胎児のような寝相も
遠い記憶のせいだとか
僕はひざを抱えて眠る
それが一番楽な姿勢なんだよ
間接がすっきりおさまって
頭からつま先までが一つになる
そう 一個の人間にな ....
僕は売れない粗忽な詩人さ
今日も道端でビニールシートを広げてサインペンで紙に書いた詩を並べて詩を売る
通りすがりの人達にいつもケラケラと笑われている
そんな奴らを横目に僕は大声を張り上げて詩を売 ....
この穴は
呼吸するための肺でもなければ
脈打つ心臓でもない
だが確かにこのあたりにある
何も無いすきまが、ある
手が、文字を打つ手が震える
ガタガタと歯が音を立てる
....
ちろちろと赤い舌?
いいえ、あれは小さな炎
黒土の下にはずっしりと火種
気化しているのはいのち
それとも、みらい
ぽっ
ぽっ
炎色反応はやがて
リチウムの赤から橙へ
橙から黄、黄色か ....
ぼくらは詩人 時代の申し子
一家言あるぞ いわせろ
ほんしつてきにじゆうなぼくらは
こっきとかこっかとかをひていする
でもむかしのえらいしじんとか
むかしのえらいしそうかとかは
え ....
ある雨の日に
ある雨の町を歩き
ある雨の音を聞きながら
ある雨の匂いを嗅いだ
吉祥寺のサンロードとか言ったっけ
あったのは映像と音声それと自分だけで
....
必要だとか
必要でないとか
そんなことではなく
辺りいちめんを
もう思いっきり吸い込んでみる
日々にやさしいものは
いつでも君の近くにある
目を凝らして
耳を澄まして
鼻を利かせ ....
玄関のドアーを開けると
宇宙が立っていた
寒そうにしていたので
中に入れてあげることにした
宇宙は喜んで
宙返りをしながら
家の中を転がって入った
飲み物を用意している間
宇宙はバナナ ....
孤独の淵へと自ら追いやって
静かに 静かに
塞いでいく
体中が痺れている
感覚が徐々に失われて
全てを忘れてしまいそう
それこそが幸せなのだと誰かは言った
信じることで救われる
そ ....
冷凍された朝っぱらっから起き抜けの伏臥上体反らし
早朝ラジオ体操の伴奏は馬頭琴 日を捲ればカーテンも替わる
新聞配達の急ブレーキでささくれた季節が蛇になって脱皮する
洗顔 歯磨き ヘアセット ....
キミの大きな出べそと握手をして
今日から 鬱に入ろう
それはそれは 颯爽で
新鮮な野菜たちの頭を
食べさしの歯形だらけに
してやるのだ
豆腐で顔を洗え
おから王子 ....
用も無いのに
あなたの名前を呼びたくなるの
どうしてだろうね?
眼の前にいたって
ホントにそこにあなたが存在するか
確かめたくなっちゃうの
私なんかの傍にいてくれる
理由 ....
ギリギリ感バリバリ
えばってんじゃねぇ
エヴァってもねぇぜ
大きいオトモダチはいねぇ
頑是無きお社会シャーウッド
戦争ゴッコはコンテニュー
首斬られても放浪ナイズド
ツウ好みなるペダ ....
冷やしたコーラじゃ炭酸のトゲが突き刺さる
それで思わず涙を流すわけだが
だから あったか〜い コーラが飲みたい
ベッドに寝転んで
何もせず夢想しながら
二酸化炭素の雲で曇った ....
僕が引っ張った細長い糸で
この世界は朝になる 夜になる
淡いオレンジの夕焼けにもなる
パチン
パチン
パチン
ここは確かに僕の部屋だ
だけど全てが違うセカイ
こ ....
アウトサイダーな空間を
ひょいとのぞいたことから
サーバーを介するつながりをもつことになった
実際より10才も若く
ふるまうカノジョは
サザンが好きなかわいく淋しい女性だった
年齢 ....
淡い恋色の月の浮かぶ
....
本当に好きなら
簡単に拍手なんかしちゃだめだ
何度も何度も読み返して
本当に好きだと思った詩に
拍手を贈るべきだ
そうじゃないと
ほんとに好きな人に言う好きが
....
真っ暗な部屋で
あなたの声を聞こうったって
聞こえてくるのは
窓の向こうの
道路を走る車の音と
時計の針の無機質な音くらいで
他に時々聞こえる音ってのも
ぼく ....
おぼろげに見え隠れするのは明日の自分
どうなるかなんて誰にも分からない
しっぽをまいて逃げ出したいのに
エイヤっと飛び込む勇気がほしい
過ぎ去ってしまえば笑い話
この壁の向こ ....
2007/02/16
東京都特許許可局と滑舌の稽古
東京と京都が仲良くなってから
80年
陸蒸気もでかくなったとキンジロウ
EF52型のデッキにもたれては
こ ....
左目から涙がこぼれた
ぼくは寝返りを打ち
涙は左目に戻る
涙の行方も
時に気まぐれ
瞳閉じて
ゆっくりとおやすみ
瞼の上に
天使を乗せて
あなたのぬくもり
あなたの愛しさ
あなたを抱きしめる
手の中に命を
瞳閉じて
ゆっくりとおやすみ
....
風に乗って流れ聞こえるピアノの音
集中力が途切れて
ふらふらピアノの前へ
「お前は俺を惹きつける何かがあるのかい?」
そっとピアニッシシモで呟く
破れたスリッパから
グロテスクな肉 ....
僕はこの世界の果てで
君を待っている
永遠という言葉を
君は信じているのかい
僕には
それは、とても遠くに感じるんだ
それはまるで
壁に突き刺した
針の穴から
壁の ....
えっ 俺ですか?
俺は ちゃんとやっていますよ
ちゃんと 生きています
ちゃんとしている・・・つもりかなあ
今まで いろんなことがあったけど
長い間 歩き続けて
やっと少し 腰をおろし ....
最初はモノクロだった
太陽も月も、空も海も
黒が白を飲み込み
白が黒を包み込む
その繰り返しの世界だった
そこに人間が入り込んだ
そして人間は「色」を発見した
....
イクと人間関係の
残骸だけが
骨組みだけが
重たい
動機づけのない
俺は立ち去りたくなっている
愛していたのはなに?
愛を消費して
また充電して
....
鳥たちのあざ笑うさえずり
何かの象徴のように
そこにいるしかない僕を笑う
鳥たちは羽ばたく
そしてまた明日には戻って来るだろう
いつまでもそこにいる僕を
また笑いに来るだろう ....
震える
口が震えて声になる
空気が震える
周りが振動を受け取る
周りの人に伝わらない振動
す
き
たった二文字
君と僕との
特別な振動
4836 4837 4838 4839 4840 4841 4842 4843 4844 4845 4846 4847 4848 4849 4850 4851 4852 4853 4854 4855 4856 4857 4858 4859 4860 4861 4862 4863 4864 4865 4866 4867 4868 4869 4870 4871 4872 4873 4874 4875 4876
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