お別れは
それが現実でも 架空のものでも
もう会えないことに変わりがないなら
涙を流すにはそれで十分
流れたものは
地面に染み込み 空に還るのか
風に砕かれ 水面を揺らすのか
....
あたたかいあめなんてあるのだろうか
てがみをかいてるきみにたずねてみよう
うえからみている
じかんじくでそうぞうをしながら
つめたいあめにせなかをぬらして
ぼくは
....
あぁ
逢いたくない
逢いたくない
いつもは
恋い慕っている彼に
今は逢いたくない
逢う自信がない
そもそも自分に自信がない
だから
比べてしまうんだ
あの子と自分を
比べるだ ....
誰かが扉を叩いてる
今の私では
私からでは開けられないので
そっとその扉を開けてほしい
本当はそれではだめなのは
わかっていることなのに
誰かが扉を叩いてる
いまの私では
私からで ....
帰省の列車の中で
こんな夢を見た
『蜻蛉の夢』
満月の夜
月下美人のつぼみの下で
細身の女性が横たわっている
彼女の肌は
食べ物が喉を通ったら
透けてしまうくら ....
せかいの おわりに
きみとだけは いっしょに
いたくないと いわれたら
がんばって
せかいを すくう
はばたき
怯え
鼻先で
子供たちの
....
さぁ お姫様
右手をこちらにどうぞ
ほら,ためらう事なんてないだろう?
今夜だけは忘れたらいいよ
踊ろう? ただ気まぐれにでいいから
代償なんて求め ....
引用=ヒトはなりたいものになれるんだよ}
キミが嬉しそうに言った一言を
信じて疑わなかった幼き日のボク
色鉛筆も
クレバスも
水彩絵の具までも持っていたボクたちに
....
駅のざわめきの中で
少女と老人は呪文を配布していた
預言者はその郷里では尊敬されないものだ
とやらで
飴のように溶けてしまってはいたが
なんという愚問を放ってしまったのか
先に中味 ....
珈琲に砂糖を入れる代わりに
さっき貰ったチョコレエトをひとかけ
カカオの香りと甘い恋の匂い
チョコレエトをひとかけ
それだけで幸せ
雨の匂い
やわらかな思考
霞んだ記憶
眠い風景
もうじき雨が降る
遠くの山が白金に染まる
絡み合った雲との領線の
なんと美しいことか
好きです
あなたが
右手が
僕は
宙ぶらりん
骨折したら痛いよね
すっごく痛いよね
実を言うと
一度も骨折したことないからわからないんだ
骨折した骨ってさ
カルシウムが力を出し合って
前より丈夫な骨を作るんだよね
丈夫な骨はカル ....
きみが
卵をたべたいと
いうから
だから
ぼくは
三匹ならんだ
かえるのひみつを
はなしたんだ
なのに
きみときたら
ながいはなしの
あとに
ひとこと
....
「らんらんらん。
婆ちゃん、爺ちゃん
レロレロ ばー
わけも判らず学校に通う
ぶらぶら歩く道すがら
ヘンな匂いのする
化学工場の辺り
湿った塀のつづくデコボコ ....
咳をしたらたまたま側にいた
隣の課のえむさんが
フルーツのど飴をくれた
えむさんがフルーツのど飴を好きだなんて
初めて知った
えむさんは僕より十歳くらい下の女の子だけど
背は僕より十セ ....
俺はそいつをいつも馬鹿にしてるくせに
そいつが人から馬鹿にされると
いつも滑稽なほどムキになってそいつをかばうんだ
俺はそいつにいつも「当たって砕けろ、何事も」って言 ....
原因が分かっていれば
結果を変えられるかといえば
そうじゃないのが難しいところです
だいたいにおいて
昼からバイトが入っているにも関わらず
朝方まで余計な妄想に力を注いだのは
やっぱり ....
生きるための熱。
生としての、光。
動くものの、命。
語っていく、魂。
ここに響く、心。
優しい、遺伝子。
泣くことの意味。
届けられる、声。
笑うこと、怒るこ ....
世界がもう一度地獄に落ちたら
私は全ての{ルビ生命=いのち}は正しいと発言できるか?
そしたら立派に立派に死ねるだろうか?
私は戦場の真ん中で牙を剥く
たった一人きりで
....
妻の
右前頭葉が
どこかに
遊びに行き
脳幹が
ふて寝し
思いもしなかった
生活を
ぼくらは
送ることになって
毎日、毎日
何かを信じて
何かにすがるように
リハビリを続けて ....
もうオオカミは吠えない
寝静まった夜更け
窓の向こう
開かないパラシュート
地面で弾む音が
幾つも聞こえる
氷河期の時代
地球上には
愛がなかっ ....
想ってること
すべて言葉にして
誰も傷つけない人間
になりたいなんて
大それたこと
本気で思ってたんだ
いまはそうはいかない
年老いて
いろんなもの手にして
その数かそれ以上 ....
居酒屋を出て夜中家まで帰るあの感じがあの日君の家の前でおやすみのキスをして帰った感じと似ているんだ。
煙草を吸った後に残るあの味が煙草の火を灰皿に擦り付けながら突然くれたあの日のキスの後広がった味に ....
窓ガラスの向こうで夜景が飛んでいく
暗闇の中で街明かりが僕らの後ろに流れていく
鉄と鉄が擦れ合う音が耳の奥底に響く
低音、高音交じりの不快な声が耳元を走り去る
右から左に抜けて、残され ....
「卵冷蔵庫にあったっけ?」
「分からないからとりあえず買っておこう。」
計画性の無い二人が
買い物に出掛ければいつもこの調子
「ミルクとビターどっちがいい?」
「どうせだから両 ....
不愉快な覚醒が
北寄りの強い風で更に増して
両手の無意識がコートのポケットを探す
ひんやりとした裏地や
捨て忘れた入場券に
指先は触れているが
今はそれより風から逃れたい
月 ....
春の匂い する時 一番良い季節 桃の花 お祝い しましょ 節句 楽しみましょ お内裏様 ....
僕は、毎朝
市民農園で育てた
形の悪いニンジンで笛を作る
ウサギたちが楽しみにしているのだ
僕は、ウサギたちの喜ぶ顔が見たくて
苦心して笛を作る
リードのところなんて、ウサギたちの
....
4835 4836 4837 4838 4839 4840 4841 4842 4843 4844 4845 4846 4847 4848 4849 4850 4851 4852 4853 4854 4855 4856 4857 4858 4859 4860 4861 4862 4863 4864 4865 4866 4867 4868 4869 4870 4871 4872 4873 4874 4875
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.5sec.