あなたにこころをまかせられる
それって好きとか嫌いとかじゃなく
ずっと以前から知っていたような
どこかで一緒だったことのあるような
懐かしくて不思議な気持ち
見つめられて
見つめかえして
....
ヒステリックな叫びの断片が聞こえた気がした
いつもの駅前で振り返ってお母さんの姿を探した
それがわたしの名前を呼ぶときの彼女のやり方だった
もうそばにいない人のことを ....
まるで完璧だった
彼女と彼は
絶妙なバランスで以って
倒れずに済んでいた
大きく開け放した窓からは
四角く切り取られた空の匂いと
入り込んだことにも ....
あたしはあなたと別れるのが怖くて
本音を言えなかった
あたしはあなたと別れるのが怖くて
ずっと我慢してたんだ
でもね でもね
そんなんで付き合ってても 意味がない って気づいたの
....
ぼくのパソコンが
モロウィルスに
感染してしまった
ウイルス越しに
見える世界は
恥ずかしながら
まるみえだ
丸見えすぎて
いけないロケットが
発射する
海にでかけ ....
夕方に飲む
グラス一杯の梅酒
今日も色々あった
人に感動を与える
友人とのカラオケ二件
母の友人の肺がん
遠方の人からの手紙
ベタ誉めの師匠
友人がふと
疲れているねー!
....
ナベダ。と、いえば白菜
椎茸と人参、牡蠣も好いし
牡丹肉も好い、
豚でも鶏でも好いけど
鴨が好い。素晴らしく鴨は美味い
しかし皮ハゲも好い
肝をすり潰したやつとポン酢でいただく
そし ....
ねえ、あなた、
あたしの世界は紙でできているのです。
うすっぺらな、もろい、紙、
吹けば飛ぶ、濡れれば融ける、紙、
古くなったらほろり崩れる、紙、
紙、
もちろんあなたも紙でできている ....
朝夕、ゲロゲロ唱える祈りの声が隣近所から
いや、TVをつけてもあちこちの局で
流される多種多様なゲロゲロ。
誰ひとり信じてなどいないが
とりあえず、まあ平和のために
皆は仕方なくゲロゲロと唱 ....
傍に居たいのに。
心が痛いんだ。
痛みを無くすためには、
”居なくなるコト。”
それは、誰の為?
ボクの為?
キミの為?
キミの笑顔が、
どう望んでいるか解 ....
もっと自由な筆先
四千七百枚の絵画
その内二十三枚が
君の情景ならいい
土に腐蝕した躯
奇跡の孔雀の色彩は
燃えた様に
震えた様に
空中には寝返りの浮世絵
吐息と履歴書の ....
逃げたいけれど逃げない。
叫びたいけれど叫ばない。
怒りたいけれど怒らない。
悔しいけれど悔しがらない。
悲しいけれど悲しがらない。
泣きたいけれど泣いたりしない。
涙が零れそうだけれど零 ....
窓がうっすらとくもり
秋はいつの間にか冬に変わる
抱き合ったままの僕らは
足の冷たさを暖め合う
まだ少し賑やかさに包まれた
小さな夜の始まり
遠くで猫が泣いている
うちに呼んであげよ ....
昨日の夕方、
仕事帰り、
改札を出て
エスカレーターを降りたら
店がなくなっていた。
自動ドアをベニヤ板がふさいでいた。
昨日の夕方、
地元の駅で、
ライターがきれ ....
キスしよう
キスしよう
世界で一番長く
世界で一番いやらしく
キスしよう
キスしよう
舌と下を絡ませて
キスしよう
キスしよう
世界で一番熱い
キスをしよう
きっと僕ら
呼吸が ....
百万本の薔薇
咲きほこっている
そう言ったところで
それが造花であることをあなたは知らない
一匹の狼が 肉をはんでいる
そう言ったところでしかし
その肉が何の肉か
あなたは知らない ....
あるところに男と女がいて
であって 好きあって
子供ができて 家庭を持った
あるところにできた二人の家庭は
明るい家庭で
子供は二人
跳ねて 飛んで
子供の頃によ ....
季節外れの海辺に残されたものは
一夏の甘い恋物語
青春時代最後の思い出
そんな綺麗なものじゃない
あるカップルは
変わらぬ愛を誓い合いながら
かき氷のカップを砂浜に投げ捨て ....
夕暮れの会談に鶯が啼き
太陽は別れを宣告した。
私たちは、失いかけた腕のすき間から
明日の失望の全景を予感した。
暗くなり、
雨はミシンの糸を紡ぐ咽び泣きを聞いた。
かすれ声 ....
やさしさと、
いつも呼んでいた
傷つきやすいその心を
やさしさだと、
呼んでいたあなたの
傷つきやすい心
秋の終わりの
....
パンの耳をもった女の子と
耳のパンをもった男の子が
出会い頭にぶつかった
バスケットの中身は
ぐちゃぐちゃに
離れたりくっついたりで
パンのパンと
耳の耳になった
知っているありったけ ....
▽
どんなに長く電子メールを送信しても
恋人は七文字程度しか
返信してくれないのである
業を煮やしてメールを送信するのを止めると
次の日から
矢文が届くようになった
頬を掠めてすこん
....
君のカタチを絵にすることから始めたい
その眼差しを引き受けることもしてみたい
新宿の庭で踊りつかれた君は
まだ笑うんだろうか?
夜がその滑らかな頬を差し出して
僕は挨拶でもするみたい ....
ほつれた糸はよるをゆく
いつか
余裕をうしなえば
たやすく降られてしまうから
どの肩も
つかれつかれて
しなだれてしまう
うらも
おもても
やわらかいのに
ひとつの ....
冷たい朝が始まる
身が引き締まる
同時に
心も引き締まる
北の窓がかたい
冬の朝にふさわしい
のどかな昼が始まる
身が緩んでゆく
同時に
心も緩んでゆく
南の窓が優しい
冬の ....
「恋人よ」
(心はついに言葉をこえないのか
他の誰にも開くことのない僕の難解な心は
唯一心を開いている君にとってもまた
難解なものなのか
僕の怒りは僕の言葉の足りなさに帰趨するのか ....
「螺子を一本抜いておきました。」
きみが夕べ、
夢でそういったので、
あたちの今朝は、
すこち壊れている。
こら笑うな。
「ちんでちまいたい。」
なん ....
閉じこめている。
憶えているのは、
十三階を過ぎてすぐ。
足下の地面の、
もっと下から震えだして、
おおきくおおきく震えだして、
そして、
がこんとおおきい音 ....
怪我をした。
硝子の破片を拾っていて、
怪我をしてしまった。
切れた指先から、
ぷくりと、
体液が盛り上がり、
やがて床に流れ落ちた。
染みになった。
....
七人の敵
なんて
たいしたこと ない
きっと
把になっても
勝てや しない
ただいま・・・
・・・帰り ました
4940 4941 4942 4943 4944 4945 4946 4947 4948 4949 4950 4951 4952 4953 4954 4955 4956 4957 4958 4959 4960 4961 4962 4963 4964 4965 4966 4967 4968 4969 4970 4971 4972 4973 4974 4975 4976 4977 4978 4979 4980
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.5sec.