たくさんの雨が
パンドラの筺の、その奥底から降ったような夜
咳が止まらなくて
眠れなくて
今朝方ツクシが顔を出し始めました
と、一筆箋に書き始める
生物表記には片仮名じゃないと落ち ....
太陽を吸い込んで
僕の鼓動が転げ落ちる
静かな人生の向こう側へ
ただ穏やかに転げ落ちる
絶望の間隙を縫って
ただ穏やかに・・
僕の鼓動は、君を追って転げ落ちていく
彼に捨てられたんだって?
二股かけられて遊びだったって言われたらしいね
泣いてるの?もしかして傷ついた?
本気だったんだ?
馬鹿だね、お前は
ほらこっ ....
いえでします
と書き付けて机に置いた
小学校に とりあえず向かう
誰に叱られてだったか
何故か知っていた 家出というものを
はじめて決行した 小学一年生の時
きょろきょろみた ....
僕が少し思春期に染まり始めた
中2の夏
おじいちゃんの家から
自分の家に帰る日
おじいちゃんの声がして
2階から降りてくる
階段の天井には
手を伸ばせば届きそうだ
のしのしと足音を ....
時空の迷宮に臥し
あなたの足跡を
まるで軍用犬のように嗅ぎまわっても
それは せんのないこと
時空の渚で
迷宮を彷徨いたい
渚の音は
あなたの構成のBGMたりうるのか
....
かなわない風が巻き込まれる
斜めに落ちる こすりつけられた熱のあった
触らない高さ
鳥がいやそうに羽根を打って
冬を越してしまうのかもしれない
固まりついた葉の向こう
紐をつかんで ここで ....
2007/01/13
コインランドリー
ガチャガチャと
歩き出す小銭入れ
中身の薄い独り者
冬至のカボチャを
茹でながら
コインの色に憧れる
カボチャ ....
世界の後ろ側から顔をヒョッコリだして
君を驚かせたいのだ
いつでも殺せるぞという意味をもって
世界の後ろ側からヒョッコリ顔を出したいのだ
夜な夜な研いだナイフを一本もって
私はお ....
クックー
クックー
どこかではとがないたね。
クックー
クックー
おなかがすいたのかしら?
クックー
クックー
あたしには ....
そういう倦怠感に身を包まれて
歯軋りをした2ヶ月目この春
早すぎる春一番が吹いて悴んだ
手をこすり合わせることもなくなる
嫌なくらいの陽気な日々
おい2月だっていうのに
犬どもがひょこひょ ....
あの急な下り坂で
自転車のペダルから足離して
猛スピードで駆け抜けた僕等
どっちが早いか競争中
なんていう最初の目的忘れて
風をきる感覚に二人して溺れた
それから
競争だって言っ ....
混沌の中で
古ぼけた
言葉を
ならべて
煤けたダンスを踊る
明日のことは誰かが?
目の前で
見せつけられても
僕は首をふる
子供みたいに
膝 ....
たった一言なのに
たった数秒の出来事なのに
暗闇に突き落とされたり
天国に舞い上がったり。
永遠に引きずったり。
貴方の一言一言があたしの心には収まりきら ....
「こんな小さな事で?」
「そんなに信じられない?」
…違う
違うんだけど…答えられなかった…。
嫌いになったなんかじゃないの。
大好きなの。
大好き過ぎ ....
軽く瞼を閉じて みっつ数えるまでに
星も 雪も 雨も そうして桜も 散ってしまえばいいと思った
痛いのはもうずっとで 世界のどこにも薬などなく
ただの水に想いを溶かした毒を 飽きるまで飲 ....
発射よーーい!!
それは食事時に響いた大きな声
カウント!
10
家族も、ましてや私も気づいていない
9
楽しい食事の継続
8 ....
地下鉄の風に吹かれて
灰色の階段を上がる
地上に出る前に
用を足そうと
便所にゆく
入口に
「 只今清掃中 〜そっと入ってください〜 」
という看板が立っており
....
間違えた黒い闇を
私の白い体を削って消しましょう
間違えた闇に私をあてがい
強くこすれば
闇は悲鳴をあげて消えてゆくでしょう
モチロンその代償は大きい
私の体も一緒 ....
まるで八百屋から飛び出してきたような見事な赤い帽子をかぶり、
可能な限りじじいに近いボーダライン
ぎりぎりのおっさんは黒の長靴を回転させ、
操るのは、カゴの潰れた自転車 ....
見つからない答えを探している
見つけられない答えが欲しい
刺激が欲しいんじゃない
静寂が 好きだから
だから なんだ
なんだ
君を 探してる
隙間風
....
いつか君の病気が治ったら
どこにでも行こう
そのときまでに俺は
いろんなところを見ておくから
いつか君の病気が治ったら
カンパイしよう
缶ビールでいいよ
もう薬はいらない ....
とある外国の田舎町では
生活の為の盗みが横行している
今日は40くらいの男性が
市場からパンと水を盗んだ
警察の制止を振り切って逃げる
男に一発の銃弾が放たれた
弾丸は男の ....
大きい目。とにかく大きい目。
俺があの女への印象を語るとしたらこの一言に尽きる。
大きい目。とにかく大きい目。
小さい体のくせに胸だけは酷くでかい。
ほっそいウエストにどうやってあんなでかい胸 ....
貴方と別れてから
気持ちが悪くて全てのものが
次々と身体から流れ出していきます
貴方と別れてから
気持ちが悪くて貴方の映像が
次々と浮かんでは消え
沸いてはこびり付き
どうしたらいい ....
強い空調
眠気を誘う暖かさ
最後まで冷たさに
抵抗している頬へと
手を伸ばして
疲れきっている
あなたから
わたしの
ねえ という
問いかけに答える
ささやかな声までも
奪いたい ....
異国からの手紙には
乾いた砂と
あなたの匂い
次に逢えるのは
いつですか
同じ空で
繋がっているのに
遠すぎて
ぬくもりすら届かない
寂しいと呟き
....
九十六歳で亡くなったオヤジが
十六年間丹精こめた裏庭
それが息子の不精と不器用で
荒れ放題・・・
春の新しい芽吹きはもぎとられ
夏のまぶしいひかりは ....
雲は月を受胎して
ひどい{ルビ悪阻=つわり}に苦しんで
涙を流す
真冬の夜に雨が降る
真冬の夜に雨が降りしきり
町は{ルビ水浸=みずびた}し
大粒の雨は道路に幾千粒幾億粒も叩きつけ ....
珈琲店と書かれた看板の奥で少女が泣いているわ
あれ何て季節
グラデーションが眩しくて夕闇が澱んでいて
あれ何て季節
店に入ろうか
そうしたいのは山々だけど
僕らには
金がない
....
4833 4834 4835 4836 4837 4838 4839 4840 4841 4842 4843 4844 4845 4846 4847 4848 4849 4850 4851 4852 4853 4854 4855 4856 4857 4858 4859 4860 4861 4862 4863 4864 4865 4866 4867 4868 4869 4870 4871 4872 4873
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
4.66sec.