あなたのことを思い浮かべる
藍色の海の底に包まれて
三日月の滑り台をするんと降りて
オレンジ色の花畑
太陽との一体化
ここでいつも見つめてる
空が闇に変わる瞬間
掴んでも ....
カラカラ鳴っている貝殻に
星屑が歌ってるラブソング
しかめっ面の
ぶっきらぼう
ポケットに手突っ込んで
目的地へ
坊やが言った
「星が落ちてきた!」
ぶっきらぼう
口空けて空見上げ
....
あなたの その 透き通った瞳の奥の
けっして揺らぐことのない 美しい信念の
まっさらで 汚れのない 鏡のような水面に
しずかに落ちる 一滴のしずくから 広がってゆく
ていねいに 塗り重ねられた ....
慰めではなく
その場しのぎのお世辞でなく
ただの本心から
「自分を美しいと思う女より
自分は美しくなれると思う女の方が美しい」
そう言ってくれた人がいる。
百万のことばに傷つけ ....
君はずるくって
のしを付けて返さなきゃいけないのを
痛みとともに我慢していると
みるみるうちに傷は深くなる
分かっていた
けれど 君に伝わっていないと
てをにぎることさえ
欲っするこ ....
風が強いから
真っ白な兎のロングマフラァを
首の後ろで
きゅっと結びましたわ
まるでわたくし
絞殺されたがっているみたいだった
兎に殺されるんだわと思うと
それもいいかしらと笑いましたの
大空の下
風に吹かれ
また旅立つ
木々は揺れる
大海の中
泡を吐き
沈んで行く
気持ち良い
波の音
心が休まる
心が純粋になる
心に平安が訪れる
無になる
空にな ....
もう出掛けなきゃならないってのに
まだ、おまえにすがりたい。
冷え切った体がおまえの温もりを求める。
こんなんじゃ駄目だって昨日も感じてたのに。
今日もまた、
お ....
何もかもが嫌になって
真っ白な自分がいる
けれども
そこから僕の夢が始まる
新しい僕の夢は
満たされていたときよりも
ずっとずっと
大きくなっている
何もかも失って
まっさら ....
空 でもなく
月 でもなく
携帯 でもなく
四角い画面 でもなく
もちろん
肩書 なんかでもなく
手 だけ
と
言わず
心 が
身体 が
いい
爪が肉に食い込み皮を剥ぎ
周辺から背骨を通して
首筋まで響く声の無い
信号を
押し込めるように無視する
風呂上りに冷蔵庫を開けると
限界を越えた腕の筋肉は
悲鳴をあげながら
固 ....
清らかな冬の夜の大空
月があくびして
星がウィンクして
犬は遠吠え
猫は狂い鳴き
どうでもいいけど
ちっぽけな世界を守るため
僕達は額に汗して
下げたくもな ....
1+1が2になる
=正しい
ミスプリントの地図
あるはずの道がない
=誤り
共に歩んで確かめるのが最善?
りんごやペンなら2になっても
粘土ならたせば、1になるという ....
真冬の冷たい部屋の片隅
忘れられた想い出一つ
いつの間に忘れてしまったんだろう
甘く切なく優しかったあの日の想い出
気の利いた言葉とか態度とか
大事なのはそんなものではなく
「今」を一 ....
僕は
他国で何が
起こっているのか
本当のところは
何も
知らない
....
それでも僕は人生を手放さない
君の風が聞こえる
君の鼓動を巻き添えて
僕は人生を手放さない
老人という名の僕が連れられていく
永遠と生命とが交わる地点へ
時点へ
君はその ....
良い人たちが国を造った
とりあえずの法律と
良い人たちだけの政府を造った
僕らはその人たちに
従えばそれでいい
悪い人たちは
殺してしまえばいい
良い人たちは口をそろえ ....
書きなぐっては
破り 捨て て
ゴミ箱に
投げ入れる
そんな 繰り返し の 時
無駄 ばかり 増えて
見えなくなる 現実
遂には 幻想 さえ
遠く 彼方へ
当たり散ら ....
三つ葉がうたうと
四つ葉もつられてうたう
四つ葉がうたうと
モグラがおきる
モグラがおきると
大地が笑う
大地が笑うと
みーんな笑う
....
とらえようのない
いま この きもち
ふと なみだが こぼれて
あたたかさに おどろく
どこを あるいているのか
どこに あるいていきたいのか
いまは あなたを おもいだし ....
アルドレイドは星を見る
オルドランを探して、もう幾日たった
南のほうから音がして
彼女には
それが予兆だと分かる
オルドランは橋を架けて
ひとり、地平を目指す
ただの涙に急き立て ....
まみれてしまった
人知れず汚れていく生き様
心凍えてもう戻れないと
君は言うけれど
凍える世界にいればこそ
私たちの吐息は白く輝く
だから大丈夫
まだ君は
歩いてゆける
夜中に遊園地に忍び込んだら
観覧車の箱はすっかり片付けられていた
仕方がないのでその骨を登って
遠くに浮かんだ月を見た
丁度あの下辺りだろうか
君の住む町は
風がえらく強い日で僕は
....
空の雲のように、ぼんやりと。
上がっていく、溜め息。
コーヒーの温かさのおかげで。
もう少しリアルな雲に。
手を出して、掴んでみたけど。
すろと、逃げてった。
....
いつの間にかキミが心から消えそうになっていたので
輪郭を鉛筆でなぞって練りゴムで影をつけました
光が差し込んでいる風景が描きたくて
キミがあの時ずっと居た処に灯りはなかったけれどね
....
波音に耳を澄まし、東の最果てを想ふ
異国で知る祖国に手紙を書き連ね
今日も過客の群れへ夕暮れと共に埋没してゆく
隣の爺さんや婆さんはもういないかも知れない
悪餓鬼も汚らしい酒屋も、すっ ....
吐き捨てた果実は街の中へ消えた
キチガイ沙汰にも程がある
一足一足踏締める回廊で思考が生まれ
笑顔の中に凝縮された意味がある
『遠くへいってごらん』と囁かれて
アジアだ ....
夜がほの蒼いのは
雪が舞っているから
すこし窓を開けて
吐息が白く夜気に放たれ
雪と交わるのをながめる
手を延ばせば舞いおりて
けれどその冷たさは
触れるまもなく掌に溶け ....
どこにでもありそうな道端に
どこにでもありそうな大きな石が一つ
座っていた
ある人は
何の関心も示さずに通り過ぎていった
ある人は
怒りを感じて棒で叩いた
ある人は
その美 ....
こんな寒い日は
ひとりの部屋で
暖かくなった時のことを
想ってみます
私は緑あふれる
公園へと出向くでしょう
そして地面に落ちた
木の葉を探すのです
役目を終えていないのに
....
4915 4916 4917 4918 4919 4920 4921 4922 4923 4924 4925 4926 4927 4928 4929 4930 4931 4932 4933 4934 4935 4936 4937 4938 4939 4940 4941 4942 4943 4944 4945 4946 4947 4948 4949 4950 4951 4952 4953 4954 4955
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.33sec.