何時も通り 起きて 歯を磨き パンを食べ 何時も通り ズボン履き 上着を着て 化粧して 何時も通り 電車に乗り 降りて 職場まで歩いて 何時も通り 昼がきて お弁当開いて ....
町はずれの図書館で
無言の空間に酔いしれて
鉛筆の音が心地よい
もうぬるくなった{注お茶=いえもん}
少し暗いライト
冷たい本
窓を眺めて
生まれる雲を見届ける
メルヘンチック ....
今にも泣き出しそうな曇り空
今日は通り雨が降るってテレビが言ってたっけ
今の僕もそんな感じ
今とっても悲しいんだ
でもすぐに通り過ぎる感情だけど
....
首都高は10kmの渋滞です
この町では思うように動けない
気を紛らわそうとラジオを捻った
今週末の天気予報
最近2箇所の天気を気にしている
それだけ僕等は離れて暮らしている
たった一週 ....
あなたは壁を打ち砕こうとしている
その壁はあなたとあなたの望むセカイを分けるもの
ボクは壁を打ち砕こうとしている
その壁はボクとあなたとのセカイを分けるもの
誰かは壁を打ち砕こ ....
雨の日に嫁入りした
嫁ぐことの条件は
髪を切ることだった
『暁の魔王の花嫁』
髪は
『神』に繋がるから
あの人は其れを嫌った
逆に
嫁いでからは
....
「死」という物
すぐ近くにあって遠くにある物
体に触れているのにつかめない物
体は動けるのに逃げられない物
どんなに恐怖を覚えて哀願しても
....
静かに
静かに
この道で
風が眠っています
起こさないように
そっと歩いて
通ってください
風はとても敏感で
すぐあなたに
気づいてしまいます
静かに
静かに
この ....
小学生の頃
春の小風の中にふわふわと漂う
ケサラン パサランを見つけた
うさぎのしっぽのような丸い格好をして
まっくろくろすけが
まっしろしろすけに塗り替えたのかと思った
ぼくは
逃げら ....
今夜も眠れずに空を見上げた
今日もカラスと少しお喋り
眠れない夜の詩を共に詠った
漆黒に生やした羽が舞う
さ迷うことなく闇に溶けて
鮮やかに存在を示していた
僕は密かに憧れて
密かに ....
板金工場の常夜灯が鼻先を照らして
土手を越えてくる 河のすえた匂い 廃水とフナの
遮断機が下りてきて カンカンうるさくて
鉄橋を渡ってくる貨物列車 積荷の豚と目が合う
電話ボッ ....
何処かに吸い込まれていく君に
好きだ
と叫んでみたが
声になっていなかったらしく
通行人から物乞いと間違えられて
誰かが5円置いていった
ちょうど手元に100円あっ ....
灰緑の部屋で 私たちは
話をしている
天井や壁に貼りつけた
太陽や月や星たちを
そろそろ違う場所に
貼りかえようか と
私たちは長らく
この部屋に棲んでいる
いや あるいは
この ....
鋼鉄の塊である
この怪物の腹に乗って
どうして僕は 空を飛べるのだろう
なぜ人は 空を飛ぶのだろう
眼下を見るがいい、
爪痕の残る大地を。
だが天頂目指して飛ぶ人々は
....
見たい空はまだくもったまんま
早くはれないかな
打ち解けたいのに
君はまだ もじもじもじもじ
早く笑ってくれないかな なんてさ
僕のまわりには こんなにもたくさんの出来 ....
満たされぬ日常に潜む誘惑は
韓流映画に息づく昭和
という時代のように無様だが
それでも
欠けているパーツを
求めずにはおられぬ未完成の遺伝子に
駆り立てられ追われるように
する
次のセ ....
結婚が決まって 指輪を買いにいった
おもちゃみたいなアクセサリーばかりの私
緊張して店員さんに 結婚指輪をと言うと
いろいろみせてくれた
自分の指のサイズも まともに知らなくて
次々に ....
君の名前を呼ぶと
返事してくれるのが嬉しくて
ずっと呼んでたら
返事してくれなくなって
それでも呼び続けてたら
君は怒り出したけど
目が ....
僕がいないと
君は泣くから。。。
だから
守らなきゃと思ったんだ
たとえそれが
君のためにならないとしても
たとえそれが
僕の偽善心だとしても
....
なあ、この体は 魂の器なんだ。
だから、僕の真実は、
僕の声でしか伝えられない。
僕が死んだら
命無き僕の声は、もう 誰にも届かないけれど
きみの胸に、僕の声が残っていれば
僕 ....
{ルビ薄紅=うすくれない}のコスモス
花びらを摘まんだ
すき きらい すき きらい
{ルビ幼心=おさなごころ}が色めいて
スカートが揺れると陽が射した
庭のブランコ
ぎい、 ....
いいよ いいよ そういいながら
待ってたのかもしれない
わかってる わかってる そういながら
わかりたくもない 現実を舐めながら
聞きたかったのは たった一言だったの ....
いつも持ち歩いている
めぐすり大好き
ひんやりするし
さわやかーするし
おめめぱちくり
なみだもながせる
なによりも
めぐすりさすときは
どうしても
上を向かなくちゃいけません
....
太陽きらめく
洗濯物ゆらめく
静かな毎日には
時にセンチメンタルな音楽が流れている
太陽きらめく
洗濯物ゆらめく
....
自分が人のことを好きになってしまうのは、人が世界との窓だからだ
ということを考えた。
恋をするということで、世界への問いを発しているのだ
ということを考えた。
だから僕 ....
ちょっとした梅酒に缶焼酎
ちょっとした高揚感
こんな具合を ちょっとした幸福と呼べるなら
ちょっとしたお調子者
だが今
厚ぼったいかなしみだけが
....
家の中に線路が開通した
これからは毎日
海へと向かう青い列車が
部屋を通過していくそうだ
最寄の駅はいつも利用している駅だけれど
春になったら小さなお弁当を持って
二人で海を見に行こう ....
ぼんやりしている間にも
景色は少しずつ
様相を異にする
朗らかに息づく命
確かなものと信じた昨日は
もの言わぬ今日に項垂れる
漆黒を追い払う暁光は
次に何を奪うだろう
穏や ....
道端に彩りを添える名もない野花から
Little Shop Horrorの人まで喰っちゃう
モンスターフラワーまで
嫌いな花なんか無いと自負したかったのに
また辛い季節がやってきた ....
毒薬を零したような
紫の空に
感ぜられたのは共感
崩壊した意識に
僕を溶かした空
お前は俺だ
、と呟いた
深くなるソラノイロ
さよならTuesday
君は飲み込まれる
....
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