保育所に通っていた頃
家で、積み木を積んで遊んでいたっけ
積んで、積んで、積み上げて
だけどそれは、バベルの塔ほどではなかった
小学校に上がって
年を重ねることを覚えた
それからアタマ ....
チャーリーブラウンは後退なんかしない
あの頃に踏みとどまっているだけ
英語の勉強になるならと
無理して読んでみたけれど
やっぱし後退なんてしてくれなかった
それがリアルってやつ
細い線で描 ....
硝子と氷を踏みしめて
夜は土に息を吐く
解けては昇る渦の音
交わりをひとつ隠し持つ
なにもない洞
失くした名前
夜明けのままに
ちぎるうたごえ
うるむ目の先 ....
こたえがわかりました
もとめてるもの、したいこと、わかりました
きいてきたあなただけど、つたえられません
とてもとてもとおくなってしまいま ....
もう昔のこと
ある国があった
その国の人々は
自分が良いと認めたものしか作らなかった
自分が気に入らないものは作っても全て壊した
自分が良いと認めたものしか使わなかった
自分が気に入らない ....
君になにかしてやりたいと思うが
今の君には
痛いだけ。
だから
そっと見守ることにするよ
祈りが光となって
大空に響きわたればと思う
やがて君の心に
光がさしこみますように
1
鎖骨のようなライターを着火して、
円熟した蝋燭を灯せば、
仄暗いひかりの闇が、立ち上がり、
うな垂れて、黄ばんでいる静物たちを照らしては、
かつて丸い青空を支える尖塔が ....
夜、
左の肩甲骨に
小さな傷が生まれた
羽根でも生えてくるのなら
わたしはきっと毟り取ろう
朝、
柔らかい霧雨が降ってきて
わたしは傘を捨てた
強く責めるなら抵抗もしたけれど
....
マリンちゃんに告白した
好きだ
俺は
きみより
ずっと年上で
まるでもてないし
甲斐性はないし
かっこよくもないし
男らしくもないし
お金持ちでもない
だけど
き ....
きっかけはくだらないことだった。
私が楽しみにしていた
高級バニラアイスクリームを食べてしまったのだ。
私「何であのアイス食べたん?!」
彼「えっ?うまそうやったし」
私「そんなんが答え ....
「メイク・ラブ唄」
然し其れ即ち
恋する乙女の
啼き声夢の如し
操り操られている私
何処に行つても
此処好きと云ふ
御好きでせう
夢に狂う
少女の ....
積もる
積もる
積もっていく
全てが殺がれていく
全てが無気力になってくる
まるで
世界が
無駄のように
思えてくるほど
積もる
積もる
融ける事無く積もる
こ ....
すべてを委ねてしまった私に
君の「間違ってる」が優しくて
すべらかな灰色に接吻をおとした
体温のないものに
もうすぐ春だから
フェティシズムはきみどりいろの雨 ....
きょうお風呂だった?
ううん
だれか見舞いに来たの?
ううん
洗濯ネットに入れられた
バスタオルと着替え
サイドテーブルに置かれた
花束とメッセージ
〜そんな昔のことは ....
ココロの色が、変わりましたか。
上塗りではなくて。
一度、無色に戻して。
変えましたか。
今は、何色でしょうか。
何度も、何度も。
変えられる、色は。
何度も、何度も ....
自分にとって大事な物
試してみないと分からない
自分の中に何が埋まっているか
すくい取ろうとしないと分からない
本当に大切なもの
自分の心の奥底に
静かに静 ....
朝焼けは朱く 日暮れは蒼く
染まりたる頬 我には見えず
君が心はあてなくさまよい
消え行く影に我は戸惑う
紡ぐ夢とてかりそめの幻
白き峰にかかる雪すら
死 ....
みなさんどうしてそんな顔してるんですかと
もう猫も言わない
電車はいくつもの死体を引きずって走る
国民みんなにワライダケを月一回配給すればいい
ついでにあんこにくるんで北朝 ....
キミは緑色
あなたは黄色
僕は赤色
この世界を描くとき
いろんな絵の具が
必要なんだ
色は混ぜれば
....
保存するのが苦手です
だからいつも散らかっています
途切れてしまった手紙や、
渡せなかった写真や、
他愛もない記憶の欠片が転がっています。
保存するのが苦手です
だからいつも腐っていっ ....
俺が欲しいものは 見付かった
お前には何が欲しいのか分からないだろ
理性も感情も空っぽだな
世俗を認める決意をした歳の俺
風呂場の排水溝を見詰め
「どうせなら楽しめたらいい」と思った
....
たとえその花が
どんなに綺麗であったとしても
どんなにあなたが好きであったとしても
だれもが知っている
だれもが持っている
どこにでもある花では
だれもあなたらしさが見出せない
人は ....
ずいぶん暗くなってきたねこのあたりも
みんな帰っていって誰もいなくなってしまったよ
昔の未来はもっと昼間が長くて眩しかったらしいよ
それでもきっと短かすぎたんだろうね
....
バイクが欲しい
ただ
ひたすら走りたい
私が生まれる前
あなたが走った
遥かかなたの地を
そして
自分の肌で感じたい
あなたを変えたものを
裕福な青年を
歴史的な革命家に変えた ....
昔の自分を振り返り
今恥を知る
ぁあこれで成長するなら
いろんな恥を感じ大人になるなら
私大人になんてなりたくない
これ以上後悔したくない
そう思っても
大人になって ....
「ブルーハーツの”ひとにやさしく”って曲いいぜ!」
とロックを聴かない友達の耳にイヤホンを突っ込んで
無理矢理聞かせてみたら
「この歌はいいけどお前は全然ひとにやさしくない」
と言われた
あ ....
親は髪がなくなって
友達には嫌われ
家以外の場所で
あんなふうに声を出して
叫びながら
泣くのは
はじめてだった
頭にタンコブつくって
吐きそうになりながらも
....
どうせ生きて4,50年
どうせ最後は死んじまう
どうせ俺達有名になれず
どうせ愛は永遠なんかじゃない
どうせダイヤモンドは炭素の塊
どうせみんな灰になっちまう
どうせ性は一人よがりのフェチ ....
夜の真ん中
彼と歩いた
明日が今日に
今日が昨日になる境界線を
並んで越えた
息が白くて
星がキレイで
彼が笑って
あと何回いっしょに
境界を越えられ ....
ブランコの順番を並んで待っている
子ども達の笑い声が響き渡る
傍らで親達は井戸端会議
夕飯の献立で頭がいっぱい
この場所にミサイルは届かない
滑り台で横入りしたと
些細な事で喧嘩が ....
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