答えの見つからない黄昏は
何も語らず海に呑まれた
わたしはハルシオンを含んだまま
冷たい駐車場で{ルビ瞼=メ}を閉じる
柔らかな夜風が
アルコホォルの香りを運び
弛緩したピアノ線が
わた ....
そう、バイオリン
君は三角関数を使った見取り図で
明らかになる情熱の核心に向かって
音を奏でればいい。
そう、トランペット
君はハッブル定数を感情に見立てた
弛緩する精神に緊張を持ち込 ....
今の生活から逃げたくて
花になりたいと
思った日はいくつあっただろう
それでも人として生まれたのだから
自分のどこかに
きっと
花があるにちがいない
一日中ずっと部屋にいて
星にな ....
人は鏡です。
映します。
反射します。
幸せを映しなさい
相手にも見えるように。
不快を反射しなさい
一緒に不快になる
必要はありません。
合わせ鏡で繋がります。
幸せを繋げてくださ ....
なんか言った?
なんだテレビか
最近どんな感じ?
しいて言えばどんどん地図を失ってく感じ?
それって宙に浮かんでる感じ?
落下しながら浮かんでるってどんな感じ?
さかしま
....
「空って‥私たちみたいよね」
暖冬と呼ばれた日の朝
僕らはベンチに座ろうと
ほんの僅かに積もったキラキラと瞬く雪をはらう
空はまだ青白く薄い綿菓子のようなもやを浮かせる
お日さまも夢 ....
・・・・・・・を、回転・・・・・・・
回転しながらあああああああ、
オチテイッタ
オチテイッタ
さようなら、 ....
半世紀前は何を夢みて
何を信じてたのかなぁ
四十年前は何を聞いて
何を考えてたのかなぁ
三十年前は何を眺めて
何を選択してたのかなぁ
二十年前は何を呟いて
....
歌い慣れた唄を口づさみながら
家路につく
いつもの通りの
ごみ捨て場のごみの上
猫が2匹お喋りをしていた
{引用=何かご馳走はあったかい?
いやいや、たいしたものはありゃし ....
動かして 動かして
痛んでるときに
さらに動かすと
成長 するという
まるで
君への想いみたい
鼓動が速くて 痛いほど速くて
気づけば
もっと君が好き
冬の明け方は特に冷える
まだ暗い空を見ながら
君の事を考える
温もりをおもいだして おもいだして
いきたい いかない いけない
好きです 好きでした 大好きだよ
あいたいよ あわないよ あ ....
あの娘を抱きしめたとき 君の肩幅と比べてた
やっぱり
君は細かった 君の頭は小さかった
見上げる顔が可愛いかった 胸元に響く声が切なかった
悲しいこと 多すぎて ....
それは突然の出来事だった
あるカフェにて偶然の出会いだった
その子は自分にとってまるでテレビのアイドルの様だった
その子はとても女の子らしく可愛かった
その子と話してい ....
オリオン座は海も陸の様に歩けるというオリオンのこと
月は月の女神であり弓矢の名人であるアルテミスのこと
二人は愛し合っていた
でも
兄のアポロンがそれをよしとしなかった
アポロンの言 ....
魚の眼はにこごりの眼である
滓々の溜まり水である
魚の眼はあらゆる向こう岸を
私より先に見に行ったのである
白色の食卓で対峙したそれに
容赦なく朱塗りの箸を突き刺して
ぺろりと平らげた ....
一
野に生まれし日輪の気まぐれ
泥を友とし志一つを磨く
嗤う者有り
足元に揃えた草履
その暖かさ
主に届く哉
二
茫洋たる霧の中
時を知り騎馬は走る
....
かえりみち転んだら
夢が転げ落ちて、
下り坂を走り出す
過ぎ行く時に
流されないように
小さいころの夢、
つぶやきながら
闇の中 必死で
転がる夢を追いかける
夢、
追いか ....
地球上の七割は海で覆われているって言うけれど
性懲りもなく奪われてしまう命のせいで
哀しみばかりが満ちてきて
涙で水没しそうな勢いである
毎日どこかで涙が溢れ、乾く暇もなく
陸地面積を脅 ....
甘酸っぱくて淡い色をした果実を付けた木
一度に沢山の実を付けないたった一つだけ
誰でも見つけることはできるけど
いつでも見つけることはできない
愛を知った者だけが見つけられる実
いつしか ....
それは
川辺のスミレのように
ひそやかな願いなのだけど
じつは
俺は
もてたい
じつに
俺は
もてたい
ないしょの望みなのだけど
可憐な希望なのだけど
ただいちどきで
かま ....
そこは時計のないレストラン
老いた小さな店内で働くのは
老いた小さなおばちゃんひとりだけ
客が五人も入ればおばちゃん大忙し
時間を気にする僕
飯が出るまで本でも読もう。
....
赤ちゃんに笑いかけたら
笑い返してくれるように
空に
街に
世界に
笑いかけよう
わたしから
あなたに
ないものばかり
足りないゆびで
折りかぞえても
夜のさみしさは
ぬぐ ....
ありふれた都会には
ありふれた光景しかなくて
ありふれた電飾の無機質な灯りが
ありふれたこの街の夜を彩っている
そのありふれた星のない夜空を見上げながら
私は
いつ ....
国語の時間は書く事が多いから
鉛筆は休む暇も無い
消しゴムは特に仕事がないから
筆箱の中で一休み
社会のテストは筆記が多いから
鉛筆は休む暇も無い
消しゴムは特に仕事がないから
筆箱 ....
「こんな灰色の世界じゃ夢なんて見れない」
そう吐き捨てベッドに倒れ意識をなくす
ぼうっとした頭に言葉が降ってくる
....
うれしくてうれしくて 走り出したとき
悲しくて悲しくて 泣き出しそうだったとき
切なくて切なくて 何にも手がつかなかったとき
ぼくはいつでも空を見上げていた気がする
ち ....
反吐が出る程に誰かを憎んでいようと
俺はお前を何時だって思い出す
晩春の街は夏を目の前にして
薔薇の蔓払いに追われる
柵越え屋根越えレンガの隙を縫い
年中伸び続ける野薔薇の蔓を刈る
畑も牧場も家も寝床も
ここでは薔薇と領地の奪い合い
特に最近は冬を経 ....
ふしあわせな物語は安直である
と仮定しよう
ふしあわせにも色々ある
けれど結局のところ
情動に大きな違いはないのだ
と仮定してみる
ならば
しあわせは ....
椅子の形の墓標だったらいい
二人がけ
いや
ベッドみたいな
そこに俺は眠っているか
掘ってみなけりゃ分からない
だが
椅子の下を掘る奴なんていない
俺の墓標に愛し合う二人が座り ....
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