だれの庭から 伸びたのだろう
高くそびえる 木の尖端が
青空に 突き刺さっている
その破れから ふりそそぐものに
妖精が蠅のように たかっている
平日の午後の淡くうすらいだ日差しは
ここ植物公園の順路にも平等に降りそそいでいる
ダッフルコートを着たタイピストが古びたベンチで
自分宛ての手紙を子細らしく開いている
吐息のような西風が広 ....
火を付けて、
風で煽って燃えだして、
手に負えなくなりましたか。
静かに見守り心を痛め涙を流しているのですか。
涙で火は消えますか。
ほら。
....
137億年前に生まれた宇宙=時空連続体のまとまりは137億云々歳の誕生日だ
宇宙の外から家族や親戚 友達らが宇宙を取り囲むようにしてお祝いにやって来た
宇宙の外側の世界がどんな色なのかはご想 ....
どの君も本当の君で、
どの僕も本当の僕だと
僕は言ったけれど、
きみや彼女の中に存在している僕と
今ここで呆然と生きている僕は
やっぱり相容れないものだと思うのです。
僕は強くもな ....
いつもより少し紅くて目に とまる
見上げる色に心が とまる
足を止めると時間も とまる
いつもより少し鮮やかで変わらぬ空に ホッとする
目に見えぬ地球の自転もあるのだろう
....
今更カオスの意味
とめどなく流れる血の色は
赤い空色
遠のく月は白く嘲笑い
待ち望む死の色は
遠くで青色に変わる
結び目の様に固く繋ぐ
命と僕のしがらみは解ける事なく
静かな水に小 ....
二人で作りあげた数式の右辺を
ある日失ってしまった
左辺とイコールだけで
成り立っている数式を見て
きみは笑う
だから
真夜中に起きた僕は
左辺を消しゴムで
消しておい ....
目覚めのとき、夢の表象が、広がり続け硬さを増す内部へと吸収されるとき、あらゆる色を超えた色をした薄片に、「犬」がそっと重ね合わされる。押し寄せてくる覚醒の光や事物、そして世界に対抗して、私は「犬」の重 ....
冬が 溶けて 水になり
小川になって
春 うたう
集おう
みんな
輪になって
平和の うたを
うたう とき
優しい光 ふりそそぎ
迎え ....
ぼくの色は
何色だろう
鏡なんて
いつでも真実を
写して暮れはしないのだから
確かめられない
ぼくの色は
何色だろう
何色とも交わらない
黒だったらうれしいのだけれど
一から十まで知ってしまうなんてできない
誰もがすべてを見渡すなんてムリなこと
足りない足りないって 焦って
それでキミが得たものは何だったの?
とりあえず下を見て一安心してから
....
ルビー
サファイア
アメジスト
トルコ石
珊瑚
真珠
ダイヤモンド・・・・
指先や首周りを飾る
宝石は数々あれど
あたしの足下で
輝いて ....
彼氏が泣いていた
じゅうにこも年上
子供みたいなひとだ
ばんばんびがろ
とゆう人が死んだって
とても悲しいらしい
つよすぎも
よわすぎもしない
プロレスラーだったとゆう
わた ....
恋人じゃない。
そんなのじゃない。
電話が掛かってくれば、
真夜中でも飛び出してゆく。
そんな関係。
友達でもない。
名前も住所も年齢も、
なにも知ら ....
名古屋から来た君は
動物園通りを抜けて
髪の毛ぼさぼさで
連絡を待つ
ろくでなしの
連絡を待つ
ろくでなしは
その時ある一つのやさしさに抱かれていて
抱いていて ....
犬を飼ってた
猫に出会うまでは俺は犬派で
朝っぱらからクーンクーン鳴きやがるから
うるせえなこんちくしょう
やめろやめろ顔をべたべた舐めまわすな
こいつめ
うわはは
書いてて気色 ....
私は他の誰にもなれない
誰も私の変わりになれない
私という人間は世界に唯一人
私は私
私の思うように
自由に生きればいい
愛してる。
なぁ。
あの時の僕ら、上手くいってたかな。
僕は何の問題もないって、歩いてたけど。
それじゃ、ダメだったみたいだね。
君の向いてる方向は、僕じゃ多分解らない。
そんな僕を、好 ....
もう一度僕の心に勇気の花が咲いてくれるなら
僕はもっと楽しく生きることができるのかな
いっちょ前に強がって大人になった気になって
強がることが大人なんかじゃないって・・・
分かってた僕が変 ....
生まれ来る者たち
人生を選んで
美しいリズムを
その胸に見つける
君の世界を脅かす
悪いやつらもきっと
小さなリズムを
胸に潜ませている
君がその孤独から
あるいはその劣等 ....
うすら寒い尿道の奥地、
おれは(そこに)祝祭を感じる、
人びとは電気椅子に座って
小便を垂らし、いたいけな少女は
自分の陰毛をむしる、
のんびりと、おれは、
人びとの膝の皿を狙 ....
真っ暗な部屋を抜け出して
煌々と照りつける蛍光灯の下でふかした煙草は
よくわからない色をしていた
きっと名前なんて無い色だ
戦隊物のヒーローは決まって真っ赤
お茶目なイエロー
クールな ....
光を
真昼の太陽を 目に映す
視界は暗くなり
ただ一点太陽だけが白く浮かびあがる
そこから
視線を外すと
しばし辺りは暗転して
浮遊する幻覚となってしまった
私は
みずから ....
風が吹き
風がやみ
繰り返す風に
時あり
雨が降り
雨がやみ
繰り返す雨に
涙あり
雲ができ
雲が消え
繰り返す雲に
希望あり
人が生まれ
人が死に
繰り返す{ ....
透明と漆黒の間
無限階調の青い温度を
滑らかにはばたく
マンタ
重力は知らない
裏返り、途絶えてゆく
浮力の哀しみだけを
白い腹に秘めて
辿りついた系譜は
争い合う知識ではなく
....
煙草をくゆらせていた後姿
今朝ふと思い出して微笑む
何を信じればいいかわからず
言葉に傷つき自信をなくしていたの
私の笑顔を慈しむように見つめて
決まって後ろから抱きしめる貴方は
どう ....
空が綺麗だと言って振り仰いだ空に
その月は一層綺麗に映えていて
あまりに優しく照らすものだから
あの月も私を見つめているのだと
思い違いをしていた
手を伸ばせば抱きしめ ....
うれしくてうれしくて 走り出したとき
悲しくて悲しくて 泣き出しそうだったとき
切なくて切なくて 何にも手がつかなかったとき
ぼくはいつでも空を見上げていた気がする
ち ....
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