小さな足音が耳の横で止まり
「お兄ちゃんはうそつきだ」
と声がします
それはまるで今の心の中を引き裂くように
鋭い声で叫びます
私はただただ
恐ろしくなって
恐ろしく なって
....
姉がニートになった
僕は家出した
母は「育て方を間違えた」と泣いた
父は必死に捜してくれた
僕はとても悲しくなった
滝のように流れる
鼓動は高まる
遠ざかっていく情景が
崩れた笑い顔で手を差し伸べている
僕はなにもできない
僕はなにもできない
僕は
唇を噛みしめて ....
星の欠片が
孤独な空を舞っている
異国の空からやってきた
B型肝炎
狼鳴くより
恐ろしく
月に向かって吼えまくり
とうの昔に破った約束
天才は忘れた頃にやって ....
詩を読むようになってから
詩を書くようになりました
詩を書くようになってから
詩をもっと読むようになりました
詩をもっと読むようになって
愛が深まった気がします
でもわたしは丸 ....
現実逃避する僕の影の中を這いずる
暗いくらいスネークなど形だけすらなかった
わかっているハズだったのに
体が火照るだけの感情を
押さえきれず心は砕け散った
エン ....
その人は今
私の目の前に現れた
十字架を掲げ
日に五回祈れと叫び
色即是空を座右の銘とする
好きな食べ物はサーモン
嫌いな食べ物はシャケ
二十四時間
皿いっぱいの ....
*
遠くでぼくらが病んでいる
十一月の夕暮れに
落とした財布は
世界の意味にすっかり濡れて
もう使い物にならない
ちょうど
開かれることのない
窓の高さで生きる
ぼくらのよう ....
答を探している
人生のすべてをかけて
日常の暇が出来た時を見つけて
探しつづけている
火曜日はよく燃えるので
腰まわりを綺麗にしておかなければならない
(よく湿らせておかなければ)
とも ....
{引用=
一、斜塔
あの塔は
いつ崩れても
おかしくはない
と
その
語りは
誰かにとって
あたらしきを築き
誰かにとって
もはや
壊れたままのかけらで
見えないはず ....
訪れる人の無い部屋の片隅
透明なガラス鉢の中の
私は金魚
一日一度 あなたの声を待っている
「おはよう」
そうしてドアを出て行く音がすると
私の長い一日が始まる ....
真夜中の発電風車が
月を三回切りながら
一回転する
生きていないカラクリ仕掛けは
今日も北の海に吠えていて
生きてもいないのに
時々、さぼったりする
風も生きてはいないのに
ため息 ....
我々の不満は蓄積され溢れ出し
こぼしながら徘徊する
けして止まることはない
何も感じてない
何も聴こえてない
何も見えてない
すべては 狭く 狭く
閉じて行く ....
きみをね
ぼくのてのなかで
ちっちゃくなるまで
まるめてね
バスッケットボールくらいの
おおきさになったらね
ほおずりしながら
きゅーって
だきしめたいんだ
でもきみ ....
ある日突然
サルたちは言葉をもった
それは悲鳴から
あるいは喜びから
それとも恐怖から
悲しみからだったかもしれない
言葉はものすごい勢いで
増えてっいた
感情を細かい部分まで ....
傍らで眠る君の横顔に
涙の痕を探そうと気ばかりが逸る
寝息が時折小さく
ためいきとなって返るたびに
鼓動が乱れ、汗が滲む
私がどうとか
あなたがどうとか
言い訳ばかりが繰り返し往 ....
疲れ果て
力が出ない
体が重い
それでも生きている
笑顔でいると
福が来ると言う
マクドナルドのメニューに
スマイル0円と書いてある
困難の時を耐え忍ぶ
そうすれば道は開かれ ....
ぬらっとしたみどりの椰子の
ふふとわらう看護婦のような葉もとを
もんしろちょうが飛ぶろうか
秋の晴間のかくもたかきを
もんしろちょうが飛ぶろうか
捨て子と知ったその日から
晴れてばかり ....
誰も、だれも、ダレモ
やさしくなんかないんだな
夜、窓から、
外を見ると、
パーキングの明かりだけがまぶしくて
ぼくはポケットにコインをさがすけれど
百円玉いちまいで、
飲み物さえ買 ....
かき抱く貴方の体
そろそろなぞる
胸の上には傷跡が
心の奥にも傷跡が
つつと舌を這わせると
貴方の心はぶるりと震え
傷はぎゅるりとなき喚く
熱い吐息が重なりて
揺れる胸元 ....
(「さよなら」と 呟くのです。
あなたは、何度も。)
繰り返すのは悪夢
何度言ったら分かるのでしょう?
諦めという絶望
それとも それこそを待ち望んでいるの ....
わたしの中を
夜の明ける方へと飛ぶ
一羽の鳥がいる
同じころ
一羽の鳥の中を
どこまでも墜落する
わたしがいるのだ
その日最初の列車が
古い踏切を通過していく
建物の窓はひとつ
ま ....
話しをしようか
なんだっていいんだ
最近ハマってるゲームのこと
社会の先生のこまったジョークのこと
実は英語が赤点だったこと
リレーでこけたのはなんでか?
ちょっとがまんしてる姉の ....
清水の、冷やめきに足をつけ
苔生しの岩に座り、じっと目をすえ
水の空を見つめている。
私の意志は、音となり
風の通りを走り抜け、広がった。
音の波は、あの岩山で回析して、
森の谷間の小 ....
「バイバイ」の言葉を見送って
オンライン表示がオフライン表示になってから
取っておきの言葉を投げかける
それは間も無く壁に当たって返ってくるんだ
どんなときだって
それだけで元気になれるんだ
自分が他人よりも
不幸だと思うのは
他人も自分のことを
そう思っている
他人が自分よりも
幸福だと思うのは
他人も自分のことを
そう思っている
不幸も幸福も
他人が決めるもの ....
やさしい気持ちになれる人と
一緒にいたいとそっと想う
愛してるをそのままかたちにできるような
そんな関係でいられる人と
ともに世界をみたいと願う
相手を思いやれないのは
こころが狭いか ....
恋人が去ったあとのベッドからはいつも決まって炭酸水の匂いがする
苛立ちが砂に変わるほどの長い時間の果てに届いた一通の絵葉書には
硬質で乾燥した陽光の真下で笑う彼女の影だけが黒く縁取られていた
何 ....
うすぐらいごごのねどこ
にわのみずたまりでみずをのむ
むしがききみみをたてる
なつかしいにおいがする
うみべから
かぜが
かぜがくる
つよくなる
かぜが
ゆかをはって
....
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