星を 光らせましょうか?
月色の道路をゆきます
音も無く
声も無く
ただ街灯の無い藍夜へ
灯りが少なくなるにつれ
夜の雪が薄藍に染まっていきます
雪と月が ....
私だけを見つめていて
お願いよ
その瞳に私だけを映していて
他に何も誰も映しては駄目
キミを私以上に思う人なんか
誰もいないんだから
愛しているの憎んでいるの
恋はいつも紙一重なの
....
窓より漏れる光が影を作っていた
じっと眺めては思案に耽ていた
少年時代より変らない癖は今も続いていて
光と影の織り成す世界は窓の外にも広がっている
遠くに行きたいという願いは変らずに
外界を ....
貴方のその横顔から目が離せませんでした
とても儚げな寂しげな微笑を
何かに怯えるかの様に俯いた目線を
全て記憶に焼き付けたくて
目を逸らすことを忘れてしまったかの如く
ずっと貴方を見つめ ....
大音響のロック
密室に充満する紫煙
軋む車輪
分泌される脳内麻薬
揺れる社内でトリップしながら眺めた
スモーク貼りのウィンドウ越しの赤い観覧車
あたしに何を語りたいのだろう
あた ....
小便雨は蒼い空を呼び
蒼天は太陽を
湿度は入道雲を産み
眉間に垂れる汗は咽喉を乾かす
空は何処までも続くけど
移ろいは早過ぎて
通りすがりの薄着の男女は
駆け足でつまづきながら、走り ....
+拝石教の教え+
生命は大地より生まれる
大地なくば草木なく
草木なくば獣はなく
獣なくば人もない
生けるものの命そのものは
ひとつの大岩が砕け
多くの石が生まれること ....
ハゲ
忍び寄る
ハゲ
襲いかかる
おぞましき口づけ
柔肌に喰らいかかる
ハゲ
忍び寄る
ハゲ
群れなして来る
集まりて口づけ
柔肌に喰らいかかる
寄るな
離れ ....
コインランドリーにパンツを忘れた
慌ててとりに戻る
男が一人 イスにすわって雑誌を読んでいる
ほとんど 裸
パンツ一丁だ
それはどう見ても 俺のパンツ
洗いたての 俺のパンツ
....
いつか会えるときまで
枯葉が
砂になるまで
両手ですくいとって
散っていく
その上をセリが
嬉しそうに歩く
そう
いつの日か
というときの
未来は
眠りの
....
どんなに言葉を尽くしたって
どうせ誰にも届きやしない
この前マックに入ったら
てりやきバーガー食べさせて
自分はつっぷして寝てる母親
子どもは静かにDSで遊んでる
だいじょうぶ ....
朝は改めて確認する時間
呼吸する力が残っている事
空に太陽が輝いている事
愛する人が側にいる事
信号が青に変わると同時に
人並みは一斉に動き始める
昼は全力で駆け抜ける時間
任さ ....
涙を混ぜる、という行為には
冬の夜は長すぎる
ひつじが百匹を超えたら ふいに湧き出す
僕って何だろう、みたいな問いかけに、いつも
たまたまこの星に生まれて
たまたまこの国に来 ....
幸せを数えたらって歌あったっけ
幸せって 数えられるのかなあ
そうゆってるんだから数えられるんだろっけどでも
幸せって 単なるいいことじゃない気がするんだけど
どうなんだろなあ
幸せ ....
何十の唇を
重ね合わせて参りました
たった一度きりの
その後に何も生まれないくちづけや
何度も何度も
歯をぶつけ合いながらしたもの
私は何十の人々と
唇を重ね合わせ ....
真夜中にラジオを聴きながら
無言のまま私たちは
新しく出来たまっすぐな道路を走っている
窓の外の
流れていく景色に目をやった振りをして
本当は
曇ったガ ....
あなたの
素直さも
幼稚さも
全部受け入れたつもりでいたけれど
あなたの
素直さも
幼稚さも
私にとって
こんなにも凶器になろうとは
三月の暖かかくも切ない風
使い古し色褪せた制服が桜を覆い揺れる
今は未だ
一月の冷たくも優しい風
残された時を躊躇うことなく楽しんでいる
ぷかぷかと浮かんでいても
何れは陸 ....
毎日大層綺麗な服で
物憂げな瞳で空を見上げる
日中は動かずに
ただ静かに仕事に励み
他の事には一切関与しない
回りの仲間からはきっと
付き合いが悪いだとか
彼氏いないんだってとか
好き ....
スクラップにはなりたくなかった
けれど
気付いた時にはスクラップになった後だった
人ゴミの中で突然に、
「この欲望にまみれた豚どもがァーッ!」
と叫びたくなるなるのは、
「 ....
青々微のアラン・ギット青年は、側女のヘンリエッタ・イワノア嬢に昨晩、手の甲を噛まれ負傷しました。
おかげで彼の深い灰色の目は、いつもにも増して憂いが見えるようです。
カフス釦やら珍しい魚 ....
僕では君を幸せに出来ない
だから
君の暖かい優しさを抱いたまま
キラキラした思い出を覚えている今
蒼く深い水底で
眠るよ
泣かないで欲し ....
鮮やかな原色が
夜の暗闇に明るく浮かんで
いざない続ける営みの明るさが
原始の本能を、ふと思い出させて
{ルビ集=つど}っている
人はその下へ
夜に生きる種族は
愛を、切り売りしてで ....
暮れてゆく空に
消えていった電車
曲がり角の先にある想像上の一点を
祈るようにして見つめていた
街外れの鉄塔が夕日に照らされている
灰まみれの外壁を見つめたまま
歳の瀬はやって ....
やまいに古びる骨
白壁につるされた花
しずかに風に捕まる虫と虫
泣かない男の孤独な
とり損ねたつり銭
きみの化粧が
静かな病室で
たいようを
ピザのようにならべ
ケー ....
ガードレールの
かすかなすり傷から
少しずつ、ずるり
赤錆と化してゆく
そこを避けて触れた人さし指の
さらさらの、その
真っ白に乗じて、何も
何もかもわからな ....
陰鬱に晴れた岩場に
大きなバッタがしんでいる
白雲飄々と去来し 大地は黙し
どうにも
雲間の
空が あおイイ
「ふん、
空気掻き分けるで からだぁ 冷えるヴァ」
ガッシリした ....
君がいるから僕は存在する
誰もが羨望する
誰もが欲しがる君の姿
ショーウインドの特等席で
いつも輝いている
値札なんて不要だよね
君の価値はお金にはかえられないから
要はハートだってこと ....
二〇〇七年一月七日〇時三十一分
にわかに風が吹き始めた
ごわわわわわわわわわわわわわわわわわわわわ
いつまで経っても風が吹き抜けないのを
不審に思って起きた私は
窓を大きく開けた
ごわわわ ....
大陸東岸の島嶼では、なんとも夥しい数の
言葉が浜辺に堆積し続ける。行き先を持たぬ
者らは、最後は海辺に横たわるしかないのだ。
一日の始まりから終わりまで、波は鳥という
鳥のかたちを投げかける ....
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