足首も弱り
立てなくなって
車椅子のベランダから
シーツの海を漂っていた
頭を動かすと
風が吹きぬけ
取り留めの無いことを
空に飛ばしていく
脳に残った歌詞が
震えとなって体を暖 ....
お前はどうしてそこにあったら
そんなに悲しい姿で
皆あのように
楽しくダンスをするのに
お前はどうして私にだけ
見えていたら
そんなに悲しい姿だけで
私が憶えるお前は
そん ....
J
なんで苛めるんだ、なんで、俺はくずなんかじゃないのにと、こんな目にあわせるんだと、拳で鼻を叩き潰して泣いていたジェイに、皆はジェイが彼らを苦しめたからだよとは誰もいわなかった。僕はジェイとは話し ....
緑色が斬れた錯性の心音に高鳴る、生きたひかりを探してなんかいなかったから、今いつまででも澱み終わらない昨日と同じ寝床を燃やしながら、観る夢が今夜を殺しに来る、、、燃やしてくれはしないのだろう、 ....
上には何かがあるらしい
「上を向いて歩こう」
そんなことばに勇気づけられたり
「上を向いてもきりが無い」
そうなんだよねと頷いてみたりして
お空だなんて恥ずくて言えやしないけど
上にあるら ....
君は時に僕より強いと知ったから
僕はもう泣かないことにした
勢いを止めずに 雨の日も 雪の日も
誰かに祈り続ける君は
いつか心身を磨り減らし
足元から崩れてしまうだろう
もし君が僕に安 ....
時々いろんなものが
ただの無意味なカラーに見えるけど
なんだか新しい虹みたいで
それもきれいだからいいと思う
悲しくなった時に流す涙って
頬を伝ったり
ボロボロと化粧を落と ....
空が、泣いています
山が、泣いています
川が、泣いています
雲も、泣いています
海は満ち干き
太陽は昇り降り
川は上から下へと流れて
風は、自由自在に気の赴くままに
ど ....
誰かを嫌いと想うことは
仕方のないこと
けれども
誰かに嫌いと言うことは
勇気がいること
責任がいること
相手を本当に想うこと
絆ができていること
関係を続けようとすること
何よりも ....
今日もまた
あなたのいない夜が来て
私の裸体に
常夜灯が点々と灯ります
あなたの吹きかける息だけが
ランプの中で揺れている
赤い炎を消すことが
できるのです
一つ一つ
あなた ....
私は光がほしいんじゃない
光は掴みに行くものなの
決して、もらうものじゃない
透き通る水
すくえどすくえど、指の間から零れていく
馬鹿に、されてる
そう思った
....
曖昧なmineな恋をして
目の前の背後に
キヲツケロ
焼き付くせ
肺になれ
カキアツメロ
曖昧なmineな恋をして
口移し
穴ヤらし
けつの皮膚 ....
その石は (いまも)
波動になりひとをこえて (化石の音が)
木々の梢をこえて (あなたの)
遠くの、水蒸気をゆらす (耳の奥 ....
ゆるい風が脇をすり抜けてゆく
今ごろ地球の裏側で
こんな風を感じている人が
いるのかもしれないと思いながら
わたしは今日も歩いている
平和を願える君が
うらやましくてたまらない
平和 ....
歩道橋の汚れた階段下にある
自転車置き場に入ると
頭がぶつかりそうな段々が着地する隅に
大きい石が一つ置かれていた
幾度も自転車を置いた階段下で
今まで見たことのない石が
....
水の中
無重力状態で
何も考えず
苦痛を癒す
お客様で東北に
新幹線で温泉付き
1万円ぽっきりと言う
最近旅行に行った事が無い
遊ばずに働きつづける
水の泡の如く消えてゆく
....
仕事帰りの夜道
北風{ルビ凍=し}みる首筋をマフラーで{ルビ庇=かば}いながら
それらが遠くに光っているのを見ると
何故か吸い寄せられ
いつのまに
ペットボトルの並ぶ
窓の前に立 ....
ながく いきて
みなければ
わからない こともあるさ
かみさま おれに
ほほえみは まぶしいぜ
あたりまえの少女は
その手に黄色の恋を持ち
あたりまえの視線で
その先の蒼の安心を見つめ
あたりまえに佇んで
我が家にはじいやがいる
じいやの名前は長谷川という
『長谷川のこと』
長谷川は今年で82になる
大正の殆ど終わりに産まれて
人生の殆どは昭和に飲み込まれ
青春の殆どを戦争に ....
俺が死んだら、
ジョニーはニュースを見てつくづくと言った
俺が死んだら、
ニュースではどのくらいの扱いだろうか
ムーミンが死んでも
トップニュースにはならない世の中なんて
どんな意味が ....
もうあなたとは二度と会えないんだ
あなたと語ることはできないんだ
あなたの手を触れることさえできないんだ
あなたの温もりを感じることさえできないんだ
嫌だ 嫌だ 嫌だ
あなた ....
紙一重のもの
たとえば
ビーナスとメドゥサ
たとえば
秋と光
たとえば
天使の群れと百鬼夜行
たとえば
あなたと重力
名前を知らない人にとっては
五つの星にすぎないけれど
カシオペヤは輝いている
名前を知らない人にとっては
七つの星にすぎないけれど
北斗七星は輝いている
そして中心で輝 ....
すべてを忘れてなんて
言えないけれど
もし君が許してくれるなら
大きな家は買えないけれど
僕には収入すら無いけれど
君に夢だけは見せてあげられるから
寂しい想いをさせない様に頑張るから ....
季節もやがて真冬へと移るこの空の下
風は冷たく感じ風が僕を追い越していく
粉雪が舞い降りてきそうな空を
君と二人で見上げてた
空を見上げると幾千もの星達が
無 ....
おじさんは赤ちゃんだった。
おじさんは少年だった。
おじさんは青年だった。
おじさんはおじさんになった。
おじさんは頑張っていた。
おじさんは真っ直ぐな瞳だった。
おじさんは困難に立ち ....
この日のために用意した
黒いミディアム丈のドレス
トルソーに着せてみる
そして
足が少しでも細く見えるよう
一時間マッサージ
ベッドに寝そべって
ナイトテーブルにグラスを置いて
就眠の ....
ある朝息子が泣きながらやって来た
文鳥と一緒に寝ていて
起きてみたら死んでいたと
彼の手には確かに冷たくなった文鳥
泣きじゃくる息子を横目に私は思う
“死んだのでは ....
ひとつ
勝負をしませんか
少年少女にやさしいあそび
せーの、で
向かい合ったなら
互いにえがおをつかまえましょう
これまでのこと
これからのこと
ひみつのま ....
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