朝起きたらカメレオン 雲の上にいた
カメレオン 体“まっしろ”
びっくりカメレオン 海へ落ちた
カメレオン 体“まっさお”
泳いだカメレオン ヤシの木の島
カメレオン 体“み ....
排気ガスの悪臭
汚れた空気に濁った瞳
耳障りな音に疲れた肩の群れ
誰もが視線を外し足早に歩く街
駅と駅をつなぐ橋の終わりのほう
突然現れた赤い観覧車
もしも足を止めなかったなら ....
引っ張ると真っ暗
完全な真っ暗
そして
そのまま目を閉じた僕
どうせ何も見えやしない
それなら目を開けていようがいまいが同じこと
そして
そのまま眼を閉じた僕
....
つくしの帽子は何色帽子
何を夢見て冬に編む
きのこの襟巻き何ガラ襟巻き
何処に繋がるその首の先
木の芽 木の又 何の殻
硬い木の皮なぜ避ける
今日は日差しの射すがまま
明日は春が来るかし ....
女の身体でいいと思うところは
俺の墓標を立ててくれそうなところだ
胸があるとかないとか
やわらかいとかかたいとか
匂いがいいとか悪いとか
産めるとか産めないとか
俺にとっては関係ない
....
夜になりきれない
うすむらさきの空
段々模様の
やさしい音色
坂道を
駆け足でころがる夕日
向かいには海
やがて落ちると
明日のために蒸発していく
町外れの工場から沸 ....
おはようインソムニア
今日も聞かせておくれよ
僕等が眠っている間に存在した
続きの世界のことを
ねえインソムニア
君が目を閉じたとき
僕等の世界は
終わるんだろうね
....
土が匂う
そうして僕は小学生になった
昨日より暖かな陽射し
冬休みの明けた教室の
油引きの床の匂い
ジャングルジムや鉄棒の冷たさ
授業中に見えるグランドの眩しさ
雑草の中には小さな白 ....
灰色にひろがった空からは
いまにも雨が落ちてきそうだった
風が生暖かった
通りの建物がいつもより大きくみえた
ミニバイクが飛び出してきた
すぐ頭の上をゆっくり 飛行機が横切った
軒先に ....
ぎゅー って 抱きしめられて
痛いって 言おうとして
君が 不安そう で。
泣きたい とか
哀しい とか
苦しい とか
つらいとか 怖いとか いやだとか
そう ....
宇宙に満ちている無数の言葉たちよ
教えてください
あなたがたのほんとうの居場所はどこですか
メールの中に
会話の中に
テレビの中に
小説の中に
詩の中に
沈黙の中にさえ
あなたが ....
白藤の棚にそよぐ 薄紫の風に
邸(やしき)じゅう、色めきたつ菫(すみれ)たち
草葉の緑に、ふるえる白いドレスの君。
房を垂らした大きな帽子から、ほんの少し
零れる笑みと恥じらいを覗かせて
....
目覚めて一杯の水を飲むあいだ
私の胸の潰れる音が
乾いたシンクに響く
これはひどい朝
今頃、かの人の布団は
きっともぬけのから
私の朝は遅かった
そのシーツの ....
何も書かれていないノートに
想いを綴る
真っ白な小さいノートの中には
えんぴつでしか書かれていないけれど
そこには
色がある
歌がある
風がある
とても小さな平面の上には
とても ....
気付いたら
もう 走り出していたんだ
君のしぐさ 足音とか
もう 全部
気付いたら
かげがえのない タカラモノ
声いっぱいにして
叫びたい気持ちは
今はまだ ....
窓の向こうは朝もやけ
カップに落とした角砂糖は
角をやさしい珈琲に触れられて
いつしか 離れられない関係になった
冷えたガラスに頬を寄せて
耳をそっと澄ましたのなら
カップ ....
どこまで行っても
車庫があり
そのあなぐらに
焼べた薪が笛吹立っていた
それを小熊が
ねぐらにしていた
それをもぐらが
ひっぱった
あたしはいつだってあたしがいたというしるしをつけたがった。
きみはなくす事を恐れていたのにも関わらず、それをとても嫌がったね。
あたしの視線から君がいた記憶、数えるほどにしかない記 ....
用がないのなら蔑んでほしい
花瓶に毒薬を満たしてほしい
洗浄された小さな濡れた手を無造作によこして
あの虜囚の唇をバラバラにしてほしい
街頭の窓からそぞろ歩きする骸骨をみたんだ
そいつは ....
しゃがみこんでジャブジャブと
わたしわ洗濯おする
みんながわたしわ白いきれええな服お着てるとゆう
わたしわぜったいいにそんな服わ着てないだから
しゃがみこんでジャブジャブと
洗濯おする
....
オレンジと黄色の光
混ざり合って
照らされた僕は
午後3時の憂鬱少年
明日は今日、
同じサイクル。
日常は迷宮
僕を永遠の空間に
浸らせたまま逃さない
迷宮を出ようと
....
俺の瞳は 君を見るために
俺の腕は 君を優しく包み込むために
俺の声は 君に愛の言葉をささやくために
俺の存在は君のためだけにある
君を守るため ....
俺は今も砂丘みたいなところを
眠りながら歩きながら墓標を背負って歩いている
どこまでも続くようだ
本当は終わらせたくない
墓標を立てたら
歩くのも眠るのも背負うのも終わる
つまらないな ....
いちにちをいちねんのように
ひきのばしたいのに
どうしたわけか
としのせがちかづくと
しおれたかこがとびだしてくる
ぼやけたみらいがとび ....
其処は涙の果ての果て
触れるに遠い透明の
蒼と呼ぶには幼すぎ
海と呼ぶには儚すぎる
睫の旅路を邪魔したら
慟哭の瞳の奥で回る歯車
螺子の行方を黙って見てる
辛いことなんて何も無い
....
息をすって
息をはいて
それを一緒に
森の中で
雨にぬれて
森の中で
息をすって
息をはいて
おまえのこころ
いばらのとげに
息をすって
息をはいて
....
この部屋は空気が動かないから
こんなにも澱んでいるのだろう
弦をはじけば音が零れた
あたしはその中を 泳ぐように
『まるで夢みたいだろう』
貴方がくちずさむ英語の歌に
....
落ち着いた声で、「おはよう」と言われると
また夢の中へ入りそうだった
眠気を堪えて
僕は
「おはよう」と言いました
まるで、百年前から言い続けた言葉のように
朝
ピアノを流して
....
お父さん
娘さんを僕に下さい
何て言う気は更々無いし
そんな日もくる筈が無いから
いっその事ならお前を車に押し込めて
怒るお前を乗せたままで遠くに行ってしまおうか
エレベーターに乗ろうとして
エベレストに乗ってしまった
家のローンもあと二十年くらい残ってるのに
まさか自社ビルで遭難するなんて
眠ったまま電車を乗り過ごすこと数回
失恋十数回
上司に怒鳴 ....
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