石ころにつまずいて
ころんで痛くて痛くて一人泣きじゃくり
太陽はいつもそらの天辺で輝いてるよ
ほらそこの泣き虫君とりあいず
笑ってみなよ
みんな笑顔になれば幸せ ....
誰か傘を貸してくれ
哀しみで濡れた心を
乾かす場所が欲しい
僕の見ていた世界は
淡すぎた
世界はこんなに
クリアで脆いもの
細胞壁くらい欲しい、
僕の体。
哀しみが心の中に染 ....
時の流れ
人の気持ち
自分の気持ち
神様の気持ち。
緩やかに 激しく
揺れ動いては
何処を目指す?
目的地はいらない。
辿り着く所に辿り着く。
願わくばそこに
幸せを見出せますよう ....
塩味のチョコレート
食べた事ありますか?
本当はそのチョコは
大好きな人のために作ったもの
「友達でいよう」
優しい言葉で突き放すから
涙隠すのが大変だったよ
放課後の学習室 ....
耳をあてると鼓動が
貴方が生きている音が
私は暖かい貴方の上で
安心してすやすや眠る
手の中には二つの錠剤
私の命を助ける二つの薬
心を満たす貴方ともっと
一緒に居たくて
苦くても ....
原野に群れをつくり
歌い続けていた花の
落ち窪んだ中心で
旋回する帯の雲
高温の閃光弾けて
葉をなぎ倒し
手を覗くと乾涸びた大陸
声は枯れてゆき
歌われたものたちは
砂に還る
仕事の帰り
寒くって走りだしたらさ
どこからかシチューの
少し
焦げた匂いがしてさ
暖かい部屋と
スープと
それから
それから
いろいろ
いろいろ
伸びた髪が邪魔だけど
足 ....
あなたが
雪を詠う
切ないのは
届かなくなりそうだから
冷たくて
だけど
どこかで
愛している
雪を
今年は
初雪も
降りそうにない 空が
窓から見える 私
....
ひとをすきになって
「どんな人?」
と、きかれて
あれ、これ、と、いくつか知っていることを、客観的に説明した
”そういう人がすき?”
みたいな ....
好きだよ君の事が何回断られたって好き
しつこい奴かもしれないでも好きだから
一秒だって好きな気持ちを忘れてた事無い
何回言っても足りないよ好きだよ君の事が
好きだからしょうがないじゃん好き ....
異常気象で
冬は春のふくよかさの中にあった
異常気象というのが寂しかった
親父が不正した金で
家族旅行をした思い出のようだった
からだはゆるむ
幸福であるかのよ ....
鳥たちは木の実を食べながら
種を運ぶ
ゆめの若木が根付くようにと
蝶たちは花粉の足で飛びまわる
望みの花が目覚めるようにと
未見の年があける朝
....
小学校に入る頃か、もしかしたらそれよりも前かもしれない。
僕のかなり最初の頃の記憶だ。
なぜだかわからないけれど、
僕は、自分の父も、母も、宇宙人かもしれない……と思っていた時期がある。
僕と ....
南アメリカの移民たちが
今日も公園のベンチにだらだら集まり
俺は隣のベンチで
空を見ている
ぽっちゃり太った女たちと
小柄だが生活を支えてゆく肩を持つ男たち
幼いのに遠い目 ....
抽象的な月が照らす暁
足元の地面に這う虫のように
この世界の隅っこで
ちょこまかと迷ったり
始終、立ち止まったりしている
小さな人生の主人公
つまり俺が
感じ ....
君が眠い顔してる
君が眠い顔してる
さっきのさぁ
ぶち犬の軽やかなステップ
最高だったよ
生なりの大きなカーテン
ひるがえった空の上
....
You know?
The word "I love you" is the word for the person whom I love the most.
Would y ....
君は誰なんだろうな 名前なら言えるよ
それ以上のことが要らなかった日から
遊び足りない午後に 近づいてくる新月
眠らない僕らにはやる気も出ないの
未来とか 自分とか ぼやけた色した悩みが
....
つめたくて
やわらかな
夜中の大気だ
コンビニの袋を
ちりちりといわせ
二人で歩いていた
着込んでいるのに裸なふたり
既婚でいるのに
ややこしいこと ....
小さい足の
小走りピアノ
今日はとなりのネコとかけっこ
空気の上を弾む足
いっしょになって浮かされて
勉強どころじゃなくなった
もっとたくさん弾んでよ
耳にこぼれる音の玉
弾ん ....
唇はそれきり閉じられた。
走れ、――Life Is A Carnival.
水道管のつめたい色。
手を離して、さようなら。
問わず語りのさようなら。
しかし、そこでまだ待っている、僕の少年。 ....
君を想えばね
ほら
軽く ティッシュ一箱
いや 決して
決してね
いかがわしくはないさ
君を想えば僕は
涙だけでね
ティッシュ一箱 なんだよ
いや う ....
?いつまで泣いてるの?って聞いたら
?あなたが謝るまで?って言うから
とりあえず謝ったら怒り出した
それでも泣き顔を見るよりいいから
今度からは素直に謝ろう ....
時の経過は無常にして繊細
保育園のころに泣いて大騒ぎになった事もあったっけ
そんな事も今じゃ笑い話
ほら
今時間が通り過ぎたよ
また僕は
僕の周りは一秒 ....
どこまでも広がる青
空と同化して一色になる
ねぇ、どっちがマネをしているの?
私たち人類、いや生物を生み出した青
その青はやさしさの青ですか?
....
キーを差込みカチカチッと回す
深くまでまわす
詰まったような音とけたたましいブルルンとが混ざって震えだす
動き始めるんだ
俺はまだ、コイツを自由には扱えない
....
女にふられたので、
ナイアガラへ行って死のうと思った。
三連休の初日の朝から、ビールを飲んで、
失敗した。
急にドライブに行きたくなったのだ。
もう遅い。
そうゆうものだ。
訳知り顔の大 ....
泣いたら愛は冷めるのかジョナサン
泣いたら泣いたで
涙を拭ってやれよジョナサン
熱く腫れ上がった瞼に
キスしてやれよジョナサン
ジョナサン
泣いたら愛するのをやめるのかジョナサン
泣 ....
裸身の雪が
ぼんやりとした
遠いほたるとなっておりてくるので
あまやかな
姉の匂いにみたされたまま
結露にぬれた窓の外をのぞく
(紙の野原で北風が笑っています)
雨の日の ....
{ルビ畦=あぜ}に腰掛け{ルビ見和=みな}ぎし先の
{ルビ揺振=ゆたぶ}る木立は
神のやすんば
紅い雀が{ルビ舞風=まいかぜ}の中
命の際まで飛び翔ける
漏れる ....
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