もう いいんだ
 高望みはやめよう
 君が 君でいるなら
 それでいいんだ 
 それで いいんだ
 それで  いいんだよな


 な
 何度唾を呑んでも先程飲んだエビリファイの先端の感触が喉の奥にある
 絶対的な幻聴が僕の頭を支配していて現実を捻る
 物音が過度な音となって敏感となった全身の筋肉を硬直させる
 特に鼓膜は僅かな ....
君の影が僕に伸びる秋口の午後のど真ん中
大竹伸朗の絵を見て
一年前を追想する 

いつの間にだか眠たくなる

5m ターバンを巻いたまんま 眠る

目覚めると 僕の頭のターバンは半分ほ ....
 2007年 1月24日 午前7時26分 東京にインプロージョン方式のプルトニウム型の原子爆弾が投下された
 東京は一瞬にして吹き飛んだ
 3度目の悲劇がこの現代の日本に訪れたのだ
 投下後の様 ....
形状は杖だ
ステッキだ
傘でもいいかもしれない
扇子とか杓文字 
もしくはお玉なんかでもその効力は絶大である
指輪でもいいのだし手鏡でもよろしいのだ
姿見であってもかまわないし
果てには ....
すぐに忘れてしまう
すぐに見失ってしまう
さっき見せた笑顔の理由も
ドリップし立ての珈琲の香りも
目を刺すような青空も
またすぐにわからなくなってしまう
スプーンで3回掬って
マグカップ ....
 今年初の雪よ

 わた雪よ

 なぐさめてくれるのか

 この下がらぬ熱を

 冷まそうとしてくれているのか





 今年初の雪よ

 わた雪よ
 ....
何故を反芻しながら
白湯の雨が打ち付け
通りの薄暗い道を疾走する

かぼそい蛍光灯の壊れた光も
消えた僕を無意識に投影する

細い視界の先の
見えない光を見据えながら
失踪する

 ....
もはや平成十九年
平成生まれの人たちが社会へ出始めている

昭和天皇の崩御や元号が変わるニュースや
大喪の礼で学校が休みになるという出来事も
彼ら彼女らにとっては歴史上の出来事
 ....
資本主義という名の透明な怪物が
ビルの谷間を音もなく駆け抜けてゆく

それとはまるで対照的な緩慢さで
新型都市交通システムが
のろのろとモノレールの上を這っている

銀色の箱型の車両には ....
ひとひら手のひらに舞い落ちる雪
触れたら溶けて消えるはかない命

かたくなな君の心を溶かすために
僕は幾夜も眠れぬ夜を過ごした
その冷たいまなざしはまるで雪姫
誰も愛することはない

 ....
ぼくはぬいぐるみ
くまだよ
白いよ
いつも笑顔だよ

この家にきてから
二十四年
ぼくをこの家につれてきた
おじいさんはもういない
おととし星になっちゃった

この家にきてから
 ....
朝  そして
まだ 明けやらぬ時

同志のために 無冠の友は
一軒 一軒と 黎明を突いて
機関紙を配るのだ

彼らの手に
我らの 希望が 託されている

心 優しき 民衆の笑顔が
 ....
{画像=070201145518.bmp}
{引用=





蒼い
空の水紋
降りてくる影
小首を傾けながら
やわらかな円は広がり
石の小径の残雪に
触れ 囁く

 今 ....
まあるい かたちを はりつけて
あなたは まる よ


おほしさまの かたちを はりつけて
あなたは ほし よ


しかくい かたちを はりつけて
あなたは しかく




 ....
 なんでだろ
 君が笑ってるだけでさ
 もう すごく ねぇ
 幸せなんだ
 すごく
 幸せ


 なんでだろ
 君がいつもくれるのは
 こんなにも あったかくて
 かがやいて ....
水の都

おおきい橋
ちいさい橋
越えて
越えて


ふたつめの大きな戦争がはじまる前に
船にゆられて日本にやってきた
おばあは
メリヤス工場をさぼるように言われ
大阪の橋の上 ....
「たとえば」で世界が構成されていたとしても


「たとえば」あなたが笑っていてくれるなら。


 嘘をつくことだって本当はこわくないよ。




 ....
朝の日常議論の花
そこに正義は生まれ
悪にくだを巻く

薄い紙に
描かれた人間模様
何処か遠い場所で起こっていることだろう
大きな声で騒いでみても
どうせ聞こえはしないの ....
胎児が 私の心臓を 小さな小さな手で 優しく撫でている

わたくしと 胎児の 太陽ふたつ。

わたくしと胎児の小さな宇宙で  

天上で音楽が鳴り響いている、

太陽の鼓動、

つ ....
パパは今朝の革命に失敗して
その日の夜から
帰って来なくなった
そして僕はパパのいない毎日を生きて
いつしかパパと同じ年になった

パパの遣り残した革命は
とてもちんけなもの ....
賢明な読者も賢明でない読者もご存知だろうが
俺の書いているのは詩じゃない
むしろ散文に近いが
別にどうだっていい

特にすんばらしくもなく
とりたててすげえいいことも言ってねえし
ヘンな ....
ギュッと圧してください。
力強く圧してください。
痛いですか。
ここは、平均的な生き方なんて
存在しないんだということを
文化人類学的に証明したい時に効くツボです。

ギュッと圧してくだ ....
雲の隙間
欠けた月
真円になり得ない
輝きを見る

駅のホームに過ぎる風
またしても面影を見つけて

一筋の雫が伝う
いつまで覚えているのか
どれだけ抱えていくのか
片隅に震えて ....
カラオケの画面の歌詞を見ていた

5秒後の未来を盗む 完璧な明朝体
僕はそれをなぞることしかできない

その場所ではそいつが真実で
僕の歌声はそれに服従するコピー


鏡 ....
向こうからすげえでかいものが歩いて来やがった

そのすげえでかいものが
どう見たって
図書館だ

ツタの生えた陰気くさい外壁
入り口はまあまあきれいだ
ずらっと並んだ棚には本がぎっしり ....
軽薄な
ロボコップとお茶する
ロボコックが歌うので
ロボット三等兵が
鉄砲担いで入ってきて
厳しい顔して
敬礼するので
休めと言って
後は
知らん顔

充電する間にカツ揚げて
 ....
金曜の夜9時半
僕は駅前のファーストフード店にいる
三階の禁煙ゾーンのカウンターに一人座り
ストローでアイスコーヒーを啜りながら
僕は見る
角のボックス席に座る一人の女

彼女の後ろの壁 ....
 どこまでも続く道を一人暗闇の中歩いている
 一人で一人で一人で一人で ひぃっ

 人生知れたこと
 どうなる地球
 どうなるルー大柴

 まだこんなことろにいる自分
 さっさと片 ....
朝起きて洗面台で鏡を見ると 僕じゃない別の人が映っていた

寝ぼけてるのかなと思って目をこすってみても別の人
ほっぺたつねってみても別の人
頭叩いてみても別の人
手鏡を見ても別の人
カ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
spin-Gくるす.wh...0*07/2/1 14:23
実験的感覚的その4[group]はじめ0*07/2/1 14:14
日常 P.B.207/2/1 14:08
3度目の原爆はじめ2*07/2/1 13:59
魔法の杖かぜきり2*07/2/1 13:52
問題3*07/2/1 13:47
わた雪うにかぜ107/2/1 13:10
霧の夜結城 森士2*07/2/1 13:04
「時間という地層」広川 孝治2*07/2/1 12:41
「Pink」大覚アキラ2*07/2/1 12:29
雪姫[group]未有花14*07/2/1 12:26
二十四歳のぬいぐるみぽえむ君11*07/2/1 12:11
麗しき連帯アハウ1*07/2/1 9:39
蒼の水紋[group]まどろむ海月9*07/2/1 8:49
Label Fairy tale ~しかく と まる と お ...相良ゆう107/2/1 7:51
好きです くるす.wh...2*07/2/1 2:09
おおきい橋ちいさい橋yangja...407/2/1 2:07
「たとえば」R107/2/1 1:53
朝の食卓にてなかがわひろ...2*07/2/1 1:49
心臓二つ麻生瑞乃4*07/2/1 1:48
今朝の革命なかがわひろ...1*07/2/1 1:43
大当たりサナギ3*07/2/1 1:30
ツボ・ホリックブルース瀬戸...3*07/2/1 1:19
面影松本 卓也407/2/1 1:17
僕を盗む「本物」青の詩人3*07/2/1 1:09
サナギ5*07/2/1 1:05
ロボット兵あおば7*07/2/1 0:34
ボックス席の女ネット詩の悪...3*07/2/1 0:26
我にカレーを山崎 風雅11*07/2/1 0:11
僕を映す鏡青の詩人1*07/2/1 0:08

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