はじめは とくに なにも とくに なにも
着慣れないスーツの下で 固くなってた
少し乱暴な言葉遣い あまり話さない大人しい印象
あたしの周りにはいないタイプだな と思って 見てた
....
足あとの途切れた先は
君が誰かを
愛した証拠だって
そう思っている
重苦しい
ワイシャツと
めまぐるしい
ドキドキで
飛んでいってしまった
証拠だと
そう、思ってい ....
曇り空のむこう あおい あおい たまり
切れ切れになって揺らいだ想い出を抱きしめて小さくなった
今日の日は もう 帰らない
ビスケット生地の甘さ
やわらかい青
赤いチューリップ
幸福感にも似た
さみしい音のする 午後
ゆっくり 歩いてみたけど
あたしたち
不器用な感じが
似てるかも しれない
....
襖の奥にはいつも
畳の{ルビかおり=におい}に
惹かれてゆく
{ルビ斑=まだら}の猫が
鼻ちょうちんを
夢うつつ
{ルビ創=つく}っている
それを
{ルビ世界=せかい}だと ....
浮かんでいる事に
疲れてしまった{ルビ彦星=ひこぼし}が
君の引力に
導かれて
冷たい、
アスファルトに
クレーターを
作りだした
そこから生まれるのが
儚い愛情だって、
....
たばこをやめたら体重が3キロ増えた
補正したばかりのボトムスが
みるみる合わなくなってしまった
そのことで取り急ぎ困りもしなかったが
そんな理由から冬に始めた散歩は
春を過ぎてもまだ続いてい ....
あ、一番星!
いつもなら、満天の星空の下を帰るのに
どうして今日は、まだこんなに明るいの?
赤と青のグラデーション
こんな時間は、まだ
一緒にいられるのに
バイバイが、 ....
鏡の中に
瞳の曇った自分がいる
笑いかけてみるが
瞳は曇ったまま
依然として
人形のようだ。
飾ろうとする
ワタシの意志に反抗するかのように
表情が変わらない。
ただ
こち ....
形にするのが怖くて
信じたいのに苦しくて
貴方を見ずに窓の外みて
夜の闇心の奥に感じて
歯を食いしばって
信じていたくて
でも現実は違うかもしれなくて
迷って 途方にくれて
涙が ....
灯りを
一つずつ
消していく
浮かびあがる
無数の光が
遠くの
素朴なものを
照らしている
みえる
と
みえない
の
間に
暗い淀みができていて
....
/私は別にアウトドア派/でも無い /深刻に物事を考えたり/しない /生きている事に感謝 /している /毛利さんみたいな /偉大な人には少しでも/なりたいけど / ....
私は二人姉弟の長女で
両親にとって初めての子
だから
傷つかないように
壊れないように
ふかふかのブランケットに包まれて育った
二十一歳になる私は
料理が出来ない
結局
一番 ....
私は 前世を知っている 教えて貰ったからだ だから今ある人生の 意味を知っている そして 自分が思って いるほど 軌道から ズレてない 明るく 行こうよ 皆 明るく あれ ....
義理チョコって言って渡したけど
他のより少し大きいって気付いた?
本当は昨日心を込めて
君のためだけに作ったんだ
気持ちが芽生えたのは去年の夏
彼氏と別れて泣いていた時
朝まで話を ....
あの海になろう
あの森になろう
さかなたちのいる
けものたちのいる
いのちのある
かつて私を生み出した
波をうねらせ
梢をゆらす
風
力強く
両手をひろげ
すべてを抱 ....
今日出来る事は
今日しよう
明日出来る事は
明日しよう
今日も明日も
出来るから
今日も明日も明後日も
君に?好き?って言おう
....
若さの中に埋もれていたのかもしれないね
乾いた木にもたれかかって
微熱を持った耳に唇を寄せた
それは丁度冷たい風が月明かりをざわめかせたとき
その落ち着き無い立ち居振る舞いが急 ....
ニュースでやってた
どうやら、隕石が衝突したらしい
隕石の中からはたぶんエイリアンが出てくるはずだよ
あーあーあー、マイクマイク、テストテスト
壊れた腕時計を見ると、時刻は午前二時(深夜)、し ....
画布一面に
描かれた椿の
色彩の深みは
凍えた空を思わせて
ひとすじの風にさえ
枝葉のさざめきが
聞こえてきそうであった
重なりあう緑葉の中に
たった一輪きりでも
咲き誇る花は
見 ....
十年以上も大切に飼っていた玉ネギが
逃げてしまった
「探しています」を電柱や壁に貼り付けたが
反応は全くない
街を隈なく歩いたけれど
それらしいものもなく
みんなはそれぞれの玉ネギを幸せそ ....
漫画喫茶で生活している
あの子と僕は
まだ一度も口をきいたことがない
僕のタンスはコインロッカーだ
僕のバスルームは公園の水道だ
毎朝、派遣会社からの呼び出しを待って
暗いうちに出 ....
ねえ、ねえ、オセロやろうよ
オセロ
ねえ、これ赤にならないよ
この白も
この黒も
どうやったって赤にならないよ
赤にならないよ
そうだね、赤にはならなかった
あの時
僕らはあ ....
使い古された男のそれのような
亀頭をそっと覗かせて
疑心暗鬼に世を憂う
お前が生きて最早万年
そろそろ敵も絶えた頃
お前の甲羅も外したらどうだ
重かろうに
窮屈だろうに
....
へらへら笑って煙草吸ってりゃ
明日も御天道さんは昇るのだと
安心しきってるような顔を見せないでくれ
既に恋愛感情は消えてなくなって
そもそも最初からそんな気持ちは無いんだと
安心しきった ....
何時からだろう
みんなと同じじゃ嫌って思ったの
無駄に短いスカートはくのやめました
無駄に高いブランド持つのもやめました
無駄に派手なメイクもやめました
無駄に暗 ....
夢の中でも詩をつくっている
このどうしようもない欲
とっておきの最初の一行が思い浮かんでそれを記憶に留めるのだが
夢の時間が長過ぎてすっかり忘れてしまう
とっておきの一行を夢から覚め ....
身体が勝手に動いてキーボードを叩くんだ
何かを書きたいという欲望
体外に放出して動き出せ
僕は冷たい氷の上で生きている
氷河が爆発して砕け散っても
僕は別に驚かない
この氷河 ....
太陽が傾いてものの影が鋭く伸びる
烏は飛び立ち夕日が熱を放出してふるふると震えている
烏は太陽の上を飛んだ 影によって真っ黒に塗りつぶされている
幼い僕は公園のブランコに乗っている
....
俺様は草野球チームの四塁手だ
10番打者で四塁手だ
そんなポジションないよとか言うな!
メンバー足りてるからいらないよと言われても
三塁と本塁の間でばっちこーい!と叫んでやる
俺様は会社 ....
4845 4846 4847 4848 4849 4850 4851 4852 4853 4854 4855 4856 4857 4858 4859 4860 4861 4862 4863 4864 4865 4866 4867 4868 4869 4870 4871 4872 4873 4874 4875 4876 4877 4878 4879 4880 4881 4882 4883 4884 4885
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.36sec.