『私は、夜明けと共に、この大地へ、やって来て、
この陽が沈めば、海へ帰らねばなりません。
この空の下では、失うものばかり。
大切なものは、何も見えない。
ですが、愛しい ....
あぁ死んだのか
綺麗な夜空さ
死ぬのには絶好の夜
あぁ生きているのか
まぶしい太陽の光
全身で受け止めたい今日
皆に会いたいな
僕の世界は今日変わるから
あなたに会いたいな ....
画一的な朝の訪れ
不安を抱えたまま
自分の意思とは関係なく
交わさざるを得ない
自らを束縛するための契約に
定められた時間のために
僕は歩いている
感情は絶え ....
ペニーロイヤルティーに
ネガティブクリープを入れて
混ぜて混ぜて飲んでみれば
十代の魂の香り
ごめんね
色々と
全部ごめんね
ハート型の箱を置いていくから
遠くに行くから ....
自分は自分なのに
自分のことは知らなくて
他人と比べて
ようやくおぼろげな自分が
浮いている
他人は他人なのに
他人のことは気になって
自分と比べて
すぐにうらやましい相手が
現 ....
あなたに逢えたらマフラーみたいに抱きついてやろう
暖かな場所をふたり求めて
ちいさな喫茶店に入る
ふたつ お茶を頼んで
わたし角砂糖を落とす
泡の中に恥ずかしがりの気持ちが見える
あなたの ....
どんな夜にも月は鎮座して
炎と水とがこぼれ合うから
欠けても
ゆるし
て、
けものは静かに
帰属する
荒涼の異国を踏むようにして
夢見の鮮度に奪われて
....
幼子が堅く握った手を
僅かにゆるませるように
朝の光を浴びた梅の木が
真白い花を孵化させている
豪華さはないが
身の丈に咲く、その慎ましき花に
頬を寄せれば
まだ淡い春が香る
....
オレンジ色に染まる公園で
僕はひとりかくれんぼうをする
ぞうさんのすべり台の上で
数を百までかぞえても
僕を探しに来る子はだあれもいない
風が気まぐれに揺らすぶらんこの
長くのびた ....
とりあえず駅へ向かう道の途中で
てにしたコインを弾いて運だめし
もちろん結果はOKだよ当たり前さ
きみがどこにいるか判らないまま
みずからのカンできみを探すのさ
がんばることは好きじゃないけ ....
それは親から受け継いだ
赤い表紙の白紙のノート
お話の名前は「1486106」
産声を上げるところから始まる
加筆・修正がきかないから
誤字・脱字が目立つところもある
だけど後で読み返 ....
あの時着けてた仮面は
どれだったかしら?
結構評判良かったから
今日もアレで行こうと思ってたのに〜
あっそうか先週●●ちゃんに
貸したんだっけ
困ったなぁ
う〜ん
しょうが ....
キャッチボールする
子供のときのように
幼馴染と
キャッチボールする
幼馴染の大ちゃんの球は速い
少年野球やってたから
川島イーグルス
俺は 嫌いだった
疲 ....
ポケットの中で粉々に砕け散ったビスケットを
乾燥した指で摘んで口に運んだ
解けたチョコチップが指に絡んで
煙草のフィルターまでベトベトになった
お前がくれたチョコチップビスケット
これで ....
陰嚢を口に含むのである。
妻の舌は冷たく巧みであり、
裏筋から亀頭の辺りを、
その舌が這うと、
身震いするほどの快楽である。
わたしは堪らず精を出す。
妻は ....
君の街で喫茶店を開いてから八年が経つ
今年も染井吉野が色鮮やかに咲き乱れる
桜色に滲むトンネルを通って君に会いに行くよ
今までの経験を基にして書いた詩で賞を貰ったよ
今度詩集が出るん ....
今
友達と話しながら
一本の道を歩いている
これは本物?
今
家の中で
家族と笑いあっている
これは本物?
今
鍵が無くなり
庭の中を必死に探し回っている
これは本物?
....
ついにお前は前世紀の真夏となって
果実の薫であつめた
くらく重たい天盤をひらく
太陽のとどかぬ深い森は
禽の歌の皮肉なかがやきと歓喜と
植物のむせ返るような熱を
....
丸くなって眠る午後
お日さまもお隠れになられ ことさらに丸くなって
気持ち おいてけぼりの ぽつり
しろいくもをちぎりちらした
まっさおくきれいなそらのかなたから
あなたといういちわのとりが
あたしをめがけてとんでくるのがすきだった
きょうはどんな
いろのきのめをみたの?
きょう ....
本当に言いたいことは
たくさんあるのに
君を前にすると
あれれ?
言葉が滑り落ちていく
肩の力といっしょにさ
教えてプリーズTELL ME WHY?
そうやってさ ....
あなたも、きっと、あの人も。
『見える確か』を信じてばかりで
『見えない何か』を信じられずに
この船を、降りていく
一人、一人、また、一人。
目を閉じて
暗闇の ....
静まりかえった夜更けに
チクチクと痛む胸をそっと押さえ
まだまだ許されない過去を
タバコの煙でぼやかそうとしている
熱く燃える情熱は寒波でなおいっそう燃えあがる
最近愚痴が多 ....
閉じた瞼の下側でかすかな
痙攣
精錬された鋼の穂先
朝焼けに震え
号を待ち 轟く音声
倒された無力な草木 精気の
抜けた手の中に在る
日の力 強く握られた
可憐 刃先を業より外して
....
わずかばかりのバイト代の一部を
母に送った
スーパー銭湯にでも行ってきてよと
妹が赤ちゃんを産み
子育ての大変さが分かった
ずいぶんと親を恨めしく思ったものだが
記憶がな ....
今度
目が醒めたら
火星に行こう
歩道橋は
雨で照り輝く
軒並み車は光を
反射するので
焦点の先まで
遠く川を作る
川の音は耳の中で
なりやまないの ....
静かな森に
命の眠っていく音が響いて
今日、一日の心音の数を
手のひら一杯に数えて
それを大きく
飲み込むように
明日へ繰り越すための挨拶をすると
その分だけ誰かが、ほどけていく
....
抱きしめて
あたしがあたしでいられるように
ちいさな子どもみたいに
あやして
ぎゅうぎゅうでしんじゃいたいよ
息ができなくなる
圧迫じゃなくてせつなさで
考えただけでしあわせ
....
嘘を 全て偽りと決め付けてしまわないで
貴方のためにつかれた嘘が
貴方を 今も 守り続けている
ほら ごらん
その手から伸びる指が 人を守ることを望んでいる
望ませたのが何か 思い出 ....
中学生に戻ったような
淡い恋心
あなたは私が
元気になる言葉を知っていて
私は何度も
あなたに救われた
私の恋心を
とがめる人もたくさんいたけれど
私は ....
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