風には{ルビ詩=うた}がある
時に哀しく
時に喜び
時に怒り
時に笑う
聞こえるだろう
空から降りてくる詩を
山々を越えてくる詩を
海を渡ってくる詩を
森の木々を通り抜けてく ....
明日は核実験と天気予報で言っている
「台風の影響で今夜は猫が降るでしょう」
Nyaー.Nyaー.Nyaー.Nyaー
Nyaー.Nyaー.Nyaー.Nyaー
Nyaー.Nyaー.Nyaー ....
ペニーロイヤルティー
が
上手く和訳出来ない
ミルク
を
もう少し増やして
リアルソサイエティ
に
上手く調和出来ない
シュガー
を
もう少し減らして
ハート型のペンダント
....
あの日
砂利道で蹴り上げたものは
小石 なんかじゃなくて
はっきりしない哀しさだった
どこかに行けそうな気がするのに
行くべきだと思うのに
どこにも行けない自分だった
何 ....
わたしはカクテルがお気に入りだ
ヒマな夜には 小さなシェイカーを振って
甘い甘い カクテルをつくる
わたしは苦いのはダメだから
甘い甘い カクテルをつくる
強くて苦いお酒 ....
こわいのです
この果てしない草の海が
どこまで行っても地平線しか見えて来ない
この世界が私はこわいのです
風がびょうびょうと吹き荒れる草原のただなかで
私はひとり立ちすくんでいます
絡 ....
何杯も
何杯も
インスタントコーヒーの素を
カップに入れた
別に勉強するつもりなんてない
ただ私の胃をおかしくしたいの
そうしてその痛みで
私の感情を
全て消し去りたいの
感 ....
こんな冬の夜は
冷えて冷えてしかたないわ
あなたのその熱をもった身体で
わたしのすべてをあたためて
頭のてっぺんからつまさきまで
隙間なくキスで埋めて
あたためて
頭のてっぺんか ....
叫ぶ時 叫べ
叫ばねば 裂けよう
心を裂けば 裂け葉ひよどり
秋に咲かねば 冬も想わじ
くろがねもちに 火 入りて
啄ばむ 幼き火喰い鳥
空に舞えども 胸に羽毛無く
赤き炎で 熱くた ....
ホカロンなんてダサいわよ、
あたしと会うときはそんなもの持たないで。
カーテンに透ける夕陽
そのむこうに何があるかを彼女は知っていた
バカじゃないの、
寒いならひとりで居なきゃい ....
「産声」殺した声は無に返る
「廃棄」愛を知らないと忘却に投げる
「残山」知識を集めては興味が無いと捨てては山を築く
「孤独」独りを愛したはず
「所詮」群れで育つ事が恐ろしいと勝手に思い込む
....
君が『日食』と『月食』が欲しいと言うから
ビーカーの中の液体に『日食』を取り込んだよ
見えなくなる前に
慌てて摘み取ったから
太陽を失った『月食』が見えなくなってしまったんだ。
....
二階のトイレの流れが悪いから
一階のトイレを使っていたんだよ
そんなことが本気で世界のリズムを作るって思ってたんだ
・・ドキッとするよね
今はただ君のほとりでだらだらしたいだけ
....
雨だか雪だかが降ってて
でも、そんなことどうでも良かったんだ。
流れる音も聴こえない。
触れることもできない。
冷たいとすら思えなくなって、
もうなんか、降ってるのが雨だろう ....
咳をする母の
苦しそうな声を
置いて
こんなにも
遠くへと
来てしまったけれど
行けども行けども
道はなく
ここが何処だか
解らないのだ
何処の空も
青いなんてことを
確か ....
タイトルだけは過激で、やたらと顰蹙買う。
おかげで僕らの楽しみが減った。
ひとの命を軽く扱うのは得意だったのに、
雨の日、新聞を届けるのはひどく骨が折れるなぁ、と思った。
人生 ....
お前みたいにようできた妹を持つ秘訣はな
兄ちゃんみたいな駄目な兄貴を持つことや
何やってもあかん
お父ちゃん、お母ちゃんに
心配ばっかりかけよる
こんな駄目な兄ちゃん見てる ....
音速以上に速く感じ取れ
遅れを取ったら負けだ
いいかいつでも注意しろよ
何処に潜んでいるか判らないぞ
笑顔の裏で速く感じ取れ
先を越されたら負けだ
いいか誰にでも注意しろよ
何処に潜んで ....
こんなんで負けてられないぜ
うじうじするなよマイハート
それまで雨に濡らしてどうすんだい
こんなんで負けてられるか
からりと行こうぜマイハート
もうすぐ暑い夏なんだぜ
こんなんで負けてられ ....
星は遠く遠く空の向こう
手なんて全然届く距離ではないのに
ひとつ星が空を駆けたとき
捕まえられるような気がしたんだ
でもそれは夢の中の出来事にすぎなくて
当然星なんて駆けてもいなくって
....
空がいつまでも陰り続けていたとしても
その向こう側には太陽があると
信じて
信じて
最後まで
信じて
少し意地悪なあなたのささやき声が
耳に纏わりついて離れない
あいしている
の ....
そのように、生きてみたいと願う
いつまでも二階より上の景色に臨めなくても
遠い車窓に同じ肩幅で揺れているだけだとしても
ノイズ混じりのカーラジオの表面に
透き通らない感情を混ぜている
....
あたしは、にこにこと笑っている。
いつも、にこにこ。
「エガオ」、と云ふらしい。
何かが違うと思っても、
誰かに酷い事をされても、
決して怒ったり、泣いたり、
....
夢よりも一歩、現実に近かったから
振り返ることはたやすかったはずなのに
もうお風呂にはいった?
という彼の、決して難しくもない問いに
眠りに引き込まれるにまかせて
わたし、答 ....
肌をあわせて
肩を抱いて引き寄せて
薄暗い明かりに照らし出された
非現実なひとかたまり
粘膜の全てをすり合わせて
やっとどうにか温かい
やわらかな空間の中でやすらかに眠る
手をつないで命 ....
瑠璃、瑠璃、瑠璃、瑠璃、
瑠璃色の
海、海、海、海
海の下
珊瑚はお手手をいっぱいに広げていたい
広げてお日様を集めていた
お日様を集めて花嫁の衣装に
花嫁さま
しずしずと ....
同じ東京の 同じ空の下
鼓膜を揺らす
君の声
君の声
同じ東京の 同じ空の下
微かに混じる
....
父は聖書を読んでいた
本屋さんの片隅の椅子に座り世間から隠れるように
家族から遠く離れていくように
哲学書の背表紙を意味もなく鳴らしながら
横目で父の姿を盗み見る
十戒を教えてくれたのは ....
こんちは。宅配便です。
めくるめく人生模様のアップリケを
お届けにあがりました。
お留守でしょうか。
それでは東京砂漠色の
不在票を入れておきます。
後ほど。
こんちは。宅配便です。 ....
ぎゃーの一声
なぜだかわからないが
奇々怪々奇人変人唐変木が
根本から折れた
分析的な言辞を読むと
考える過程が分かる
楽しい思考過程を
記憶して
その喜びを
永遠にしたいと願う ....
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