棄てられた径
放縦の跡
少し斜めの不確かなもの
遠い遠いふるえから
そのままではないそのままに
こぼれながら手わたされるもの
灰が
ひとつのざわめきにつながり
降り ....
石ころが落ちていた
少し透きとおってきれいだったので
拾って帰った
こんなもの拾ってきて
母は決してそう叱らなかった
しばらく手で触ったり眺めたりしたあと
かわいそうだから放してあげて
....
うにょん
君が言う。
うにょん
好きだ。
声が良い。 音が良い。
うにょん
幸せな気持ちになる。
うにょん
いろはに こんぺいとう
....
目を閉じると
浮かぶ君の笑顔に僕は
必死で硫酸をぶっ掛けている
「会いたいよ」
かなうことのない願いは
今頃カリブ海を彷徨っているだろう
(君を忘れられない)
恋を失った後に ....
遠い眠りに就いていた きみを起こしてしまったような
今日が なんだか 明日を待つより こんなにも 愛しいなんて
見上げても 見下ろしても
青信号が点滅すると
いつも
急がなきゃ
急がなきゃって
もちきれない
いろんなもの
おっことして
けっきょく
間に合わなくて
車が
ぶーぶー通り過ぎて
埃っぽくて
かな ....
丸い形が ほんとの形 三日月も新月も ほんとの形 月触でさえ ほんとの形 日触でさえ ほんとの形 ....
「安いから買ったんだけどね、あまり袖を通していないのよ。
私の皮膚にはなじまないっていうか、もうすでに誰かの皮膚って感じがして。
・・・いやぁね。どういう人が着ていたのかしら。
きっと洋子とか ....
見たくないから目を塞いだ
聞きたくないから耳を塞いだ
幸せですか?不幸ではない
曖昧な答えで誤魔化してきた
例えばここで星屑になっても
世界は変わらず回り続ける
それなら何 ....
笑え 笑顔を 浮かべよ
その 悲惨な 様から 描く 地球
生すらも 絶望から 生まれる
笑顔の 廃人である 我々
悲観的にも 見え
事実
笑顔とは 空想上の 出来事
幸せなどは 自分が ....
ありがとう
もう、だいじょうぶ
夢の中で 出会えるから
きみは 何度も
夢の中で 会いにきてくれた
その喪失感から
行き場をなくしそうになる ....
梅の花 谷を埋め尽す 勢いで 咲き尽す 白や赤や 老梅や その昔 文学人が 愛でた花 春を ....
ただ
ただひろいだけの夜空を充血する程に
まなこを凝らしたら
はしっこの辺りに裂け目がうまれ
乳白色の貴方を呼んだのは紛れもなく私です
その仄かに薫る鎖骨は
芳しき母のようであり
ミ ....
何もすることがないし
小腹が減っていたので
とりあえず便利な未来の箱に
「ほぐした蟹の身」
と入力してみる
こうしてみても
パソコンの目の前に
本物のカニチャーハンが
出て来て ....
僕らは細い糸で繋がっている
とあの人は言う
その途切れそうな糸を
なぞる指先
私たちが好きなのは血の赤で
共有できるのは歪みだけで
やさしい響きは不釣合い
だから ....
にんじんの形をした雲が
夕焼け空をロケットのように吹っ飛んでいく
月面では青ざめたウサギどもが
手の届かないにんじんに地団太を踏んでいる
揺れる
揺れる
揺れる
振動が足元から背 ....
乾いた太陽の光を浴びて
胸に光る星のまぶしさ
艶やかな新緑がスタートラインで待っている
昨日までのこと
風船のように大空に舞いあがって
すれ違いのベクトル
約束の街角
零 ....
「太陽を見たことがない。」
きみはそう言って、
ぼくは太陽の話をした。
きみはそれだけじゃ満足しなくって、
だからぼくは旅をして、
色んな太陽を見て回ってる。 ....
平日、日がな部屋に篭り、息が詰まりそうであった。
暗い部屋の雨戸の隙間から射す一条の光に呼ばれて、
ベッドから身を起こし、外へ出る。
( 日を浴びて、空を仰いで、息を吸い込む )
....
牛屋は牛食わず、とか
わけの分からないことを口走りながら、
牛に呼び掛ける詩を書いたことがある。
「ホルスタイン。
詩を書きたい。
ずぶ濡れのお前に向かって。」なんて、
決心にしては妙 ....
冬の星座を
天体望遠鏡で観察してみた
丸いレンズの中には
大きな歯磨き粉が写った
どうやら粒塩が入っているらしい
プカプカ浮いている
歯磨きはどこにも見当たらない
キャップを取ったまま
....
どちらかと言えば
幸せな日常
何故か時々とっても不安
いろんな事が
虚しくなって
考える事が
どうでもよくなって
そんな時は
救ってくれる
あなたのダジャレが
....
背中がまがっているよ
葉巻が落ちたよ
おじいちゃん
手を 貸すよ
おじいちゃん
買い物のビニール袋が
たくさんだよ
おばあちゃん
手を 貸すよ
おばあちゃん
....
赤い煉瓦で出来た
縦横無尽な通路を
あなたと手を繋いで歩く
空は青くて
遠くて
でも
どこからが空なんだろうと
ふと思った
あなたは背が高くて
背の高い男の人と
あまり付き合ったこ ....
○技巧だけが詩に ○必要ならば詩はすぐ ○意味を持たなく ○なるだろう 詩を書く○ことの意義は何か ○見極めたことが ○あるかい?誰かの為 ○だったり 国の為 ○だったり 世界の為 ○だ ....
明るい未来ってなんだろな?
争いが無くなればいいのかな?
それが答えかは分からないけど
絶対に暴力は振るわないよ
明るい未来ってなんだろな?
環境が綺麗になればいいのかな?
それが答え ....
春は黄色いバスに乗ってやって来る
嬉しそうな顔
不安そうな顔
いろんな笑顔を乗せて
春は黄色いバスに乗ってやって来る
わくわくするね
どきどきするね
もうすぐ春がやって来るよ
....
あたしは何もない女だから
あなたが枯れてしまわないように ここで祈るだけ
あたしは何もない女だから
あなたが消えてしまわないように ここでただ 笑顔を作ってる
あたしは何もない ....
落ち葉を踏むと乾いた音がした
大学前の並木道で
風の妖精が僕の脇を通って落ち葉を舞い上がらせる
風は後ろの景色に飲み込まれていく
夜だったら並木道はライトアップされて綺麗なのに
....
頭の中で流れるメロディーに起こされて外を見る
外では小人が頭の中で流れるメロディーに合わせてリズミカルに踊っている
小人達は僕が降りてくるのを待っている
僕は怖くなる あんな集団が僕の頭 ....
4843 4844 4845 4846 4847 4848 4849 4850 4851 4852 4853 4854 4855 4856 4857 4858 4859 4860 4861 4862 4863 4864 4865 4866 4867 4868 4869 4870 4871 4872 4873 4874 4875 4876 4877 4878 4879 4880 4881 4882 4883
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.35sec.