恋人が去ったあとのベッドからはいつも決まって炭酸水の匂いがする
苛立ちが砂に変わるほどの長い時間の果てに届いた一通の絵葉書には
硬質で乾燥した陽光の真下で笑う彼女の影だけが黒く縁取られていた
何 ....
うすぐらいごごのねどこ
にわのみずたまりでみずをのむ
むしがききみみをたてる
なつかしいにおいがする

うみべから
かぜが

かぜがくる
つよくなる
かぜが

ゆかをはって
 ....
まったくもって朝から気分が悪いんですよ
なんでってあなたのそのメールですよ
そういうこといちいち報告しなくていいんですよ
それで気を遣っているつもりなんですか

お気遣いありがとう
そのこ ....
買った記憶もないのに
本棚に入っている本というものがある

まるで私の目を盗んで狡猾に忍び込んできた
小動物か何かのようだ
そしてそれは
小動物となることで
本としての役割を ....
神様を時計でつぶして流れ出た液体はとうめい
色があったらいくらかましなのに
にごって先が見えなければもっといい
のどごしがわるいんだ
まとわりついて
私はあらゆることをみとめることができない ....
メールが便利なのは

こちらの自由に開けられるからかな

それなのに

誰かに

鎖で繋ぎ止められている

そんな気がするのはなぜなんだろう
老いた 犬のような
祈りの 尼僧が 近寄ってくる
手には ガラスの 数珠
遠くには 私がいる
広がる 土地の中での
ああ!
私は 男だったのか?

・・・いいのか
尼僧よ 姓を 捨て ....
彼女は
掃除機と
手を組んだ ようだ
横たわる 私の周りを
ぐるぐる
ぐるぐる
包囲した
つもりらしい

しかし
一言だけ
掃除機で
私のことは
吸えや しないぞ
すべてをボタンひとつで解決できるなら

何度でも何度でも

私は迷わずそれを押すだろう

いいとか悪いとか

そんなことどうだっていい

リセット

やり直し

軽く押して ....
空色のポスターに、
手を伸ばした。

触れた瞬間、
風が吹いた。

晴れた空に、
舞い上がった。

広がる空に、
風はキスをして。

紅く染まって、
僕は家に帰った。
薄暗い中で
何かをじっと眺めているその目が
あたしで埋まってしまうなんて
そんなことはないとわかっている

夜が明けてしまったな、と
なんでもないふうに言ってしまうから
あたしはその ....
―冬が来る前に一同集って
旧交をあたためようぜ―

Zからこんな招待状が舞い込んで
まあ、行ってみるか くらいの気持ちで
出かけていった
Zは中学時代の番長で
苛めっ子だった
俺はいつ ....
秋が風になびく
僕らはぼんやりと空を見上げながら
くっきりと今を抱いている

君の話す言葉が
木々の合間に踊り
遠い獣が夕暮れを呼びはじめる

生温いカフェオレの缶
高い枝の上で大き ....
少年ピエロがやってきて
今日もステージが始まるよ
ひとりぼっちは さようなら
空間を共有するんだ

ジャグリングにパントマイム
火とかも噴いちゃってさ
客もそこそこ集まっちゃってさ

 ....
わるさしたらすぐ目噛んで死ねという母は
いつのころからかぼくにそう言わなくなった
ちゃんといい子になれたからか
何もかも諦めたからなのか

そんなことふと思い出して
「目噛んで」「死ね」と ....
マンションからいつも見える
走り過ぎてゆく電車の姿
特急列車のような
決してかっこいいボディではないけれど
いつも決まった時間に
道路の上を
右から左へあるいは逆に走ってゆく

マンシ ....
溜め息が、白くカタチに残ってた。

長袖のシャツでも、寒いなって感じてた。

あぁ、もうこんな時期なんだな。

この時期は、何だか良い思い出はなくて。

ひとりぼっちで、淋しがってた。 ....
○さん △さん □さん ×さん
ぶつかりあって 
スクラムを組めない 
日常の僕らの職場 

たくさんの言葉で 
自分の正しさを伝えるほど 
はぐれてゆく 
○さん △さん □さん  ....
すり切れた半纏の
紅い襟が
小刻みに揺れる

うずくまった
女の子どもは
電気を消した台所で
嗚咽を噛み殺す
母の背中に似ている
鏡の前で

自分を映そう




笑ってみて

泣いてみて

怒ってみる




最後に

澄まして ....
ひとり夜空を眺めながら

雲の中の星を数える

空に刻まれたいっぱいの星には

どんな物語が広がっているのだろう

どんな想いがつまっているのだろう

そんなことを考えながら 公園 ....
あなたと踊りたい
宙を跳ねる陽気なリズムで

あなたと話したい
まっすぐな打ち解けた言葉で

あなたと歌いたい
夏草の上で笑い転げて

あなたとキスしたい
何も考えず痛いほど強く
 ....
受験を控えた少女が
堪えきれずに道端で
脱皮を始めた

その横をダックス・フントが通る
かれは短足を気にして
朝夕ぶら下がり健康器を
使っているのだけど
伸びてゆくのはもちろん
足じ ....
酒に足を取られながら
君と手を繋いで
唄って
雨の匂い
とか言って
笑って

そういえばさっき
笑った顔が
可愛いな
なんて言えないし
言わないんだけど

雨の匂いなんて
 ....
さあ 行こうじゃないか
あの丘を越えれば
花畑が広がる

さあ 行こうじゃないか
重過ぎる荷物なんか
大切じゃ無いさ

さあ 行こうじゃないか
時計なんて放り出しても
太陽が ....
ピースチーズフォンデュ


おまえがやっとそれ無しで寝れるようになった
おまえのお気に入りのタオルケットは
おまえのアルバムと一緒に
大事にしまっておきます



おまえは
僕の ....
バスの発車する音が聞こえた
15時02分
西日に染まる時間
カーテンにくるまって見送っていた 
ビルの向こう

机の上に広がった書類
領収書も
重要なメモも
紛れ込ませている
そう ....
とある静かな昼下がり

ぶらりと川原を散歩する

ふと気がついてわたしは聞くの

ねぇ 風よ

頬を撫でる やさしい風よ

あなたはなにを見てきたの?

できればわたしに教えて ....
空の青さが遠くなる
秋の朝
それは同時に
山の芸術が近くなる

空の光が白くなる
秋の昼
それは同時に
山の葉が輝く

空の光が赤くなる
秋の夕暮れ
それは同時に
山が休むあ ....
あわあわして
浴室であわあわして
からだにあわあわして
指先で書くでしょう?
でもね
気づいたのです。
相合傘が
あいあいがさが
あーいあいあい
あいあいがさが

もう

だ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
L'eau GazeuseUtakat...206/11/5 12:11
ねどこ肉食のすずめ1*06/11/5 11:30
魔法使いは未熟者水中原動機006/11/5 11:17
忘れられた本葉leaf17*06/11/5 10:20
ともちゃん9...5*06/11/5 9:43
*メール*かおる6*06/11/5 9:04
乱文の尼僧奥津 強2*06/11/5 7:15
生平FUBAR7*06/11/5 5:35
リセット朱華0*06/11/5 3:52
空色ポスター。狠志206/11/5 1:40
秋の夜は短い田島オスカー2*06/11/5 1:11
太陽が喋った杉菜 晃9*06/11/5 1:11
松本 涼6+*06/11/5 0:11
少年ピエロ青山スイ906/11/4 23:25
目噛んで死ね水中原動機106/11/4 22:46
今日も電車は走っているぽえむ君7*06/11/4 22:32
誰の為でもない唄。狠志006/11/4 21:46
「 千手観音 」 服部 剛10*06/11/4 21:29
紅い記憶206/11/4 21:28
【 癒 し 】豊嶋祐匠2*06/11/4 20:58
星の物語朱桜天 遊雨306/11/4 20:38
My wish佐羽美乃利306/11/4 19:52
或る平和の情景吉田ぐんじょ...1006/11/4 19:41
宵町明かりは月明り[group]プル式4*06/11/4 18:35
明日は小鳥が飛べますように2*06/11/4 18:34
くそったれカメラ14+*06/11/4 18:34
香水ku-mi8*06/11/4 18:09
そよ風朱桜天 遊雨406/11/4 14:41
空の青さが遠くなるぽえむ君15*06/11/4 13:01
浴室からヰズミ3*06/11/4 11:56

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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