焼きいも食べたい
だって寒いから
焼きいも食べたい
だって手がかじかんでいるから
焼きいも食べたい
だって体の芯まで冷えてしまっているから
焼きいも食べたい
だって北風が正面 ....
いいのが浮かんでな。
ひとつ、聞いてやっちゃくれんかな。
若い奴らにも、ウケるようなやつな。
うたは、あれだ。斉藤なにがしってあんちゃんが歌う
『歌うたいの なんとか」だ。わかるだ ....
誰にも言わないでください。
決して誰にも言わないでください。
私はミサイルです。
史上で最も長距離の射程を誇るミサイルです。
あなたのところまであっという間です。
誰にも言わないでくださ ....
クリスマスイルミが
豆電球からLEDに変わってしまった
この街のクリスマスは
昔よりずっと明るいのにうら寂しくて
キミがあのときふと言った
自分らしく生きるって結局
自分勝手ってことで ....
体だけだ
正直に僕を語るのは
心だけだ
純粋に僕を飾るのは
そして
君だけだ
僕の体も心も支配するのは・・・
十年ぶりに聴いたけど
切り付ける言葉吐く男って
とてもかっこ悪いと思う
くらくらしている。クラシカ、遠い世界にいます。海。空に海があるよ。落ちてこない、あれ、今気付いた。なんで落ちてこないんだろう、あの海。空が青いです。ふしぎ。白いさかなが、いっぱい浮いてる。あれは死んで ....
僕がこの言葉を知ったのは十年前
五歳のときだった
近所に住んでいた
りんにいわれたことがきっかけだった。
彼女は僕の目の前で
めちゃいい笑顔でいったんだ
「あい・らびゅー」
僕は意味 ....
廃校舎に月がさしのべる
光の中野エントランスの階段を
少しずつ確かめるように登っていく
昔のクラスの自分席に座って
月明かりに照らされて
まぶしいので目を細める ....
木立の間に
紺碧の海
南の島の
名も無い
遊歩道
今 木立の中を
風が思うとおり
吹きぬけてゆく
か細い さざ波
小鳥のさえずり
そして
我が胸を揺らす
風が木々を
....
夜一人煙草を吸う
空気が美味しい
散歩に出る
男だけど怖い
男子高校生が怖い
やくざのおっさんも怖い
からもうとする
一人散歩をする
会社はみんな女性だ
もてる
店長がお見 ....
叛滅への秒数を
やや秒数を擦り散らす
無く深き穴の底辺よ
吹き込んだ衷心
偽った哄笑共
殺伐
血塗られた靜刃
ただ
只一度だ
空裂を澱みの感触に
掻き毟れよ君
望 ....
古い階段の踊り場に
私の母親が立っていて
壊れて逆周りをはじめた時計を眺めています。
腕を広げた真ん中では
なんとか時間を戻そうと
それはそれはちいさな弟が
歯車の点検をいたし ....
まだ秋
なんていっておきながら
夕方の寒さは冬
部活が終わって制服に着替えていると
テニスコートの外に
学校で飼っている黒猫
<おい
お前は何をやっているんだい>
黒猫はた ....
暗闇のなかを片輪の百足虫が走る。
背中は凍りつくように冷めたい。
十時が一番うつくしい、君、
髪はながいほうがよい、
鏡は嘘しかつきようがない、
だって彼には腹というものがな ....
(何も求めなければ済む)
白紙の闇
きみのあらゆる叫び
墨以外のものは持っていない
黒く印すほかない
黒い蛍が舞い始める
2006/11/30
あなたの腹黒い証明を
鏡に映して見せてください
切り開かれた瞳孔は
直視するのを嫌うでしょう
冷たい夜の水底へ
....
可哀想な魔女
姫を虐めて落としいれ
手に入れたい頂点をものにし
幸せなはずなのに
幸せを感じられない
なんて贅沢なんだろう
だから魔女は罪を犯すのだろう ....
白い花弁に滲んだ色は、
褪めた肌の哀しみにも似て
わずかな岩の裂け目へと根をつけた
くらしの危うさを今も孕みながら
押殺した声の倹しい日々さえ底なしに
やがて崩れ落ちる恋に焦がれて
夢 ....
太陽が丹前の雲をぬぐうようにして
南まどのガラスを黄色に染める
きょうは北風のご機嫌がいいのだろう
プロムナードの並木のかげもあざやかだ
....
よく晴れた土曜日の午後、椅子に座って読書をしていたら、ふと首筋に違和感を感じた。
不思議に思い手をやると、どうやら脱皮が始まったらしいのだ。
常に空調のきいた部屋の中では、体内時計が狂って ....
ぼくが見ている空があるから
君が見ている空があるから
ぼくが感じる風があるから
君が感じる風があるから
ぼくは飛び立つ羽があるから
君は飛び立つ羽があるから
ぼくは行きたい雲が ....
小さい頃は
家の絵ばかり描いていた
庭付き一戸建て
という物質が
人生の最終形態であると
そう思っていた
今でも
画用紙を与えられれば
わたしは庭付き一戸建ての絵を
あの頃より
....
桜の木の下に埋められた
古ぼけた笑い声と
黄金色の泥濘に
小さく浮かんだ屍
抜け道と装飾と
美しさのアルルカンが
吐き気のする窓に支配されて
瞼の裏がキラキラしやがる
逆さに吊 ....
1
ビ・バップが
ハード・バップに移行するように
文字は飢えを凌ぐように増殖し続けて
マイルスが観客に背を向けるように
日本語を詭弁でひっくり返してゆくが
そこには表も裏も権力が ....
全ての負け犬よ
拳を握れ
ポケットの中で
コートの内側で
机の下で
拳を握れ負け犬よ
その手に意思を握りこんで
拳を硬く握れ
意思を握りこんだその手は何よりも硬く
誰にもほどけない硬 ....
あぁー、すばらく前のことなんだけんども
オラ内田クレペリン検査っつーの? やらせらったのさぁ
でっけぇ紙さ いつめんに 数字こ 書いであって 隣同士を足した和を その数字の間に
....
天蓋に 日 月 輝きあり
静かに 佇む 汀に 潮騒
天空に 漂う 色彩のうず
甘露の 滴り 綺羅に染む
濃い靄 明るい気息の賛美歌が
輝く海から 立ち昇り 漂い広がる
汀のあたり ....
アプリコット
オレンジの香り
ピーナッツバター
たっぷりつけて
朝
起きるんだ
ゆっくりと
蚤の心臓
破裂
鼓動
笑う隣人
叫ぶ心
まっつぁおな空
冬の匂い
豚の足
途中 ....
幹に巻きつけられた
青白い麦球は
今年も
明滅を繰り返す
流れる光は
高い空に昇って
どこへ
すれ違う流れに
爪先を探す男は
今年も
うずくまる
染みだらけのジャンバーを
....
4972 4973 4974 4975 4976 4977 4978 4979 4980 4981 4982 4983 4984 4985 4986 4987 4988 4989 4990 4991 4992 4993 4994 4995 4996 4997 4998 4999 5000 5001 5002 5003 5004 5005 5006 5007 5008 5009 5010 5011 5012
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.67sec.