三秒だけ、思った
私は私をやめたいと
三秒だけ
きっと初めて考えた
ひとりでは誰一人抑えられなくて
ひとりでは誰一人助けられない
また人を頼ったから、
その人たちを困らせたか ....
すうぷをください。
あったかい、あったかいすうぷをください。
外は寒くて傲慢で
中も寒くて神妙です
キッチンにあるものだけで
あったかいすうぷと
すうぷにあまったもので
昨日を美しくして ....
やつらの罠に はまっちゃいけねえ
混乱 欲望 慈愛 浄化
深みにはまればはまるほど
やつらの脳に迷い込む
標識なんてありゃしない
矢印が正しいとは思わないこった
右 ....
存在理由を無くした猫は。
ととぼと。
いや。
ぽつぽつと。
歩いてく。
誰からも必要とされず。
誰からも頼られず。
誰からも愛されなくなったから。
歩き ....
本の中の夜は
真夏の日差しに照らされながら
この星を輝かせ続ける
夜空 青空
紫の雲 純白の雲
飛行機雲の続きには
銀河のカラスがとまっている
めくるページに閉じるまぶた
夜は明け ....
同じ日の 同じ時刻を 異なる速さで迎え入れた 歳の離れた双子がいて テレビドラマを見ている 「仲のよい二人」 女が遠い 舞台の上から 朝を待たずに解き放った 架空の椋鳥が 無限にいるという 男はやがて ....
私が君に会い
君を知り
二人こうして静かに時を過ごす事を
谷間の水音は知っていたというのか。
....
機能が完全に停止した僕の体はすでに
冷たい鉄クズでしかなかった
暖かい物を抱え込んでも変化など
当然のようになかった
毎日流した涙の数は
数えきれないほど積み重 ....
そこは、きらめく水筋と、
美しい堤防の続くところ。
長い長い弧を描いて、 ....
一人身になりたる寂しさは、
酒を抱いて夜を慰める。 ....
よしわかった そこまでだ
おまえの駄々イズムは
耳に悪魔の魚が棲んじまった
よがり狂う懐疑主義
その本音はブラックジョーク
つまりはアルチュール
最近じゃ服を着たままが流行らしいぞ ....
白い夢をみる雨の朝
石畳は濡れそぼって君の靴音を響かせる
風もないのに遠く
赤いアンブレラはくるり
しなやかな求愛みたいに廻る
フリードリヒは終日モルヒネを胸に抱く
....
あなたと私は
一枚の地図
無数の道路が
ふたりをつなぐ
だけど
たとえば行き止まり
たとえば一方通行で
私はいつも迷ってしまう
うまくいかずに塞いでしまう
あなたと私 ....
なんか苦しくて なんか辛くて
理由は分からないけど 今にも泣きそう
だけどひとりで泣く勇気なんてないから
誰かの側で泣かせてほしくて
妙にタイミングをうかがっている
そうやってあ ....
ようやく晴れた青空に
風船がひとつふたつ みっつ
きっと誰かの夢にちがいない
あそこの空からも
風船がひとつふたつ
いつの間にか
空には風船でいっぱい
大きいものや小さいもの
....
あなたの理想は
わたしの苦痛
あなたはそれを判ろうとはしない
(寝化粧なんて誰がする
腰に手を当て拳を振り上げて
いつから偉くなったのか
わたしには苦痛そのものなのに
(朝は誰だって眠い ....
鳴り踊る携帯電話
くるくると巻かれたエクステ
ゴミとなった教科書
勉強? してない
将来? 知らない
演技? 忘れない
義務となったTV見学
胡散臭いリアル
他人を蹴落とすトー ....
人生とは大きな{ルビ河=うみ}
若い時は船を造る事が出来たが
歳を重ねるとその技量だけが残る
彼の体力は静かに老化した
彼の肉体は思いの他にガタが来て
少しの力で骨は折れて ....
僕ら今死ぬとして何を思うだろう。
漠然と吸っていた息が止まり。悠久に擬した道が蜃気楼だと知る。
踏み出した足が空を掻いて落ちる時、僕ら何を観るだろう。
....
敵をもたぬ者は まずしい
誰よりも わたしのことを
かんがえてくれる あなたのことを
何よりも かんがえぬいて 完膚なく
やっつけて しまいたい
絶対変わらない。
それがあなたの口癖
私への想い
あなたは真剣な眼差しでわたしに誓った
時に笑顔で
時に泣き顔で。
私はほんとに幸せものだ。
....
死ぬことで
何かを残そうとする人は
とても とても
寂しい人
残される人の心をを知らないんだ
生きることで
何かを伝えようとする人は
とても とても
美しい人
伝えるもの ....
斜陽。窓が次第に夕暮れになっていく
このところの自室の空気は 白いカーテンを覆っていて 収納棚の内側から大勢の女子供たちがガヤガヤと騒ぎ「はやく、はやく、」と叫んでいる。布団の上に倒れこみ目を瞑る ....
嗚呼
聴こえますか?
わたしの想いが
強い音を立てて
貴方に
気付いてもらおうとしているのです
わたしの
たったひとつのチャームポイント
色白の肌
....
なんて朝だ
頭が取れて落ちそうだ
二日酔いの後じゃ
はらわたえぐられた青魚のように
水面に浮かんで
早く消えてしまうことを
望むばかりだ
パ ....
雑踏が、病死した町に流れる。空想上の子供が、まるで、のた打ち回ったような、町の静けさとあいまって、生死の雑踏である。全てが合掌のようにも聞こえるので、町中の老人は、神の頂で、天を打つ。
病死している ....
おひょろ
こわいねえ、
こわいよう、
にんげんよりこわいの。
そりゃ、おひょろだぜ、こわいよ。
おひょろは、こころがないんだもん、こわいよなあ。
にんげんは、こころがあるから、わる ....
おいら会社の3等兵
吊るしのスーツで地獄を進め
命はとっくに天に預けた
靴は蒸れ上げ水虫上等
ペコリペコペコ頭を下げる
時に地面にこすり付け
百円拾いてやや救われる
....
君の街に雪が降ったとニュースで聞いた
君はどうしているだろう
僕の街にはまだ雪の便りはないけど
日に日に冷たくなる風の冷たさに
雪の気配を感じているよ
君が学校を辞めたと風の便りで聞いた ....
煙草の煙柔らかい朝
煙草拾ってうれしい
煙草高くなった腹の立つ
スーパー安売りでうれしい
スーパー閉まってて帰る
炊飯器にこびりついた米かたい
佐々木君得がたき友だ
佐々木 ....
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