痛い
そう、そのまま
瞼瞑って、立ったまま
ふらりふらりと2本の足が風に煽られ踊る、踊る。
気づけばあなたも、あんたもずっと遠くて
怖くて可笑しくてあたしは涙が出た
背中がそん ....
張り巡らされた思考
命
喪ったものは還らない
開かれた道筋
途絶えて
跡だけが残る
絶たれた希(ノゾミ)
ひたむきな渇望
裂かれた絆の断罪
焦がれたはずの栄光
光の落と ....
何故こんなにも頼りないのか
思っていたよりも簡単に包み込めた細い肩
遠くから見ていた頃よりもずっと
近くに居る今のほうが手に入れるのが怖い
後ろ姿で
思い出の中ではずっとその姿のままで
....
とおい君へ
なぜなの?
ちかい君へ
なぜなの?
君が舞ってる
君が止まった
君の視線を私は外して
うつむく君を私は見つめる
すきとおる君が消えちゃいそうで心配になる
....
果てなく遠い道の中
私は歩く
私は鳥になれないから
その道を一気に飛んではゆけない
私は
私を飛び越えることはできない
私は風になれないから
その道を一息に飛んではゆけない
私 ....
地球を2周半もする 僕の長い両手から
君は そんなに簡単に 逃げられるとでも思ってるのか
どんな巧妙なフェイント ギミックを駆使したとしても
僕を撒けるわけないだろう あきらめが悪いのか ....
つうっと
静かに脚を浸す
目を瞑りながら
とぷん、と膝を抱えて
まるで生まれる前の姿で
さあっと
周りの水温が脳内で渦を巻く
水のなだらかな揺らぎと
体内の血流がユニゾン
ま ....
さけび続け夢を追った青春時代
さまよいながら揺れていた青い夏
きめられたルールなんてなかったけど
さまよい戸惑い苦しんだ日々
んーと思い出すと懐かしい思い出
....
寝苦しさに目を覚ますと
やはりホリデーインの一室に泊まっていた
わたしの隣では
脇臭く寝相の悪いやつが
馴れ馴れしくいびきをかいていた
エーチャンのニューグランドホテルは
わたしのこころの ....
先生、誰も来ない放課後です
理科室は薬品の匂い
閉められた
暗幕の心地良い温度
埃が泳いでいきます
気だるい午後です、先生
魚になるにはどうしたらいいですか
答えの出ない ....
傷負いの翼が空を掴む
歪な円を描きながら
しがみつくように飛んでいる
鳥が自分の真上を通る
降ってきた水滴
鳥の血、静かなぬくもりを持って
空には鳥がいた
これから死ぬであろうに ....
無罪ではあるが越境途上の死だ
あるいは断罪された避雷針の廃墟だ
黒いチョコレートをかじりとって猥雑に事務的に
いくたびも右曲がりに滑稽なうすぐもりの空だ
五分後に規則正しく振り切られるマタ ....
交錯する人と人
ぶつかりあい
すれちがい
目まぐるしく
過ぎる日々の中で
大切なものを
置き去りにしたまま
いつしかその状態に
なれていってしまう。
そして何が大切だったか
それさ ....
人生史上最高の味だ
と多方面から絶賛されていたカレーを食べに行った
確かにうまかったが実際それほどでもなかった
ぼくらはまた放り出されて
そのまま旅行へでかけた
....
多分ポエムだろうなという単語を
鍵つきダイアリーに書き流すとき
胸が痛いのは
お月さまが
ちゃんと光っていてくれないから
あたしはキスをしたことがない
何のかん ....
「雨上がった?」
無視。
そして尿意。
足下うろつく上昇気流
持ち手にウンコぶらさげたカサもサ
ふわーりふーわり
ふわふわふわ り
チカラクラベを挑みつつ
裸足でかけてく ....
じいちゃんの初盆
霊がいっぱい飛び回るよ
八月十五日
船にあなたの思い出
ゆらりのせて
{ルビ黄泉=よみ}へ流そう
どーいどい
鳴り止まない爆竹
どーいどい
浮かぶあなた ....
あんたなんか 大嫌いだと 言われてしまいました。
哀しい より 面白くて
面白い より 哀しくて
考えてみろよ そんな顔で 嫌いだといわれたらさ。
心配するんだけど
嫌い ....
志士は獅子を喰らい
嗣子は四肢で死屍を食らい
孜々として師資のため死しが暗い
獅子の嗣子は死屍を越え死しを給う。
青い陽を 天空を
白い雲が 流れ
風は心地よく 優しく
髪を 撫でて 過ぎ行く
黄金の日と陽
輝く
人間の型
優良な肢体
黄金の時代
善良な民衆
健全な精神
....
下駄箱の中に橋を見つけた
渡りたくなって歩き始める
下を覗き込むと
いる物もいらない物も
等しく川を流れていた
空はどこまでも抜けるように青く
遠くに薄っぺらな虹がかかっている
一度もき ....
需要と供給との交点を探る単純に経済学的な
愛の問題だったのかもしれない、冬の
あなたの唇が触れたことのある私の傷口は
今も赤紫のかさぶたとして残っています
それが何かの文字に見えてくるとき ....
月の上るころ帰る人の忙しな 夕暮れは
ぼんやり
痛む人を 背にして
私は微笑む
優しく 穏やかに 微笑む
誰にも拒まれたくなくて
私は微笑む
私は微笑む
何も見せず 微笑む
もう傷付きたくない ....
公園のベンチ三年前君と座ったあのベンチ
所々ペンキが剥がれて木が剥き出しにだった
初めて手を繋いだベンチ恥ずかしくて
すぐに手を引っ込めたことを今思い出す
雨が降った次の日は濡れて座れなく ....
昨日の夜は月を見てたの
ワタシを照らし出す
スポットライトみたいで
{引用=優しくて 暖かくて}
淡い光のベールが
身体を包み込んで
{引用= ....
ほらほらほらほら
そろそろ寿命さ
ほれほれほれほれ
そろそろ死にな
頭の奥が痒いんだ
金属バットで殴ってくれ
世界は業火に包まれた
俺のせいだ!
俺の煩悩が喰ったんだ
お前の正義をさ ....
どうでもいいような昔のことを
おおげさに懐かしがったり
にぎやかに笑いあったりしながら
おれたちは川べりの細い道を
ただぶらぶらと歩いていた
真冬の太陽は
弱々しいけれどやさしく
そして ....
郵便受けに
故郷からの便りが
届いていたので
返信を認めて
ポストに投函しに
夕暮れの街に
足を向けた時には
五時の鐘の音を
久しぶりに聞いていた
その独特の匂いに
包まれるよ ....
{引用=
雪睫毛、って言葉を
貴方に送る手紙の冒頭に書きたくなって
意味も勿論分からないままに
便箋を箪笥から出してきました
}
「雪睫毛」
二〇〇六年 十二月 三十一日 大 ....
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