風に
どこまでゆくの?
と尋ねたら
わからないけれど
吹けるところまで
と返事をして
どこかへ行ってしまいました
雲に
どこまでゆくの?
と尋ねたら
わからないけれど
....
振り返る
後ろから来る君がはぐれないか
振り返ること
振り返る
君がいなくても
他にはぐれた人がいないか
振り返ること
多分そんなことを教わったのだと思う
それが本当の愛な ....
意志を持ち
貯水槽を
這い上がってくる
長い長い背骨 ごうごう
列車がその上を
ちがうんだ
街は繁栄する
うは
お前の言ってたとおりだ
あるよ
間違いのない木漏れ日和
信じられないほど柔らかに吹く風も
明日を語らっているような
木の葉のさざめきも
目を奪う光の木漏れ日も
あぁ
なんか ....
空の青さがはじけて
海の蒼さと重なる日
光のシャワー浴びながら
あなたに会いに行ったの
こんなに素敵な朝だから
何もかもうまく行くと思ってた
なのに誰?私を罠にはめたのは
きらきらと輝く ....
昼の街
人ごみの中を素裸で歩く人
どうしてあの人は(自分は)服を着ていないんだろう
どうして自分は(あの人は)服を着ているんだろう
....
夏に行こうぜ
ここは冬だから
気持ちよく行こうぜ
やたらと晴れた
朝に行こうぜ
冷たいカフェオレ
バスケットに入ったサンドイッチ
みかん
は?
みかんはダメダメ!
夏だ
夏だよ
....
気がつくと僕は眠りながら涙を零していた
どれくらい眠っていたのだろう
黒猫の姿で草むらから這い出ると
宙には星がいっぱい
いつもの死神の姿に戻り
きらきらと美しく輝く星を ....
目覚ましをとめて、ちょっととろとろ
台所に行ってお弁当箱に炊きたてごはん
ヤカンに水をいれ湯をわかす
コーヒーの粉を2杯
ウィンナはひとり3 ....
あなた、セロリの透明なきりくちに
恋をしたことはあって?
栗いろの瞳
かきあげる仕草
車椅子の少女は
細すぎる膝を斜めにそろえて
やさしい朝のふりつもる ....
色で縛られてる私たち
青は進め
赤は止まれ
黄色は注意
黒は危険
白は優秀
色が進む自由を奪ってる
私たちの頭が進む自由を奪ってる
....
いつも、僕の心の中は空洞だらけ
心が満たされる事がない
押しては引き寄せてはかえす岸壁への波しぶき
自然に作られた洞穴には幾つもの鍾乳洞
海鳥さえずる荒い白波
虚言と幻想 ....
ぴょぴょがあふれたら、
もうきせつです。
ばすけっとにつめこんで、
のはらにでおでかけしましょう。
みんなまっていますよ。
さあはやくじゅんびをして、
....
一昨日のこと
フセイン元大統領に
死刑判決が言い渡されて
我がことのように怖かった
まだ控訴の道が残されており
死刑が確定したわけではないが
とうとう来るべきものが来たようで
私も覚悟を ....
あの頃は、人と一色単にされるのを嫌がってたじゃん。
最近の若者はって言う大人に、疑問を持ってたじゃん。
なのに、どうしちゃったの?
昨日の夜、君は電話でこう言った、
「おまえって何キャラ? ....
耽溺するはわたくしの血液に溶け込んだ
幾千錠という薬物たちの澱
ぐるりぐるりと
この身体の隅々まで余すことなく
細やかに張り巡らされた血管を抜け
微量の毒は澱と成り沈殿す
....
何かなくても
何もなくても
「私は
ここにいるよ」
そんな
サインにすら気づけない
僕は
ここにいても
いいのかな
危なくもない
至って普通の
土曜日
寧ろ危ないと思うのは
時代錯誤感が漂う
なのに
あの三人に少し夢中
いつからか
土曜日
至って普通
土曜日
危なくはない
これからも
....
音のない世界で
パンダにも似た着ぐるみ
毎日同じ顔をして笑ってる
ひとの気も知らないで
同じ顔して笑ってる
モノクロに囲まれて
白と黒しかない孤独の中に
ぽつんと光る紅のリンゴ
....
すっかり日が短くなってしまったから
夕方の散歩のつもりが
夜の徘徊になってしまい
帰り道が見つからず困ってるんです
周りにいたはずの誰かも
いつの間にやらみんな帰ってしまって
とても静 ....
私の町
海辺の港町
夢うつつに波音で目覚めて
窓を開ければ
かすかな潮の香り
胸いっぱいに深呼吸して
優しい海で満たして
一日が始まる
私の家
高台の一軒家
階段を下りると
....
すこし遠回りな帰り道
緩やかにカーブしたその先は
西の方へとまっすぐ伸び
私の歩みを止めるには
充分な光景でした
いま少しで
山際に架かろうとする陽の
最後まで惜しみなく射す光は
山茶 ....
計算外の出来事が方程式の上を埋めていく。それほどのこと。滑らかに、滑るようにして動いていく景色を、雪のよう、と思ったのは。確かに伝わっていたように思う。
手を合わせて、あるいは重ねて。次第に動け ....
若かりし頃に抱いていた夢と希望は粉々に砕け散った
自分で身に付けた心の鎧も、今はもうない
自分で磨き続けたはずの精神も
今は空っぽのペットボトルのような気がする
何を求め続けた ....
太陽の光線が頬に触って
光の形がわかる
空気の冷たい午後
もう冬だね
知らない若い2人が通り行く
手をつないで歩くのは
すてきだよね
あたしは一人歩く
けど心にあなた ....
詩集が売れなくたっていいじゃないか
世界中に子どもをつくれば
みきを
....
手が震えた涙が出た
電話番号を押して でもその後何も出来なかった
暗記をして毎日押した番号を繰り返し繰り返し
押しては消し 押してはまた消した
あなたの記憶は消せやしない
今の私はそれで ....
心が抜けてしぼんでしまった
わたしの身体に
あなたの息を吹き込んで
ちょっとあたたかな
ちょっと煙草臭いあなたの息を
自分までもが赦せなくなった
あの日から
わたしはわたしじゃ無くなって ....
その歌のはじまりとおわりを
わたしは知らない
空を見上げたとき
耳元で起きた風が
どこから来て どこへ行くのか
わからないまま
歩き出してしまったように
そ ....
心が枯れてしまったと
思ったとしても
君にはまだ
心の種が残っているじゃないか
君にだって
人と会話する気持ちがあるだろう
そう、それが心の種
そこからまた
新しい芽が生まれるのさ ....
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