夜の母校に忍び込んで
安い酒を飲みながら
グラスを窓から落として割る
黒板に一筋の白線
暗闇を引き裂く流れ星
先生、わたし正しい答えなんて、大人になっても分かりませんでし ....
ひとつの恋の終わりは、
ひとつの音楽とひとつの香りを残す―――
いつだったか
すれ違った文庫本の帯が
そう主張していた
乾かないルーズソックスの ....
唇についた生クリームと
コーラの泡を
知らないふりで、だからにやにやした
帰り道の電灯の下で
蒸発していく我々の影が
気づかれないうちにこっそり
合図したの
いまだ! ....
がらんとしたうさぎ小屋には
冬の一等星みたく
赤いまなこが
ひかっている
かなあみに近づくと
わずかに薄荷のにおいがした
君だったろうか
呟いた息が白い
夜空には
おおぐ ....
窓際に
置かれた
書棚
その窓はすりガラスで
鉄線が格子状にガラスの中に張り巡らされている窓で
北側の壁にはめ込まれている
僕の腰ぐらいの高さの書棚の上には
郵便物用の ....
ニルヴァ漸々と
永劫に点在せぬ珠玉
ひろがりと
点犀を
一色後らせ
壊殘の聳世
灼けた遺肖に語らえ
天對凪がり
失われ逝く
幻滅の母性よ
珠紫トローチ
一慧ハ ....
劣等感は持つだけ無駄だった
てか
これ以上は持てないのだ
表面張力で
あふれる寸前のコップみたいに
で
あふれてみたら
たいしたことなかった
テーブルが少し濡れました
みんなトゲ ....
紅を差そう
朱色の布をまとわせただけの軽い体を起こして
襖の向こうでは三味線と声
硬い布団と一緒に沈んでいく長い黒髪
艶やかな声
媚びる声
細く白い足の影が
いくつもこの小部屋の ....
朝のラッシュ
車窓から空を見ている
空を隠す建物が透明になって
オレンジ色の光がまぶたの奥に沈んでいく
背中では別の人が空を見たそうに
少し宙に浮いている
メガトンハンマー持って
彼氏を追いかけるあの子
素直な気持ちになれなくて
ハイハットのペダルロール
運命の扉が今開かれる
どんな出来事が起るか分らない
ゴングが鳴り響く
右か左か選択 ....
空をみあげた。星が光ってた。ずいぶんとこうして空をみあげてる。
毎日同じ空を同じ場所を同じ時間にみあげているのに星はDon’t形状記憶。
空をみあげた。星が光ってた。今日は ....
腰のまがったひとが
夜のとばりに 星をうえていた
しんぼうづよく ことばを
なくす過程が 大切なのです
と おしえてくれた
読みかけの雑誌を開いたまま あのひとが
透明なルリルになってしまった
笑みもそのまま ときめきもそのままに
ガラスのルリルになってしまった
うす青い 摩天楼の最上階
ここでは 音がこ ....
俺は決して希望を捨てない
どんなに苦しい立場でも
俺は決して夢を諦めない
どんなに歳をとっても
俺は決して憧れを諦めない
いくら手の届かない存在の女性であっても
....
公園に散歩に行くと
楽しげに飛び回る犬を横目に
足下のシロツメクサを見つめてしまう
あ、もしかして四葉かもと
思わずかがみ込んで
でも滅多な事では見つかりはしない
三つ葉が普通で四葉は ....
洗濯物を取り込む音が
二階のベランダから聞こえてくる
言い争うことも無く
君はもう産まない
とつぶやいた
僕らは同じ悲しみを
分かち合って生きる
多分同じくらいの
分かち合えな ....
めをふせたまま
ぐったりしたきみ
りかいできない
あいことばをいって
いちじくに
のみこまれて
こうこつとしたよる
とぎすまされた
でんとうのひもが
する ....
部屋の隅に蹲り、彼女が一人泣いている。
瞳から零れ落ちた涙は頬を伝って
コロリ
と小さな真珠になった。
右目から
コロリ
左目からも
コロリ
....
人肌のぬめり
満ち足りた舌
極彩色が
降り来る
清涼な 愛
濃密な 霧
金色の 雲
漂いの快楽
そしてその髪を濡らした
広まる 幽体
聞こえる楽の音
色 ....
ふと
目を覚ます
ふと
であらねばならなかった
次の日も
次の日も
ロンドン
飢えている
牙・ロンドンの
はるさめの匂い
香り立つ雨
予感として
自由が自白に見える
自由 ....
οわだい
すべての話題を鮮やかに
祖父の話へと導き
帰結する
この人はたぶん
愛を知ってると思う
οあんこ
粒あんの饅頭と
こしあんの饅頭と
....
しーそーしーそー
ゆーらゆら
片側僕が乗っていて
向こうに子猫の幼い姿
しーそーしーそー
ゆーらゆら
しーそーしーそー
ゆーらゆら
ブカブカ
大きい革靴を
無理矢理
....
兄ちゃんのヘタクソなギターを思い出す
12月、寒い夜
妹は彼氏が出来たとはしゃいでた
東京には空もないし、星も見えないぞ
父ちゃんは乱暴に俺の頭をはたき
戻ってくるなと言った ....
私が心貧しく荒れていたとき、
あの娘は拳を包んで
涙を塗った。
....
起きもせず、眠りもせず
顔の前の空気を、音もたてず吸っている。
この悲しい痛みは消えはしない。 ....
厚い胸に抱かれる安らぎを、
強い腕に抱かれる安らぎを、
あなたから教わりました。
恐れの要らぬ、
心身からの甘えに
恋する喜びを、
生きる素晴らしさを知りました。
今、幸せで ....
冷たい風は
そのまま冷たくて
ぼくの身体を凍えさせてゆくけれど
この寒さを乗り越えなくてはと
ぼくを熱くする
冷たい風は
さらに強くなって
ぼくの身体を固めてゆくけれど
この辛さを ....
言語破壊後
それは大阪に住んでいるM(人)です
ANARU処女
40年来の重量老化
確実にコンドームを付けます
割れ目が残るプレーを許してください
容赦をお願い
終了 ....
世界の果てって行ったことあるかい?
先週もソコに行ってきたんだ
家族連れやらなんやらで
てんやわんやの大騒ぎさ
広い大地
燦々と降り注ぐ太陽
きれいな瞳
そして心
....
「好き」という言葉に
飽きたとしても
君を見て ピンッと動く気持ちの方向は 変わらないと思う
ずっと
4969 4970 4971 4972 4973 4974 4975 4976 4977 4978 4979 4980 4981 4982 4983 4984 4985 4986 4987 4988 4989 4990 4991 4992 4993 4994 4995 4996 4997 4998 4999 5000 5001 5002 5003 5004 5005 5006 5007 5008 5009
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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