午後三時くらい 


その老人は看護婦たちのふとった尻に目くばせしながら
いつしか、二月の朝窓辺のちゃぶ台の上でゆれていた
みそ汁の湯気のことを考えていた

なれた手つきで鍋にうずをえが ....
澄んだ月夜の闇の中。
頭をよぎる人の名を
空しく呼ぶ声は
蒼きしじまにこだまする。

今宵の夜長をいかにせん。
若き血潮にかせ掛けて、
ただ待つ姿も痛ましく
君が心を奪うとき、
 ....
優美・可憐の魔力
君はそれを持っている。
私は香りに引かれる蝶のように、
君の回りを飛び舞う。

長い下顎を伸ばして
君の深いところに秘める
真実の密を吸いたいと思う。

私は美しく ....
結ばれた二人はダンスを踊る。
暗い闇の中で、
あっさりと私の手をすり抜け、
君は別の手のべに絡まれた。

結ばれた二人は森に忍ぶ。
絡まる蔦のように、
私の入る隙間はもう無い。
二人は ....
無我一点
夢のようなファシリアの微在

溜め息
瞬間の独白に
ルビイは焔を投げいれ
灯された四角い白線に
憂う老婆
鳥篭のパルプティックシンジケート

貧しさは豊糧をもたら ....
そのままでええ

そのまんまでええやん

かわいいやん


せんでええよ
そんなん・・



頼むから
ストレス
ためんでね

笑ってるお前が
スキなんよ?・

 ....
ピザまん

あんまん

カレーまん

きみは美味しそうに
食べるけど

僕はやっぱり

肉まんがいい


普通がいい
詩えない者の声を聞け
摩擦をすり抜ける
声は燃える

枯れた泉に
言葉は腐れ落ちる

枯れた泉で
喉を潤せ

錆び付いた下水道
手の届かない生活水
ガブ飲みし ....
おちた おちた
とんだらおちた

彼等は飛べなかった
そして私も飛べなかった

飛べなかった彼等は
真っ黒な万有に全てを溶かし
還っていったのだろう

私もまた
真っ黒な万有に全 ....
そよ風に吹かれながら
野原を歩いて行くと
車の墓場があった。

どこからか
一台
また一台と
車がやってきて
力尽きたように
そこで蹲るのだった。

わたしはそこまで歩いて行き
 ....
それで ええねん


そんなふうに やさしくしてくれたりな


そんなことでも ええねん


その気がないことだとか

そんなことは ええねん


むしろ 期待することが  ....
遠くで
ずっと 遠くで
美しい人が泣いている
どちらの方角やら
聞こえてくる
祭囃子のスピーカー
日が差す昼の部屋
夕暮れの湿った砂
爛れたアスファルト
目の端の折り紙
遠くで
 ....
 狡猾な鶏ガラみたいな婆様が。
 自動改札ピコンピコン。
 通せん坊で、しかめ面。
 その後ろの若旦那。
 ガッチリ嵌まって、しかめ面。
 更に後ろの彼の妻。
 愛し旦那の醜悪な。
 し ....
北風が吹く朝
何も考えることなく
決められたことを
いつものように歩く通学路

道に何かが落ちている
近寄れば
霜柱の土にまみれ
凍った一匹の働き蜂

この世に生を受け
この世の ....
まだ醒めない夢の温度で
世界がひどくゆっくりまわる数瞬
素晴らしく生きる人に憧れて
追いかけてきたら迷子になって
戻れない事を後悔してはいけないと
大人ってたおやかに時間を食むから

嗚 ....
たたん、たん、たん

明日の足音がタップして

僕に教えてくれる


たたん、たん、たん

眼差しの銃声が彼方を裂いて

どこへでも行けると高く叫ぶ


さようなら昨日 ....
{ルビ都会=まち}のなかで

電線に絡めとられた満月がわたしを見下ろす
おまえは自由なのだとでも言いたげに

「ほんとうのしがらみは見えないものなんだよ」
とつぶやいて

蛍光灯のした ....
指の先からくぐります
まずは小指から
つかえてもすぐ引き返せます

引き返しまた
ためす
指輪くぐり
手は裂けているから
指、と呼んで
なぐさめたい

  ――通り抜けできません ....
空の向こうの草原に
お城がひとつ建っている
お城の中から天使がひとり
銀の翼をはばたかせ
大空高く飛んでった
それから天使は戻らない
草原には今でも
お城がひとつ建っている
冬の太陽が 目を差す

背の高い木々の間から

何度も何度も光の手足を伸ばしてくる

子供の影法師が10メートルもあるよ

木々が寒い風を運んでくる

口の中に冷た ....
鏡の中で嘲笑う者は
いつしか年を取っていた

絶世の美に酔いしれながら
いつしか年を取っていた

鏡の中で嘲笑う者は
いつまでも嘲笑っていた

なんて醜い顔かしら
排 ....
降りだした雨が
ひたすらに歩く
あなたを休ませた

行き着く場所は
何処でしょう
誰にもわからない
誰にも知りえない

差し出された傘を
あなたは必死に拒むけれど  ....
人がさなぎに見えることがある
外はカチカチ
中はドロドロ
無限の可能性を宿した
それは小宇宙だ

人は時々蝶になる
青い青い無窮の空間に
おもいきり翼を広げ
自由に飛んでいく
私は ....
君がいなくなった部屋で僕は呼吸をする
君の香りが消える瞬間を見逃さないために






僕も世界もなんて平凡でつまらないんだろう
もっとずっと素敵なものだと思っ ....
あ、と思いついたように
君の名をよんだ
アルバムをめくるような心地よい痛み
かつての日常がじろりと一瞥する

表情のない唇からそれは流れ出て
部屋のどこかに隠れて、そし ....
それでも、朝、目を覚ましてみたら、やっぱり君が好きでした ...【drop-★】...
暖.te?炉での呼吸、ト 吸-i)込んだ'r-黒色の火.r-ma'薬
...【drop-★】...★
はぜ.eる愛の火々、ク 揺りC椅子の 膝掛け[ル-プ]に
. ....
アリクイが逆転サヨナラ満塁ホームランを打つ
そんな夢を見た
飛び起きて冬の早朝に町へと繰り出す
目覚めた僕は豚になった気分で震えていたのだ

廃れ逝く町で
々、ような毎日で
退屈な僕は小 ....
なんで一番がいいんか誰もしらんくせに
みんな一番をめざす

そんで気づけばあたしも
一番にならな
一番にならなって
一番をめざしている
 明日も走るだろう。
 ただ光を求めて。
 
 ひたすら走ろう。
 闇を振り切る為。

 真実はここには無い。
 いつも僕の一歩先にある。
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
常夫ちゃんSPINOZ...5*06/12/6 19:42
秋の夜長ネコ助4*06/12/6 19:28
魔 力106/12/6 19:27
結ばれた二人206/12/6 19:25
アカシックマインドマーダーキメラ306/12/6 18:48
・ダイエット・はち406/12/6 18:37
・肉まん・106/12/6 18:20
枯れた泉なかがわひろ...5*06/12/6 16:42
飛翔もとい落下さえ4*06/12/6 16:19
タイヤの塔チアーヌ806/12/6 16:15
せやねんわら27*06/12/6 15:13
遠く肉食のすずめ6*06/12/6 15:13
連鎖地獄で修行は続く。もののあはれ13*06/12/6 14:29
輝いた道を歩いてぽえむ君11*06/12/6 13:55
ストロー藤原有絵6*06/12/6 13:24
『たたん、たん、たん』しろいぬ1*06/12/6 12:33
影踏みlazy22*06/12/6 10:59
指輪くぐり渦巻二三五506/12/6 9:50
空の向こうの草原に未有花9*06/12/6 9:46
木枯らしとトモダチヨルノテガム406/12/6 9:10
なかがわひろ...2*06/12/6 8:25
full moonれるむ106/12/6 6:11
さなぎ渡辺亘5*06/12/6 4:54
今日の雨が______...5*06/12/6 3:16
はじめ1*06/12/6 2:54
ベッドの右端4*06/12/6 2:46
キストミスト[group]六崎杏介206/12/6 1:12
アリクイは何処だ[group]士狼(銀)6*06/12/6 1:08
一番蒼依106/12/6 0:51
走る。もののあはれ9*06/12/6 0:36

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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