あだしのくんは、
ときどき冷たくなる。
あたしの隣で眠っていると、
あだしのくんのからだが冷たくなる。
あだしのくんの蒼白い肌が、
さらに蒼く透きとおって ....
赤い絵の具に緑を混ぜたら
茶色になりますね
それがどうしたと言われても
こまるのですけれども
すっかりパレットが汚れましたね
絵は完成しましたか
ここからその絵は見えなくて
ただ汚れ ....
捨てたつもりはなかったのです
だってこの国にゴミはないのですから
ええ だから 捨てたつもりは全然なかったのです
あのひとの影を いえ あのひとへの愛を
私はあのひとが残していった家にきち ....
ここは北窓で
日の光は入らない
暗闇で飼い猫のニンが目を光らせて泣いている
腹が減ったのか?
お前はよく食うな
今の天気はどうだろう?
一日中暗い部屋では天気が ....
恋、してるのかな。
始まりが、唐突過ぎて。
何だか、夢のようです。
明日には、覚めてしまっても。
何だか、よさそうで。
恋、したいのかな。
終わった、ばっかりで ....
友人Tよ
我が友よ
お前と知り合ってもう4年になるよな
一緒にふざけあったり
人生を語りあったり
愚痴を聞いたり
聞いてもらったりしたよな
お前は今まで苦しんできたよ ....
俺の夢を喰って消化不良を起こした
そんな貘を捕らえるのは簡単さ
よっぽど腹が減っていたのか
喰い終わってすっかり夢の中
起こさないように
そっと近づいたら
両手足を縛って ....
生まれるべきじゃなかったと
あなたが言うから
「こんな歳まで生きてきたあなたなら
家族に必要とされてなかろうと
会社に必要とされてなかろうと
そんな些細な事で
自分を否定するなんて ....
私たちが住んでいるこの地球は
大気があり
水があり
そして生物がいます
太陽系の9つの惑星と60個以上の衛星のどこを探しても
そんな星は地球だけです
....
青白い大人達が
おくびょうな大人達が
ぼくらをとおざける
カンバン方式で
育っていく
生まれたことも忘れてしまい
死なないことだけを教わる
正しい生き方だけを教わるから
間違った生き方 ....
もういいかい。
まあだだよ。
もういいかい。
まあだだよ。
もういいかい。
もう探してもいいかい。
もう見つけてもいいかい。
探すことで見つかる程度のことを、
もう探し ....
宅地がいつのまにか更地になり
売地の立て看板が寂しそうに立てられた
そして
まもなく枯れ尾花が群生
....
一人の少年の出現に
森はざわめき始めた
樹々に宿る精たちが
その瑞々しい肌を巡って
争うこととなる
乳房のような
臀部のような
熟した果実をふくらませ
森は目覚めに入った
....
体で繋がるしかない
気持ちは見せたくもないし
伝えようもないから
体で繋がるしかない
少し震える右手を
気丈な左手で押さえつける
すべては
結果でしょう? ....
今あなたが見ている空は
どんなにがんばっても
裏側までは見ることができません
けれども
その裏側を想うことは
できるはずです
今あなたが見ている人は
どんなにがんばっても
心までは ....
ついに飛ばされた/待っていたのかもしれなかった/
この時を/この場所を/
<ああ ふたつめのじんせいはひとつめよりもはやくおわるなんて>おもしろいね</ああ>
フラッシュからブラック ....
またひとつ、明かりが消えましたね
そうですね、悲しいの?
ええ、とても、だってあなたはそうではないの?
悲しくはないのです、それはいけないことでしょうか
いいえ、き ....
初めて君に声をかけた
あの日の公園
( いつまでも揺れている
( 無人のブランコ
ぼくの呼声に
届かぬ場所から振り返る
君の面影
ベンチに
長い間置かれたままの ....
木枯らしが吹いてくる
ピューピューと
人を屋内へと追い立てる
くぐったのは珈琲店のドア
開けたとたんに芳しい香りの世界
ゆったりとした空気を感じる瞬間
湯 ....
嘘は嫌い
自分に自信がないって言ってるようなものじゃない
アンタが今ついてる嘘
私には嘘だってバレバレよ
だってそんなこと有り得る訳ないじゃない
そうでしょ?
嘘だって言ってよ
そんなの ....
「人は言った。 」
貴方に貰った言葉がある
随分前だけれど今も覚えている
けどね、たまに忘れたい時がある
とてもね、覚えているって言うのは
切なくて時に辛いんだよ
....
そのパンを盗んだとしても
それには罪はないだろう
今ここで行われている行事に比べれば
その胸に突き刺したナイフを
もう少し押し込んだとしても
それには罪はないだろう
今ここでつかれた嘘 ....
古く狭いアパートメントの2階に
インディアンの砦がある
そこは彼らの最後の砦で
敏腕の保安官に制圧され
ほとんど壊滅の状態に陥っていた
四畳半のあちこちに生えたサボテンの陰や
....
凛とした空気の中
唯一の色が 始まり行く姿に
一度だけ背筋を伸ばして 僕は
ワンフレーズのみメロディを口ずさむ
宵の終わりに 見たワルツ
三拍子の一拍目
誰も知らない 似て非な ....
今日もいつものように片思い
一度出会ったきりの切ない片思い
今、どうしてるのか
誰を想っているのかさえ分からない片思い
君とゆう女の子に出会ってから
今日も想いを馳せるけ ....
輝いたダイヤモンドのような1日は
毎日訪れるものではない
毎日をダイジに生きろと言われても
時間は無情にも過ぎていくもので
止められるものなら止めたいと何度願ったことだろう ....
雪のじゅうたんの上をゆっくりと歩いている
例えば君がココから居なくなるのなら
僕はなんでいきてるか分からなくなるよ
愛しているたくさんの人たちに
この小さい胸の中の思い ....
近づいて近づいて
僕達の愛し方は
その幼い手で織り成す人形劇のように
つたなく
おかしく
素直なままに
摘んできたレンゲ草
タンポポの雪
舞台に積もり
野苺の化粧に唇は色めく
ゆら ....
白い紙に一言だけ
書いてみた
「生きたい」
と。
喜望峰
何があるか
わからない。
勇気が必要だ
太鼓の音
槍の音
笛の音
琴の音
静寂の中に
甦る魂
千年の時を越え
今再び目を覚ます。
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