電話の音
また仕事の依頼
耳鳴りがする
引き受ける
お客様に
仕事を依頼され
会社に相談して下さい
と返事をする。
話しの輪ができる
皆が寄って来る
でも逃げ出したい
皆 ....
コダマする自然
目を閉じたら
そこは楽園
息づかい
心づかい
命の雫が
落ちる
又落ちる
芽を出す
又芽を出す。
何もない世界
鼓動を打ち
葉に包まれる
{ルビ陽=ひ ....
やさしいひとはすぐに
かなしくなる
やさしいから
かかえこんでしまって
もっともっともっと
かなしくなるのに
だれかのことばかり
おんなじこころに
しまってしま ....
綱の上を渡るみたいに、
目を閉じれば踏み外せる。
誰か息を吹きかけてしまえばいい。
罪悪感に耐え得るなら。
落ちるよ さよなら、と
わたしは ....
ベイベー
外で鯉のぼり
傘でチャプチャプ
電気椅子
高円寺で消えた
あの本は
中野で爆発
水風船
蚤が飛んでる
張りぼてで
モーニングコーヒー
午後の雨
看守の見ている
この ....
窓をひとつひとつ
捨てた
魚のうろこを剥ぐ時のような
つうっとした痛みも無く
部屋はほのかな幸せとともに
凪いだまま夕闇へと
進行していた
それから壁に
偽物の窓を描き
美し ....
子供の頃に叱られた
知らないお兄さんの顔がまだ消えない
蟻を踏んずけて殺してたら
知らないお兄さんに
ひどく叱られた
今度やってるところをみたら
今度はお前に同じこ ....
{引用=テーマをくれたI氏に}
大地の恵みそのままに
赤茶けた その色
凹凸のある 躯
むき出しの 白い肌
芳しい香りに包まれ
仄かに色づく
口に含むと
ほろりと崩れる ....
くるくると廻り続けて
絵の具みたいに解けて混ざって光を放って
最後の最後には光も無くなって
そうなれると信じていたよ
あなたと手を繋ぐのはごめんだわ
私の手はあなたと手を繋ぐ為にあるんじ ....
あなたはいつも優しい眼で見ているのに
今日は何だかギラギラしているわ
帰って頂戴
と
鼓膜を突き破り脳味噌に突き立てられた言葉と
眼球を破り矢張り脳味噌に突き立てられたお前の後姿
湿気 ....
ゆっくりと冷えていく
宇宙の中で
生命が生まれてくる
ゆっくりと冷えていく
心の中で
情熱が生まれてくる
今度こそは明かさない
明かせないと誓っても
詩は生まれる
それは生きようとす ....
風と土の中で
人は人になり
人と人になってゆく
それは幾千年も繰り返し
人が変わることがあろうとも
風は常に人を押し
土は常に人を支える
光と水の中で
人は人を学び
人と人が ....
ちょっと長めの旅行を終えて
ベランダに出てみると
大切な鉢植えのミカンの葉が
全部無くなって
大きなさなぎがぶら下がっていたのです
街ではもう、見かけることも少なくなった
アゲハチョウ ....
空 そ ら
雲 く も
風 か ぜ
雨 あ め
柔らかい心もちで呟けば
優しく響き
美しい思いで見上げれば
ああ
こんなにも
こんなにも
土 つ ち
水 み ....
青くかわいた微笑が枯れている
丸められた角を
階段とする
素数が熱せられながら
現象をのぼっていく
さようならは一度きりであって
すがすがしい光ならば
いつであろうともやわらかく待っ ....
なにがあろうと
時間はすぎてゆきます。
けれど
私はいまでも青年、少女
夜空の星をみあげるとき
風にゆれる花をかぐとき
山の小川で口をすすぎ
鳥の声に耳をすますとき。
そのとき、
こ ....
あしもとの
そこかしこをみわたす
鳩に
私は
いったいぜんたいを
みつくろって
千切って
やる
くるぽー くるる くっくるる
いつだって
傷つくものは
二 ....
紀伊国屋書店にいって、ぼへらーって立ち読み。現代詩手帖。詩学。詩と思想。MY詩集は、パス(笑)。
きれい。
きれいだけれど、プラスティック。
たとえば。選定された野菜のように。
きれい ....
誰かが言っていたが
誰もおれを救えないそうだが
おれはいったい、しかも自分以外の誰に
なにから救われねばならないというのか
救い
を、必要としない人間にも神を売りつけるために罪と ....
女にふられたので、
向かいのビルへ行って死のうと思った。
なんどか、もう忘れた!とか、
俺は立ち直った!とか、
あんな女なんて!とか、
吹っ切ってみせたけれど、
だめだった。
きのうあの ....
朝起きて
自分が権力者であることに
また
憂鬱を覚える
従属されたし者は
勝手に集う
募集をかけずとも
勝手に集う
更なる批判
とりあえずの反論
分刻み ....
朝目覚めの時も
一日の休息の真昼も
ゆったりとした空気に染まる
夕暮れも
私は貴女とキスをする
夜は気まぐれ坊やが
時折仲間に加わりながら
いつもの三人と乱交パーテ ....
青く染まっていく空の下で
私たちはなんて孤独なのだろう
冷たく乾いた風が吹き付けるのを合図にして
私たちは心のかわりに手を繋ぐ
けれど二人の冷えた手は
繋ぎあっても温めあえない
凍えて ....
丸い半分の三段腹を
飛脚のように飛び越えて
一本ピーンと上から下まで
背骨を伸ばした
そこに、右手と左手と右足と左足が生えてきて
目線の先には鏡に映った三段腹が
四段腹にダイナミック膨 ....
夢の中で{ルビ飛礫=つぶて}投げる
つんつんつーんと、水を切って、飛んでゆく。
つんつーん、つんつんつん、と水の中へ吸い込まれて行く。
岸の向こうまでは届いた。
でも、涙が止ま ....
君に逢いに行くときは
青信号が僕の味方
君を家に送るときは
赤信号が、僕の味方
刹那に嘆き
刹那に笑い
刹那に涙し
刹那に恋する
使い終わった
ガラクタの言葉を集めて
ジグゾーパズル
時のトンネル越えて
ここまで来ました
明日へ向う ....
飲もう。
飲もう。
っていうセリフが好きだ。
飲もうよ。
飲んで忘れようよ。
今日くらいはさ。
大人になってよかった。
このセリフを言い合えるだけでも。
今日は飲もう。
きみ ....
さわやかな風吹くこの丘で君と巡り会えた
ざわめく都会を抜けて飛び乗ろうぜ俺のトレインに
僕がいつでも傍にいるよ
君が笑ってる時でも
君が悲しみにくれている時でも
....
しなしなと
深夜のラジオが
ひなびて曲を鳴き奏でる
くるくる風括る
晩秋は
始めとも終わりともなく
じりじり
砂を噛む
ときの流れのとどこおり
いつともなく
生かされて ....
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