音もなく降る雨を
ぼんやりと眺める
眼鏡が塗れて
視界が薄れていく
咥え煙草
白い息と煙
止め処なく
途切れなく
溜息と自嘲
そして後悔
顔をしかめながら
通り過 ....
押し寄せる波が私を連れ去ろうとする
どこか遠くの私の知らない世界へ
もう終わりだと知っていた
これ以上続かないとわかっていた
だからこそ
信じたくなかった
この波の音が聴こえるこの ....
君の口から吐かれる息は
さぞ幸せだろう
美しき
粘った
結晶の
綿がしのような
甘い、甘い
白息
僕もあなたの
綿となり
また
食べられたい
....
集束する世界を抱いて
繋がりを絶った夜
自閉する扉を止めず
手に入れた覚悟
偽物でもいい
進めるのなら
収縮する世界を抱いて
一粒の涙で鍵を造る
....
喋られなくなっても。
見えなくなっても。
歩けなくなっても。
キスが出来なくなっても。
唄が聞こえなくなるのだけは、イヤだ。
昨夜に限っては
悪夢にもうなされず
いっときだけ
窓をたたく雨の音を
聞いた気がする
夜の中にあって
感情を露わにしないまま
目覚めたのは幾日ぶりのことだろう
確かに雨は
濡れたアス ....
一日中降り止まない 冬の霧雨
窓からながめる 庭の裸木
その梢は 水玉をつくっては幹から根へと
ネクターを注いでいる
そして そ ....
1
十二月の眠れる月が、遅れてきた訃報に、
こわばった笑顔を見せて、
倣った白い手で、ぬれた黒髪を
乾いた空に、かきあげる。
見えるものが、切り分けられて――。
伏せられ ....
巨峰天然水飲んでもレモンティー飲んでも
どっちがどっちなんだか区別がつかない
どちらもおんなじようにすっぱかった
あなたのキスのあとはいつだって
ショートケイクを食べたあと ....
それは、青い色の小さな小さなお弁当箱
荷物の整理、してたらね
思いがけず出てきて、
小さかったあなたを思い出した。
あなたは、初めての子だったから
『幼稚園生のお弁当』なんて知らなか ....
人形の人の死体が
石積みの河原に落ちていた
右ひじから先が無く
首も変な角度で曲がり
埃と泥にまみれていた
見たことのある人の死体は
どれもきれいに整っていたので
とても汚らしく ....
森をゆく陰
陽の雨 うたたね 岩棚をすべる水
老樹のうろ 葉に棲む音 午後の胞子
塞がれた兎の穴 雪割草をすすぐ沢
ほとりの鴫 消えない木霊
わけのない過去 はずのない ....
嫌われることに震える両手は
ひとを切らずに
済んだかい
置き去りの身に震える素足は
ひとを捨てずに
来たのかい
おそろしいものは
いつも
わからないのに
....
プリンタから大仰なオノマトペとともに
吐きだされた紙は
わたしのこころの化身の化身
余白がもう白すぎて
わたしは震えてしまう 指先 くちびる
間のぬけた音がきかい ....
{引用=しん
と張りつめた空気の隙間から小さく 雪ふるる}
氷点下の朝
白樺の並木道
枝の間から差し込むあたたかさ
昨日の凍てつきなんて
思い出すことなく
鳥たちのさえず ....
帰路の途中に
いっぽんのイチョウの木
並木にあるわけでなく
小汚ない公園の中に
ぽつんと立っている
小汚ない公園だが
イチョウの木は
実に堂々としていた
彼が何十年
生きて来たか ....
世界の片隅で生まれた風は
猫柳の枝を揺らし
水辺に群がる蝶の触手を掠め
乾いた轍の上を砂塵を巻き上げながら
叫びと響きを翼にのせて
つむじとなって舞い上がる
鋭いまでの切っ先 ....
¢…或ル手…*miss typing*
≠≠≠≠≠≠≠≠★≠≠≠≠≠≠≠≠
伽藍,p-ラム、揺-u,レi..Lu √のタク徒,リアす 四季ノ薬莢,ur焚くと蘭P
¢…或ル手……*m ....
(虹色に回転する放射状の!、光の向こう)
******H******
Su-(i!)短'p-Ar、虞ロゥ[-留]守/¢‥a.●神no.娶リィ●
....
誰だかが息巻いていた
ネットの詩が本流だ
出版される詩がまもなく消えると
ならばネット詩万歳か
でも皆(私も)ただでカキコしている以上
このサイトを構築している人の金と情けにすがっている
....
税金泥棒になる位なら
大ドロボウになってやる
石川五右衛門、鼠小僧次郎吉、
怪盗ルパン、三億円強奪犯に並び称される
大ドロボウになってやる
まず、福島、和歌山、宮崎なんかの
県政の ....
★
LULU#13
硝子の鴉の軋みが、或る凍る様な星座の
瞬きを支配する その目配せに灯る魔女の
蘭,p-アロマ以前の賛素の(O?)、欠乏と..lip
一区画の生理シ,ta ....
夕べのカレーを今朝また食べました。
ああ。
うまいなあ。
ほんとうにうまいよ。
一晩寝かしてよりまろやかに。
お肉も野菜もトロリと甘く柔らかく。
辛味も角が取れて ....
輝き
下草に水玉
宝珠の数
朝に輝く
光のつぶて
静かに 流れ入る
植え込みの緑に
雲居立つ空に
光は光
光は光と戯れ 語り
長い道のりに
滅びのない 話を置く ....
第二次世界大戦の帰り
コーヒーのお代わりと、兄によく似た笑顔に何故か敗北を予感した
銃剣によく似た冷たいものが
心臓の半分弱を撫でている
その日はいつものようにマーメイドによって、パン ....
今いる自分より
遥か遠くにいる自分を想うから
それが夢になる
夢はいつも
今の自分よりも良くて
だから
今の自分がつまらなく想えるけれど
そう想えるからこそ
夢である価値がある
....
君の頬を好きだった
桃の果実に似ていた
ほほえみを蓄えてふくらむ
やわらかな君の頬
君の瞳を好きだった
ただ生きることの 驚きと喜びに
休み ....
両手広げて飛んでみな
向かう先はあの国さ
夢や希望に嫉妬した
遠い遠い強い国
こんなオンボロの体で
突っ込んで
なにが変わると言うんだい
鉄屑と
肉片だけが
....
新しい雪へ
眩い光が降りそそぐ
白い世界から
窓ガラス一枚の
暖かい部屋で僕は
UVなんてものを浴びずに
ニュースばかりを見ている
今日もたくさんの人が死んだ ....
― 見てらっしゃい!
アタシ、絶対キレイになってやるわ!!
そう叫んで駆け出したブサイク
美容難民 目指すはコリーア
キムチと人体改造の国
頬骨削ってコラーゲン注入
シ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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