朝焼けに響く波紋
今日の産声を僕ら確かに聞く
閉ざしてた瞼開いて
陽光に染まる街を見る
熱を取り戻した空気が胎動のように震え
その瞬間を待っていた
今日の産声を ....
その濡れた髪が
乾くまでの
わずかな時間
滴る雫を
眺めながら
あなたへ紡ぐ
奇跡を祈る
あぁきっと
今日も明日も
昨日と同じように
....
宵の口 月のひかりがナイターのように
丘のひだまで浮きあがらせている
ラムネの玉になった眼球はレムのうずき
あぶらがきれた関節はゼンマイのきしみ
それでもおらにはわから ....
夢を刎ねた風を宿し
今破滅へ 星を誘う
燃える草溶ける血に
涙流し 空を仰いだ
逃げよう×逃げたい
殺そう×殺して
この世界にはもう
破滅しか残らない
神様お願い私を殺して ....
一。
あたし捨てられた。
だから流れてる。
この汚れた水の中を、
彼らと流れてる。
髪や肌には、
彼らがこべりつき、
凄まじい悪臭を放ってる。
....
オレは生まれつき相対主義者で
周りの奴らは大体ジャパニーズ
そんなオレだから言わせてもらう
おまえら全員うどん喰らい
大いなる愛を語るそこのおまえ
おまえも所詮うどんを喰う
た ....
一時も外したくなかった指輪は、
どこにしまってしまったかな。
今は、男らしいゴツイ指輪を、
左手の中指にしています。
癖もだいぶ落ち着いて、
右手の薬指を触ることもなくなりました。
....
寝室の白いシーツがほら
寝室の白いシーツがほら
赤く赤く赤く
もうすぐ赤く染まる
寝室の白いシーツ
洗濯したばかりの白いシーツ
もうすぐそこに来てる
ギラリと光り
すぐ赤く ....
風が吹いた。
そして、僕は彼女と出会った。
彼女は美しく、そしてまぶしかった。
輝いて見えた。
僕は、彼女のことを閃光のように輝いて見えると讃えた。
すると、彼女は、ありがとう。と ....
あなたと繋がるその一瞬に
何故だろう無性に不安になる
このしあわせが明日もありますように
と、祈りながら声をあげる
ゴーアウェイ付きまとう影よ
愛することに怯えたくない
すべて預け ....
夜行列車「能登号」車内
すでに電気が消えた
午前二時十五分
数えるほどの乗客は
皆 {ルビ頭=こうべ}を垂らし
それぞれの夢を見ている
一人旅に出た僕は眠れずに
開い ....
鳴らないインターホン
一人では広すぎる部屋
無意識のうちに閉ざした心
誰が扉を開いてくれるだろう
疑うことはとても簡単だ
小さな綻びを見つけだせばいい
厳重に施錠された鉄の ....
えいぞうだけが流れている
そういう世界にうまれついた
言葉は上滑り
みみざわりばっかりいいから
おもわず音をふさぐ
えいぞうだけを頼りに
世界を泳ぎきる
いつのまにか息が ....
ひとりでいることって
決して好きくはないんだけど
ひとりでいたいときがある
壁のカレンダーを眺めてみれば
いつもと同じこよみなのに
この日だけは特別だよって囁いている
瞬くイルミネーション ....
初めてこの道を通ったとき
小さな花が咲いていることに
気がつかなかった
初めてこの道を通ったとき
向こうから歩いてくる人が
君だったことに
気がつかなかった
初めてこの道を通った ....
幻の昨日
消えた時間、過ぎた過去
日はまた昇り沈んでいく
進む時、今を生きる自分
太古の自分に合うためアルバムを見る
幼かった
あれから何日たったんだろう ....
寒いと駄目なことばかり考える。
嫌だなぁ あたし冬嫌いだな
君が居ないと駄目だ なんて
惰弱な精神
共依存しないのが二人の理想なのに
寒いよ
帰る家が違うのはど ....
暗闇に言及したって、いつだって答えはない。
強く息を吸ったら僅かに死臭、が
ねぇ、君。
愛していたよ。
すごくすごく。
愛していたよ。
ふわふわの頭持ちながら
死 ....
勇者は旅に出た
武器も無く
力も無く
仲間も無く
勇者は旅に出た
勇者はどんどん強くなった
武器を手にし
力を得
仲間を作り
勇者はどんどん強くなった
....
転びました
擦りむいた傷口に
くちびるの感触
夕日は沈んだし
帰らないと
さようなら
離れた手のひらは
僕のそれとそっくりです
赤い目をしたウサギが
道路の真ん ....
小さい頃
自転車教えてくれました・
はしの持ち方教えてくれました・
姉ちゃんとのケンカ
必ず味方になってくれました・
そんなお兄ちゃんが
彼女さんに
あんな顔するから・・
....
風をぐっ、と掴んで
わたしの髪が、ふうわりとクールダウン
こころもちが静かにチルアウトする
ついに視界がひらけて
この丘からの風景は、やさしく収斂されて
頼んでもいないのにひどくうつ ....
徴ありせば 苦しまず
父の御許に 委ねしを
我虚ろなる 魂なれば
いよよ新に 吹き荒ぶ
遠い遠い視線の先に
キラキラと煌いている
風の瞬きが視界を掠める
正体を掴み取ろうと
近づいて行くたびに
彼方へ彼方へ遠ざかっていく
形而上の産物を目にして
それをアルシュレッタと名 ....
僕らはまた時を数へて
夢を抱いてくただそれだけしかないよ
気が付けばそこに合ったはずの
歌が見あたらない
モノクロのサイレント映画に
入り込むように見つめている ....
ごろごろ
太鼓が鳴るよ
ごろごろ
猫が鳴るよ
のどが
渇くよ
水が
乾くよ
洗濯物が
ひらひら
飛んでゆくよ
蝶々が
空高く
飛行機が
雲の ....
朝早く目が覚める
軽やかに起き
朝のお勤め
気合入れて
時間が経つ
ゆっくり早く
ヒゲを剃る
歯を磨く
外は寒い
ホカロンつけて
今日も笑顔の練習
目じりと口元を上げ下げ ....
どん どん しゃらら
どん しゃらら
花かんざしの 揺れる音
大路を渡る 風だより
おまえは たっと駆けてゆき
つばきの垣から そっと見る
うちにもこうて ....
同じ一つのものを
別々の名前で呼んだ咎によって
罪なき多くの血が贖罪の地に流され
同じ一つの光によって ....
今日もニュースで
心が暗くなる情報を知った
生活保護を受けられない
男性が餓死していたと
いうのだ。
殺人
強盗
世の中は暗いニュースばかり
「格差社会」
「ニート」
一方でテレビ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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