君は甘い物が大好きだから
尻尾の部分は僕が食べるよ
それで君が満足するなら
君が風邪を引いた時には
掃除当番を交替するよ
ゆっくり休んで元気になってね
手を繋いで道を歩き時には
....
水を失った魚が 一匹
乾涸びた大地の上で 悲しみの涙を流す
誰にも気付かれないんだ
ただ 必死に呼吸をするけど 水が無い
水を失った魚の瞳に 青空が映る
でも魚は 鳥 ....
返答があるわけでは無く
届くはずも無く
それでも貴方に向けて
「さようなら」
と呼び掛けました
あたしの声が届き
貴方が振り返ってくれることを
心の何処かで期待しながら
そんな ....
どうして貴方と出逢ったのだろう
恋に落ちるためだと
幸せになるためだと
何の疑問も抱かず信じてた
貴方と出逢えて良かったと
心からそう思っていた
時は流れ
想いは風化し
....
僕は簡単に逃げ出す性格だ。
そして薬を飲んで
簡単に死んでしまったみたい。
気が付けば
真っ白な雲の上だった。
あらら。
マジで死んじゃった。
頭をポリポリかいてると
....
荻窪の町には昔ながらの駄菓子屋がまだあり
自分の足音がちゃぁんと聞こえてくるのです
ゆっくり道端の雑草や花に目を向けたり
空を音もなく区切る電線に止まるすずめを数えたり
荻窪の町には年老いた夫 ....
「修行」
午後には温かくなる体
ベビーピンク の爪の肌
血が通いましたよ 私
今日も祈るように手を合わせ
指先に軽く接吻する
上瞼は慈悲深く閉じられて
朝靄の消え行く間に ....
寂しがりを卒業しよう
手を離して前を向いて
僕は歩き出そうとするのに
どうして君は袖を掴むの?
ねえ、まだ起きてる?
くたくたに疲れたよ
朝から晩まで働いて
晩から夜中まで働いて
もう限界
目が見えないよ
耳が鳴るよ
腕が震えるよ
足もがたがただよ
何もいら ....
昨日とゆう過去
一時間前も過去
一分前も過去
一秒前も過去
もう二度と戻らない
時間とゆう平等な歴史
降る結晶
白く
ただ白く
消えないように
触れないように
壊れないように
溶けないように
白は光と出逢って
銀を一寸
後には何も残らない
それでも あの銀は
僕の心に ....
今日はたくさんある荷物の
買い物袋くらいのが下りました。
少しだけ生き返りました。
たぶん熱を出しました。
気付いたら夜だ。
久しぶりに
何だかずいぶんとうまくない夕食でした。
頭が痛く ....
夜中に仔猫が鳴いている
さぞ寒いことだろう
行き交う人は皆孤独のコートを纏い
白い息を吐きながら雑踏に消えていく
乾燥するのは肌だけでなくて
心まで乾燥していく
まぎれも ....
新宿
の高層ビル群に挟まる
日曜どこに行くあてもないまま
無気力な形で歩いていたら
信号機に拒絶されたので
小さな「あ」を呟くように口を開けていると
機械化されたすきま風ばかり流れ込んで
....
それって秘密だよ
思わせぶりに微笑んだ
あなた
ドラえもんじゃないくせに
ポケットから何やら取り出しては
桜の木に振りまきはじめ
(まだまだ寒いよと眠ったままなのに
まだかまだかと貧乏揺 ....
助手席に座って流れる景色を眺めていた
運転席では母が久しぶりの運転をしていて
トンネルをくぐると
そこには雪が積もっていた
途中から
空から雪が降り出して
こうでなければ冬でない
な ....
私は時々
雑踏の中へと
足を運びます
人々の声と
足音と
それらのざわめきから
あなたのささやきが
生まれてくるようで
太陽の熱で
大地から水蒸気が昇り
その粒は集まって雲 ....
星を見つめれば
今までの自分が
とても弱く見えてしまうけど
それは自分の心が広くなったから
海を見つめれば
今までの自分が
とても狭く見えてしまうけど
それは自分の心が深くなったから ....
ダイエットコークを飲む。
お茶だとなんだか味気ないから。
ダイエットコークを飲む。
炭酸と甘い味でシュワっとしたいから。
ダイエットコークを飲む。
普通のコーラはカロリーが気になるか ....
ブドウです。
世界一を目指しています。
何の世界一といってブドウの世界一です。
最もブドウでありたい。
そう思います。
一房としてではなく
一粒として
世界に君臨したいと思います。
....
子供の頃
僕の住んでいる街に薄汚い工業都市だったけど
老舗のデパートが一軒だけあって
母に連れられて買い物をした後で
いつも階段の下の小さなフロアーにある
赤い看板のスタンドに立ち寄るのが
....
泣いていたわけじゃない
でも泣いていると思われた
両腕に抱えきれない
沢山の華に潰された
泣いていないと否定をしても
心に生まれた
小波に揺れる
私の横顔は
濡れていた
....
月があまり高くに上ってしまって
僕らを照らしてくれないので
24時間営業のコンビニやら
ひっきりなしに通る自動車のヘッドライトやら
消し忘れられた風情の街路灯やら
そういうもので夜を過ご ....
横たわる 美しいひと
真っ白な肌には よく赤が映えるね
苦しみを,今終えたの?
生きることに疲れたのかな
一番愛しくて 一番憎かった
僕の ....
お日様にたっぷり干した
ふかふかのお布団くらいの
ホットケーキを焼いて
十匹の虎が走り回ったくらいの
たっぷりのバターをのっけて
お風呂に張ったくらいの
たっぷりのはちみつをかけて
いち ....
目の前にするとき
まるで舞台上で スポットライトで
照らされているように 私たちは
鍵なんて探して ポケットをまさぐって
見上げれば月が明るくって
まるで孤独で 砂漠のただ中にいるみたい ....
甘い甘い
フォークソングが流れて
いづこへ行く
青い車
ブルーカー
地獄の国は
もう通り過ぎた
お花畑つづく
一緒に乗ってきたハエも
超のんき
鼻歌も軽やか
涙を ....
それはなにもない
深い溝の底に ひとり
夜の国の兵士が闇色の
滾々と注がれてゆく若さの中で
ぽつんと座っていました
小さく切り取られた夜空を見上げると
この夜の三日 ....
あなたと出会えた事
ささやかで当り前の
時と共に薄らぐかも
しれないそんな奇跡
想いを抑えられず あなたを傷つける
その感情を持余し 涙が溢れてしまう
でも きっと
心が翼を広げ ....
コンビニのレジから
僕らのタクシーがあふれ出すから
春はまた息苦しい
行き先も告げずに乗ると
君の家を通過して
犬小屋の屋根を壊してしまう
料金を体温で支払う
少しのおつ ....
4902 4903 4904 4905 4906 4907 4908 4909 4910 4911 4912 4913 4914 4915 4916 4917 4918 4919 4920 4921 4922 4923 4924 4925 4926 4927 4928 4929 4930 4931 4932 4933 4934 4935 4936 4937 4938 4939 4940 4941 4942
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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