こんなたとえ話から、
はじめてみます。
ぼくは毎日こわれています。
それは、
九十八マイルの速球を投げた、
松坂大輔の肩が、
一球ずつ壊れてゆくように。 ....
こぼれ落ちる涙に
いとしさを聴く
ときには
いらだちを聴き
いたずらもいましめも聴く
わたしたちは温度を知っている
あるいは
温度の選択を知っている
....
長い冬も
もうすぐ
終わる
寒い寒い
雪の季節も
峠をこした
春は
巣立っていく者たちの季節
春は出会いと別れの季節だ
君の笑顔は
眩しいくらい
大人になった
....
{引用=
先日、詩の朗読会に参加しました。
といっても、見てるだけでしたが。
しかし、得るものは多かったし、
楽しく、おもしろかったです。
}
....
旅をしたい
計画のあるものではなく
行きたいと思った時から
電車に乗っている
どこで降りるのか
わからないけれど
どこか遠くへ行ってみたい
旅をしたい
目的のあるものではなく
感 ....
秘密の愛になっちまった、
僕らはこれからどうしよう。
君は一人のさみしさに
ほとほと疲れて傘の中。
勝手な恋のお付き合いに
ごめんなさいって言いながら、
しっかりと僕を引く君の白 ....
人類と言う生き物は
宇宙の僅かな確率の中に点る
一本の蝋燭です。
ふりかえりますと
単細胞の進化から、魚類や爬虫類の時代を経て
何百万年の昔に、やっと二本足で立ったのです。
悠久に思え ....
年末と言うのに
テレビが悲しいニュースを告げる。
『発達した低気圧のため、北の海は大荒れ、
ベーリング海にて、港帰りの漁船、遭難!!』
ああ、こんな時に。
凍てつく北の海に ....
あたしこわい。
あたしのそれが、
うそじゃなくなってゆくのが、
こわい。
だからあたし、
ひとりじゃいたくなくって、
ひとりにもどりたくなくって、
あたしはこ ....
ことがおわると、
からっぽになって、
つめたくさみしくなる。
あたし、
あなたもだれも、
スキじゃなかった。
だれとでもよかった。
そういってもいいのかな。
....
久しぶりの
雨の
窓叩く音が
私を招く
人影もない
真夜中の
常夜灯に雨は
照らされて
絹糸のように
白く光っている
時折過ぎる車の
雨の飛沫が
耳を掠めて
....
壊れた部品のお取替え
旧式だから全替えです
いろんな思い出もあるでしょうが
バックアップはとっていますし
どうせ代わりはいくらでもいますから
実際として
彼は死んでしま ....
眠る前のひと時
部屋灯りを落とし
目を瞑って思う
窓を叩きつける風
少しずつ強く響く
胸に手を当てて
一つ一つ振り返り
犯してきた罪の数と
贖ってきた孤独を
天秤にかけながら ....
幸せって何ですか?って
細木和子に聞いた時点で
お前の幸せTHE END
夢見てんじゃないよ
なんなら空でも飛びますか?
イヤならがんばれ
もっとがんばれ
あと朝飯はちゃんと食え ....
或る日路上で
「はい、これあげるから持っときや」
と、道ゆく女性に
突然に強引に
何かを渡された
手の中を見てみるとそれは
携帯灰皿だった
....
息を飲む
この瞬間にもハイエナは
俺の蜜を奪おうと目を光らせている
人と人との出会いの物語
いずれエピソードになり
別れが待ってる
一粒の涙を残し
静かに愛する人と過ごせ ....
寒いですなぁ。師走ですなぁ。
坊さんも走りますなぁ。
走りますわなぁ。
感情論のスピンアウトですなぁ。
流体力学的ワガママなんですなぁ。
結局なんですな。
行き着く先は
結局そうなんです ....
ペーストペースト
予定を埋めろ
デリートデリート
嫌な記憶
ペーストペースト
隙間を残すな
デリートデリート
自己嫌悪
ペーストペースト
良い言葉
デリートデリート
嫌な気分
....
ノンノン ノンノン お嬢ちゃん
この世界が美しいんぢゃなくって
この世界を映している
お嬢ちゃんの瞳が 美しいんだよ
綺麗なお嬢ちゃんの瞳は
まだ ....
招き猫が嫁に行った
注文の多い小料理屋には
微笑みも衒いも無くなり
自然
お客の足も遠のいて
入り浸りだった
どこぞの
ペルシャも
シャムも
来なくなった
閑古鳥を捕まえに
....
根雪というも、いずれは川になる
姿は消ゆれども
解き放たれる
いずれは川になる
根雪 去ったあとから芽吹く、新芽に
何かを告げることさえ請いもしない
落ち葉はいずれ母になる
....
夢の重さは儚く溶け出し
小さな海を造る
その小さな海で泳ぐ僕は
熱帯魚にはなれ無いから
空ばかりを見ていた
空は明るく
ゆっくりと雲が泳ぐ
僕はいっそうの事
この海になって仕舞いた ....
{引用=今夜は
月もちょうど半分の明るさで
なんて幻想的な夜なのでしょう
今夜は
月も森の木の天辺に腰掛けて
なんて素敵なお客様なのでしょう
丘の上から眠る町を一望して深呼吸
物 ....
同一性と乖離した
知らない人
「生きることと死ぬこと」
なんとなく酸素をはいて
僕ら知らない人になる
「生きることと死ぬこと」
頭の隅に追いやって
....
薬に蝕まれた身体
それでも生きようと
人並みに働き
人並みに遊び
人並みに生きることを
望み続けた
壊れた身体
刺し続けた注射器の後
縫い続けられた皮膚
それでも生きようと
笑 ....
僕はただの犬です。
でも体は「{ルビ人間=ひと}」と名乗ります。
できるなら日本犬が良いです。
柴犬なんか可愛いかも。
時間を感じず
空を眺め
草むらに寝っころがっていたい。
そ ....
あたしの体は商品です
なんて
陳腐なことは申しません
シケモクはまずいのです
でも
あの感触は あたしを大人にしてくれるようです
あたしに覆いかぶさる男の人は
いつも ....
時というものは
幸福な思い出を
少しずつ削りながら
現実を幻へと変えてゆく
時というものは
不幸な思い出を
わずかずつ慰めながら
現実を夢へと変えてゆく
時というものは
人と ....
それはかすかに透きとおっているので
向こうの景色がいつも滲んでいるのでした
朝霧を 食み食み
押し殺されたような時間を過ごし
まれに降る雨のために山裾で低い警笛を鳴らしたり
青い ....
最近口うるさくなってきた
母
前からずっとうるさい
姉
つまらないギャグを連発の
父
無口で謎だらけの
兄
しゃべらないけど騒がしい
フェレットの紅と
亀のもじもと ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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