赤いポストをめがけて行って、
ふと視線を右にそらすとあなたがいた。
二車線の道路をはさんで、
大きなガラスの向こう側。
視力は前より落っこちて、
お月さまはいくつも見えるのに、
何メー ....
俺がダライラマに会う日
澄み切った空の向こうから遠鳴りが聞こえる
ビリヤード状に突かれた宇宙天体から膿がこぼれた
それは細菌ではなく原子力だった
放射能のかなたに
あらゆる透過された事柄が
....
気をつけてね。
強く、抱きしめるよ。
離すとき、とっても辛いけど。
頑張って耐えてね。
最後のお願いだ。
じゃあ、いくよ。
走って
走って
逃げてほしい
辛いことを耐え続けるのが
本当の勇気じゃない
勇者に憧れるのは分かる
でもね本当の勇者は
逃げる勇気も併せ持ってるんだよ
....
私の側で
一緒に笑って欲しい
私を抱き締めて
やさしくキスしてほしい
でもね夢の中だけで良いの
現実では何も求めない
それが
儚い望みなのは分かってるから
だから
夢 ....
あたいは
いずれ其処にうずくまってうんこする
きばりつつ
横断歩道のむこう側を見て
たち尽くす
さっき立ち寄ったたわくわくコープで
オラウータンの顔をしたオフィスレディが
あたいと
....
雨、戸、窓、
目の、瑪瑙、脳の、舌、他、多々、下、祟る、したたる、
吐、屠、窓、啼く、咎め、泣く、とめどなく、無く、櫛、
失くし。
苦笑、故障、瀟々、
少し、晴れ、はれあがる、腫れ、
剥が ....
与えるべき安心感を子に与えなかった親の罪
親の責任とは何かを教えずに育ててしまった親の親の罪
子供には何が必要なのかが明確にしない社会環境の罪
子への思いやりより自分の感情を優先させ ....
*風*
風がどっちから吹くのかなんて
知った事じゃないよ
知った事じゃないけど
どっちから吹くんだろうね
*花*
いいじゃないのさ異形の花で
それでも好きなんだもの
....
いい加減にしてくれ
ロクデナシの因数分解
歯軋りを響かせる
乳化しまくった
保健室の年号暗記が
ヘリウム臭くて
兎角高音域の
中学二年
理由なきにしもあらず反抗
濡れ煎餅に興 ....
朝は恐ろしく
奴隷の太陽が
静寂な闇を
喰い尽くす
照らす必要も無いものまで
太陽はどこまでも追いかける
光が濃くなればなるほどに
薄暗い人々の心も濃くなっていく ....
遠く 見晴らす 草原
凍える手に 情熱にほだされた 息かけ
圧倒的な 旭日は希望と共に 昇り
草花の露は 烈風に揺れ 輝きを増す
地響きがする 遠く遥かな 思いを湛え
{ルビ群馬=ぐんば ....
サラサラ
サラサラ
時の流れて行く音が聞こえた
ドクドク
ドクドク
血液が流れる音が聞こえた
カーキ色した夜を越えて
浅い眠りか ....
マンションの鍵を開ける
左手にぶら下げた金魚
学校の友達と
お祭りに行ったんだ
金魚すくいでね
僕が取ったんだ
リビングの扉を開けると
ママはソファーで横になっていて
つまらなさそうに ....
降水確率が
七十パーセントだとか
予報された空から
雨は得意げにやってくる
ビルとビルの隙間を
灰色に染めていく
知らない顔の持ち主が
逃げるように通り過ぎていく
少女は傘も持たずに
....
オレらはファミコン世代だが
それでも主流はカン蹴りだった
今じゃガキが三人寄れば
おっ始まるのは株主総会
必要なのは強い酒と
エコノミックアニマル・セラピー
だけど何とも不思議 ....
ここから最終行までを いっきに
ロープで吊るし、
よし ブランコだ
サーカスのはじまり
はじまり〜
のまえに
「お腹空いてないかい?
....
勤労感謝の日の昼下がり
今年も晴れているから
散歩に行かなくてはならない
木枯らしの吹く前にと
慌ただしく一年分の
犬の散歩する人の群が
通学路の小径を占拠して
昨日の午後
学校帰 ....
もうすぐ狼がやってくる
山羊なんかを食う
羊羹なんかを歯の間に挟んで
山羊なんかを食う
めえ
俺は牛の乳を搾取する
俺の牛からも
お前の牛からも
しかたなく全て搾取する
それが俺 ....
「修行」という言葉が胸をしめつける
もうなんにもいらない
人間としての幸福がほしい
地球には様々な花がある
すぐに散ってしまう花
すぐに枯れてしまう花
どんな環境でも咲いている花
桜のように人々を魅了する花
薔薇のように刺 ....
あたしのいちばんでいたい
けどそれはわがままだから
そう言ったキミ・
わがままじゃないよ
だから
あなたのいちばん
私にして下さい
そう言って泣いた日 ....
なぁお前は
いつもさ
脅えるふりして
狡猾に狙ってる
何を
餌
多分
寝床
そして
生きる事
欲求
野生
達成して
しぶとく
図々しく
雨の日も
風の日も
....
かかえこまれて
光線から隠れて
鼓動の深さに滲む
羅列
虹のような破線
こぼれる
ガラス の
底の底
あなた
立ち去りなさい
私が
自由になるのだか ....
オカチャベ たべる
と言ってキミは
お茶漬け海苔もって来るから
ボクは困ってしまうんだ
彼女はコワイ顔で
食べさせるなと無言の圧力かける
でも休日だからいつも寝顔だから
つい甘やかし ....
泣き出しそうな空から
冷たく凍ったみぞれが堕ちる
あなたの黒髪を容易く濡らして
あたしは重く垂れるその雫を飲み込んだ
体が冷たく冷えていたので
上手く手足も動かせない
代わりに ....
イメージはね
うすいピンク
周りの空気が
ゆっくりと
優しさに包まれていく
君と出会った大好きな春・
イメージはね
さわやかなアオ
長いようで
....
最初の日曜日、世界は混沌とした闇の中にあって、まだ私の手の届く範囲内でした。
最初の夏、世界は混沌とした闇の中にあって、私はその世界で王様でした。
最初の冬、混沌とした世界は終わりを ....
枝がしなって揺れ
扇状地になった
川が日本海に向かって走り
人が住み、田畑を耕し
町をつくった
神はこれを最上置賜地方と呼ばれた
オナンの裔はここに住んだ
漏らしたものが土にへばりつ ....
今日生きれてよかったと
思える日が一日でもあれば
一週間は生きてゆこうと思える
今週生きててよかったと
思える週が一週間でもあれば
一ヶ月は生きてゆこうと思える
そう思えるのはわず ....
4965 4966 4967 4968 4969 4970 4971 4972 4973 4974 4975 4976 4977 4978 4979 4980 4981 4982 4983 4984 4985 4986 4987 4988 4989 4990 4991 4992 4993 4994 4995 4996 4997 4998 4999 5000 5001 5002 5003 5004 5005
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