赤い花、咲いた。
燃え盛る炎のように
大切なものを消し去る、理不尽なその花。
思い出すのは真夜中
暗い海を見つめていた夏の終わり
灯台みたいに
僕たちを導く光なんて何処にもなか ....
目の前きらきら
星はちかちか
手に持つこれは
魔法の雫
一杯飲めば不安をわすれ
2杯飲めば笑顔に笑顔
3杯飲んだら理性が消える
私自身が揺らいだら
魔法の雫に頼る ....
青い硝子
浮かぶ絶望
夏の
向日葵
白い
白い光
僕が仰ぐ
黄色い花弁
風 揺れて
遠い記憶
鳥の
白い
骨
千切れた
白い
雲
....
昨日の雨は
本当に雨だったのかと
疑ってしまう今日の青空
くもの巣が水でできている
土に水玉の花が咲いている
風は冷たいけれど
その風に乗って
タンポポのように
きららふわわと ....
大切にしていた小鳩を
私がそっと取り上げて
早く大きくなりなさいと
あなたの耳に囁きかける
男の子なら
強い猟師になるべきだと
お父様もおっしゃいました
お父様は自由に空を駆け回る
....
着信拒否されたメールは何処にいくんだろう。
積もる気持ちと比例するメールたちよ。
街の落書きにも似た熱情は
何処へふりかざされるのか
誰にもわからない。
氷に閉ざされてしまったような
雪にすべてを覆われたような
透明を重ねた白い恋
だれも知らない
あなたも知らない
カタチにならないこの恋 ....
気が付くと
地球はもう 46億年の日々を送っていた
見渡せば僕は
何不自由なく学校に通え
今日も父が 愛車を磨いていた
John Lennon は想像することの大切さを ....
いつもとかわらない朝
私はピアノを弾きながら
ふと
最近使われてないギターに
目がいき
手にとって
音を出した
「チューニングが合ってないじゃん」
バカみたいに
一人でしゃべ ....
存在理由 存在理由
唱えれば唱える程
不思議な言葉
「君が僕のすべてだったら」
そうさりげなく独占欲を呟くあのひとも
「音がないと生きていけない」
とあわててヘッドフ ....
金網の向こうに現在がある。
理屈は液状化して視覚に依存する。
それでも私は言葉を片手に
思考の周縁の限界線を窺う。
時間がない。
身命が有限であることを捨象するほどに、
私は彼方へ急い ....
うそつきにひとつ
水に沈む瞬間の
鳥のくちばしにひとつ
うそつきにひとつ
群れを照らす光
肩から上の影
音のない群れ
滴をもとめて
水が描くはざま
入 ....
あたしは操られマチガイ人形
見た目は可憐な花を背負う女
道行く人は振り返る
信号待ちのあの人は
本当はあたしをずっと待ってる
事故らないでね
決別の青が光るまで
ず ....
それはそれは寒い夜
僕はふと夜歩きがしたくなった。
厚着をしてタバコを一服
夜空は、星が数え切れないほど見えて。
とても綺麗に輝いてる
息はタバコの煙何だか ....
所詮
俺は凡人
大衆の中で
埋もれていくだけ
教科書には
載れないし
新聞にも
載れないし
雑誌にも
載れないし
テレビにも
でれないし
誰も俺を見てないし
ほらほら
何も ....
檻がそこにある
蝿が飛んでいる
空飛ぶ鳥の鳴き
声が聞こえる
ただ粛々と
檻の中でボールが跳ねる
アルカイックの微笑が宿る前に
仏像は破壊された
夜は
黎明は
檻の中で泣 ....
セミの抜け殻を
たくさん集めて帰った
何となく
母にほめてもらえる気がした
母はパズルのピースが足りない
と探していた
父は受話器を握り
そこをなんとかお願いします
そう繰り返 ....
所謂、出会い系の掲示板で知り合った
あなたは、豆とプリンが好きですとだけ書いてあり
僕は何気なしにメールを書いた
所謂、メル友の全盛時代だったのだろう
メグライアンとトムハンクスの映 ....
強い日差しが照りつける中 逆立ちで無重力ウォーキング 異星人の開脚 初公開
俺様が通る 踊り狂うこの都会の野原 様々な店舗を回り 我が社の商品を営業する
埋立地の上を歩いている時に 鯨の鼻歌が聞こ ....
太陽の太陽は何だ_?
人間の人間の人間は何だ_?
木の木の木の木は何だ_?
木の子ちゃん キノコちゃん きのぴっぴ きのpp ピィピィ! ひよこ誕生。
太陽は何だ何だ何だ何だ何だ・・・・・・・ ....
家具屋さんに忍び込もう
家具屋さんで暮らそう
昼間はソファで本を読みながら
目の前を通り過ぎるカップルを眺めよう
これから幸せになる予定ですか?
それならばエキスをちょっと
分けてください ....
ちいさな掌を
ひとつ結んでは覚えてゆく指あそび
ほんとうなんて要らない
と言い聞かせながら
それは未だ新しい
老いさらばえた両腕は
調和したスープと
子守歌で満たされる
動かな ....
今の君にとって
最高にして最大の敵がいる
君はその敵に向かっていかなければ
明日の君の存在はない
もちろん逃げることもできる
けれどもそれは
君は君の過去に生きるだけを意味する
居心 ....
泳げないあたし6コース
魚のような君は1コース
ふたりを引き離すのは
4本の河
あたしたちまるで
織姫と彦星だよ
なぁんて考えながら
ぶくぶく
頭まで沈 ....
夕焼けがきれいな日に
湖に半分しずんだ真赤な鳥居
車窓から見えたの、
赤い世界
息がとまりそう
このまま、
閉じ込めてほしいと叫ぶ
瞳のなかで
流れる ....
彼が遺した
『さようなら』は
ひとすじの詩に思えた
わたしはそれを
くりかえし
何度も口に出したあと
『愛してる』
、とつぶやいた
だけどそれは
彼 ....
動かなければ何もはじまらない
変化を恐れていては何も手に入らない
まず動くこと
結果が吉であれ凶であれ
動いたという事実が励ましてくれる
可 ....
細かい砂を手ですくい
こぼれた砂は夜空に舞って星となる
闇夜を埋める星々は
燦燦と輝き産声を上げる
やがて生まれた星は形を作る
犬にキリン
ハトにウサギ
まるで子供たちが遊び ....
鼻水が氷注のように固まる薬1錠下さい。
眼球が飛び出すくらいきつく沁みる目薬2瓶下さい。
呼吸困難に陥るくらい花粉を通さないマスク3枚下さい。
私が花粉によって一日に涙を ....
君の白い歯で
齧られたカンパーニュから
胡桃がぽろりと落ちた
君はそれをつまんで
口に放り込んだ
「頭が良くなるんだって。」
胡桃と全粒粉が焼け
キッチンに浮かんだ芳ばしさに
....
4985 4986 4987 4988 4989 4990 4991 4992 4993 4994 4995 4996 4997 4998 4999 5000 5001 5002 5003 5004 5005 5006 5007 5008 5009 5010 5011 5012 5013 5014 5015 5016 5017 5018 5019 5020 5021 5022 5023 5024 5025
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