なぜもっと
気づいてあげられなかったのだろう
この花は綺麗に咲いているのに
葉は傷ついている
なぜもっと
気づいてあげられなかったのだろう
あの空はとても青いのに
空気は汚れている
....
まぶしく光る風
短い髪の少女
力尽きた海鳥
はかない白夜
見ぬふりをして―――――
また時間に裏切られた。
泣きじゃくって
濁流に飲まれながら
暖かい太 ....
笑ったらいい
空虚のなかに立ち尽くし 何も掴めない僕を
好きなだけ笑ったらいい
怒りなんて覚えないから
笑ったらいい
暗闇の中を彷徨い 何も見つけられない ....
男ってサイテーだ
と
真夜中に深く深く憤る
裏切られて
それでも信じようとした彼女を
どうしてそうも簡単に裏切れるのか
二度にもわたって
もう信じれない
信じれない
と
心 ....
自分が変わってるのか
世界がおかしいのか
まぁどっちにしろ
誰にも理解されないことの方が多い
それも少し慣れた
諦めが肝心だと誰かが言ってたから
やっぱりそうなのだろうと思う
寂 ....
昨日 あなたは捜さなかった 僕を
月に照らされて丸まっている 僕を
だから僕の涙は涸れている
ことはかなく濡れている手足は
水たまりの中にあなたを捜したから
誰かがあなたを連れてった ....
僕の演じた役はぼく そのもの
いいかえれば過去にそうであった ぼく
そのときの 心のうちだった気がする
演じてる 演じてた 演じようとしてる
でも最後には必ず前向きになってた 僕はここ ....
つないだ手を
そっ、と離して
春までの距離を
歩数で測っていた君は
三十一歩でくるり、と振り返って
僕に何かを伝えてきた
如月駅を走り出した始発列車が
僕を追い越して
君を ....
山田くん家の猫は、いつも くーすか寝ている。
山田くんが帰ってくる タイミングが
彼には お見通しらしくて
山田くんが帰ってくる十分前になると
ごはん (ほら、あのカリカリしたやつ ....
時の{ルビ端尾=はつお}を握り締め
いまだ名もなき{ルビ形=なり}を孕み
音なき音に耳を{ルビ欹=そばだ}て
真空妙有の{ルビ現=うつ}に凪ぐ
深遠に{ルビ籠=こ}む白い背 ....
おもらしをした日に
ベランダに近づくと
道化を演じたそれが
僕の鼻をくすぐる、
アイラビュー、交信中
未来のあなたはどうですか
アイニジュー、更新中
昔とちっとも変わ ....
こんばんは
良い夜です
『メメント・モリ』
何時頃からか
死にたい気分になると
身体中から
黒い霧が立ち上るのが見えました
霧は
冷たく
緩やかで ....
あの人が縁側で
たばこを吸っていた。
たばこって美味しい?
と、私は聞いた。
うーん。
その人はうなって、
「美味しい」ってわけじゃ、
ないんだけどな。
と言った。
癖になってるよね ....
乾いた体に、胃に、口に、耳に、心に、正義に、夢に、舌に、腕に、指先に、爪に、髪に、瞳に、鼻に、眉間に、
罵倒の水でもいい、知らせてくれ。
ぶちまけてくれ、吐かせてくれ、俺を殺してくれ、自分 ....
瞳を閉じた、夜空の下の君
君が、その目を開く、次の瞬間
僕は自分が どうなっているか、この頃 不安なんだ。
君が本当に涙を止めるまで
もし、僕がここに居られないとしたら、 ごめん、あや ....
鬼追いの鬼は エッサホサエッサホサ躍る 火を両手に持ちポーズ決め エッサホサエッサホサ このリズムが正しい 竹を揺ら ....
空がね
ほらこんなに 青い
太陽がね
ギラギラで
街を 隅々まで
照らすから 輝くから
小さな 体を
大きく 開いて
胸に 大気を 流し込む
流動の空気は『風』って ....
海の広さを初めて知った
自分の小ささを初めて知った
築き上げてきた世界のイメージが
音を立てて崩れ去った
蛙は風のない浜辺に佇み
この海を越えていこうと決めた
岸から随 ....
†観音は†マリアの様だと †度度思ったことがあつた。 †昔 †キリシタンが居た頃は †観音を拝んでいた。 †自 ....
水をつかんだ感触を
言葉で伝えることができない
押され戻され
でも
やり過される
どんな言葉もしっくりこない
君への想いも
水のようにもどかしい
「好きだよ」
「 ....
ボクは
79%無意味
5%絶望
3%恐怖
2%希望
残りの11%
なんかよくわからんもの
で出来ていて
昨日のごはん美味しかったとか
友だちと会えていい一日だったとか
映画 ....
雨がシトシト
降っています
水がコォトの上から少しずつ染み込んできて
そのうちに
気持ちよくなり
でも靴の中だけは勘弁してください
濡れることを嫌う小人がいるんです
靴下 ....
たぶんそれはこの世界で
一番愉快な行進曲
普段は寝てばかりのコアラたちも
この時ばかりは飲めや歌えやの大騒ぎ
いつもはおしとやかなあの娘も
イタズラ大好きなやんちゃ坊主も
....
わがまま言っていいよ
僕の事 好きなら
もっと
わがまま言っていいよ
君の事 好きだから
もっともっと
わがまま言っていいよ
....
その少年は無垢なようでいて
染まっているまたは染めあげられている
もうずっと前に
そうだこの子の歯が三十二本あたらしく
生えそろった頃に
俺はあの
沢山の水とほんの少量の油を入れたでか ....
ねぇ、なんで子供の筆箱には
消しゴムが入ってるんだと思う?
消すためだよ
ねぇ、なんで大人の筆箱には
消しゴムが入ってないんだと思う?
消せないからだよ
私はまだ消しゴム入 ....
あまりにも大きな音で音楽をかけているせいで
空間は異様なまでの静寂だ
その空間の中で
わたしは宇宙の様な風景を感じる
わたしが望んでいるのは
おぞましく危険なモノだ
虚像を実像にかえる ....
あの娘が言った
「私、空を飛びたい」
ソラなんてちっぽけで
こんなに汚れているのに
あの娘が笑う
「ちがうよ、空だよ」
・
嗚呼、私が見たのは水溜りの“ソラ”
....
いいやもう
いいやもうって
思います
僕の言葉は
風に呑まれる
だってさあ
だってさあって
いうけれど
風が吹いたら
それでさよなら
いいやもう
いい ....
手から零れ落ちる愛情と呼ばれるものは
飽くことなく吸い取られてゆく
出会った頃より終焉を予期し夜な夜な涙する
弱さを強さにかえる儀式はいつしか止まり
心に積もる穏やかな火は私を包み囁く
....
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