仏陀に教えを説く
「そらそうだよ
あんちゃん
そんなことやったってなんにもなりゃしないさ
腹が減るだけよ
腹が減って、な
そのうち痛くなってくるんだよな
腹が、な
も ....
下弦の月
空に星
静かに見上げる
この窓の憂鬱に
暗闇は満ちる潮
夕焼けは あの約束
長い沈黙
昼から 読み続けた 本
見上げれば 夕闇 押し寄せ
スタンドに灯
....
ねえお金をちょうだいよ
あのヴェルサスのワンピースが欲しいのよ
私をもっと綺麗に飾り立ててくれそうでしょう
ねえもっとお金が欲しいのよ
この肌を美しく保つためには
あの高価なコスメティックス ....
それはかなしいことだけれど
わたしたちは
ひとつになんかなれません
べつべつのからだのなかに
べつべつのかなしみがあるの
それはかなしいことだけれど
わたしたちは
いたみをわかちあえ ....
海を見にゆこう
大きな風車が回っている
いくつもいくつも回ってる
海は光っている
風も光っている
山の神社に守られて
音はあるけど
音がない
そこから陽が放たれる
海を見にゆ ....
うなだれた湯船に乗って対岸へと渡ると
おもむろに湯を三度かぶり
最初はシャンプーと決めてある
目をいつまで開けていられるかという挑戦をいまだ続けつつ
怒られた記憶を引き出そうとして ....
今日も この 時やってきて
僕は両手 を失ったので
家にかえった
次に耳 を失ったので
僕は夕食の シチューとサラダを食べた
そして両足を 失ったので
僕は ベッ ....
ぐらりと揺れたのは
景色じゃなくて私だった
見知らぬ若者に少し体重を預けバランスをとる
助けてはくれないが積極的に拒みもしない
そんな時代だ
電車を降りて足早に地下道を歩く
私の前には ....
美術の時間に先生が言った
「自由に空を描きましょう」
周りのみんなは水色を選んだけど
僕はオレンジで塗りつぶした
捻くれているわけじゃなくて
夕方の空が一番好きだから
....
白い空模様なんかからっぽになった心みたい
どうしょもないこの脱力感は何処から来たの
ぼーっと見上げる空模様は少しずつ移り変わる
何気ない一言もなんか新鮮な感じがして
太陽も青空も見えない雲 ....
青い月の下で
唇が切れると
錆びた味は生温く
舌先に現実とゆめとの
境目をおしえて
わたしが誰であったか
あなたが誰であったかを
思い出させる
青い月の下で
繰り返されるくち ....
たった一言の失言のせいで
創りあげたい美しい国の
議会はまた空転を続けている
かつての集団就職の金の卵たちが
機械化の波に押され
三高神話に駆逐され
猫もしゃくしも
大学と言 ....
ひとりの人間の哀しみに
わたしは立ち入ることができない
十日前に夫を亡くした同僚の
目の前を覆う暗闇に
指一本たりとも
わたしはふれることができない
( 背後から追い立て ....
今、発車前の夜行列車のなかで
この手紙を書いています。上野駅
は昔から無数の人々が様々な想い
を抱いて上京する駅なので、昔と
変わらぬ空気が今も残っている気
がします。
先程、少 ....
ドル箱という箱を見たことがないのですが、
それは米国製の米櫃でしょうか。
「おとといきやがれ!。」
ということは、
先日お伺いした時には、
もう了 ....
晴れた空の下で街を歩く
不意に湧き上がる恐れに
心に湧き起こる闇の水は
あの迷路に迷い込み
感じたもどかしさを
思いおこさせるのだ
周りは全て歪んだ鏡
己の姿も全てが歪む
....
1999年11月6日
空っ風の中で
紋次郎は立ち止まる
家に寄ろうか
いや、止めとこう
妹も生きては居るまい
帰ったって何もありゃしない
家の跡が4隅 ....
2000/4/16
回天の命を貰った
覚悟しろ!
ジロ朝は叫ぶ
カクゴシヤガレ
反回転して逃げる
野鼠の巣に隠れた
山桜が楚々と咲く
次郎さんあなた好 ....
血、が、
腹の上にこぼれてとどまる
暗い おまえの血 月がこぼした おまえの血
おまえは笑っている
自分からこぼれ出た色の美しさに
おまえは目を見張る
血、は、
....
心があるから人間
それを無くすと人形
ならば私は人形
心なんてとっくに無くしちゃったから
もう 戻れないの
それでいる事は楽だもの
人形は悲しまない
人形は傷つかない
....
暗い部屋で息絶えるより、空の下で死にたい。
冷たい土に埋まるより、海の青に溶けたい。
私は、かえります。
かつて私が旅立ち、戻ると約束したところへ。
あの遠く懐かしい、何もかもを許し、消し ....
君が死んでからもう二ヶ月が経つ
僕は病院に行くために若草色のバスに乗る
僕は19歳で喫茶店でバイトをしながら詩を書いている
最近調子がいいんだ
病院の帰りにメールが来て彼女から会わな ....
思い出す
ロンドンの路上に描かれた
誰も訪れたことのない大聖堂
クレヨンのドアを開ければ
鳴った1ポンドの音
思い出す
場末の映画館を探して
路地を何度も曲がり続け
が、結局たどり ....
生まれ来る者たち
人生を選んで
美しいリズムを
その胸に見つける
死に逝くものたち
陽炎を踏みしめて
永遠の孤独を
その胸に見つける
ただ君の胸にはいつだって真実がありますよ ....
熱を帯びていく
赤い唇に似た花びらが体に落ちる
落ちていくのは花びらか
白いあなたの体か
波がうねるように
ねむり閉じられた視線をつなぐあなたの扉
漆黒の瞳が中に閉じ込められ
わたし ....
こめかみが震える
ボタンを掛け間違えただけで
凍傷になった右腕を
いらなくなった左手でどかす
タバコの煙が
消えるのにじれだすと
地上では急に雨が降りはじめる
おれは終電 ....
朝日の射す部屋に久々にお花を飾りました
真っ白な陶器の花瓶にたおやかな薄桃色と深紅
そっけない床にコトリと置くと
たちまち同化し花々は床に咲き乱れます
私は伝うものが涙だと
....
ハゲたくないから
帽子はあんまり被らない
でも
どうせならこの世に生きる全ての人が
ハゲればいいのに
御堂筋線沿線に住む
全てのハゲを集めて
世界を照らしたい
黒ずんだ葡萄を食べながら
次は何を手に入れようかと
君は考える
あやしい美貌も黄金も宝石も
すべて望むものを得たけれど
安らぎの境地には冥王星より遠く
もっともっと
いっぱいいっ ....
ぱちぱちと
両目ウインク。
一級障害者になる
なんて
予測もつかず。
みち
ただ
生まれたままを
そのまんま
すくすく
生きてきて。
やあ
やあ
思いっきり
拘 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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