僕は想う
僕は想う
月影はまだ
はっきりしている今だからこそ
後ろも前もわからないけれど
でも
それでも
想う
昔々から
決まっていたように
....
一人の罪人とすれ違う
一つでいいから
俺の罪を背負ってくれ
心清き青年は
一つくらいならと受け取った
二人目の罪人と出会う
もう一つくらい背負っても大して変わりはないよ
....
この世は思ったよりも残酷で
どこまでも冷たくきれいだった
いつか見た氷の女王のように
心が凍り付いて
温かな鼓動さえ隠してしまう
一人で公園で鼻を赤くしてそんなことを熱心に夜空に語った
....
あなたの指し示すその方角へ
私は黙って歩を進める
あなたの見上げるその空を
私も黙って見上げる
あなたのすくったその水を
私は黙って飲み干すだろう
あなたといる限り ....
完璧な春の下を
僕らはゆっくり歩いている
見慣れたはずの駅が今
妙によそよそしく見える
空は青くて風も澄んでいて
光もくっきり射している
でも僕の体の中 ....
本当に一人になりたくて
孤独を肌に感じたくて
改札に向かう足取りをユーターンさせて
真夜中の街に身を投じた
携帯は川に投じた
そして
人のいない方へ
いない方へと・・・
繁華街を離 ....
雨が降るから傘をさす
雨あがるから傘とじる
雨が降るから傘をさす
雨あがるから傘とじる
そんな日々に疲れたぼく
雨が降るから傘をさす
雨あがるけど傘をさす
雨 ....
遠くの底から照らし出される
細く明るいシアンブルー
明度の落ちた青色に
ぺったり塗られて見えなかった
ほんとはつかめるんだね
見つめるだけじゃ
なかったんだ
あんまり気にしてなくてご ....
過ぎてしまった過去を。
蒸し返すことは良くないけど。
いつも一人ぼっちの時に。
思い出しちゃうんだよ。
楽しかったな。
悲しかったな。
苦しかったな。
可笑しかったな ....
朝の始まりは騒音、排気ガスに振動
片棒担ぎの分際で
一丁前に眉を寄せる
やれやれと天を仰ぐと
この喧騒を小馬鹿にしたように
すべてを包み込む静寂の青
今 ....
君には聞こえないだろ
聞こえても理解出来ないだろう
光を切り裂く鋭利な悲鳴が
今も、この先も
僕がどれほど君を按じても
決して届くことはないだろう
ただの恨 ....
抱かれて眠りにつく
花びらに抱かれて眠りにつく
気づくと体中が棘だらけで
優しい花びらさえ壊してしまう
願いが届くには棘だらけの皮膚を
奥に眠る何かさえ
ひっぱり出さないといけないの
....
ピタゴラスの定理って知ってる?
三平方の定理だよ!
直角に交わってる僕と君との気持ち
君の気持ちの事情と
僕の気持ちの事情を
たすと
君とあいつ、
俺と友達付 ....
(砂浜に適当に流れてきた流木で文字を書く)
瑠璃
君はまだピアノを弾き続けているのだろうか?
何度もやめたいと言っていたけど
その度に僕は君を半ば強引に説得して続けて
僕がいな ....
僕の気持ちをよそに町は変わっていく
メーデー、メーデー
僕の聞こえてますか?
メーデー、メーデー
応答をまっています
空は青空でどこまでも突き抜けている
メ ....
ねぇ、キャロライン
僕らは何の為に物を作っているのかな
僕らが作ったものたちは
いつか消えて
見えなくなってしまうのかな
ねぇ、キャロライン
僕らが作った物たちをいつか
次の時代 ....
窓際で、本を読んでいる
風がさらさらと長い髪にふれている
春の香りがあたりに漂う
時々体の位置を変えるたびに
自分の存在に気づいているのかと不安になる
こんなにも後ろめたいことなら
い ....
ゆるゆると満ちてくる赤
だんだんせり上がってくるリズム
貝がらの渦のような目眩
たゆたう蝶がまき散らす
媚薬のきらめき
目をとじて
心臓 打つ音よりも早く
先端 行きついたら
突き ....
何でだろ?
今、無性にあの人に逢いたい
還りたい あの場所に
あの人の胸の中 抱きすくめられたい
私の心が還る場所
行き交う雑踏の中 ....
綺麗な音なんか出ないよ。
もう・・・あの頃の音なんか出ない。
ピアノを弾くことを嫌いになんかなりたくないの。
ピアノは私の大好きなモノで私の相棒だから。
でも、何でだろ、今凄く ....
社会の授業で
何も考えることなく
黒板の文字を
そのまま写していたあの頃
ページを変えなくてはならなくなって
めくったまではいいけれど
ふと何も書かなくなった
理由は何もないけれど
....
1ページ 1ページを
心を込めてめくって。
破いてしまってもかまわない
それで心が晴れるなら
それで1歩前に進めるなら
....
愛しているなんて
みっともなくて
とても言えないけど
それでも君を想う時
精神は震えている
離れてしまってから
初めて気づいた
君との些細なこと
例えば会話を交 ....
「1÷3=」と問われて
「はい、1/3です」
「小数点第二位を四捨五入して0.3です」
「0.33333333…で、循環小数です」
級友はいろいろな正しい答えを出し
そして問いを忘れてい ....
池袋とか新宿とか
そんな
詩みたいにきれいな響きを持った名前の街は
おれたちの暮らす街にはないので
とりあえずできることといえば
コンビニの前にたむろしている若者にビクビクしながら
そいつ ....
あなたはいつも私に
「私は誰にも大事にされなかった」
と諦めたように言うけれど私はそれを聞くのがとても嫌いです。
何故なら私はとても無力だからです。
あなたが愛されたいのは、愛されたか ....
自由に好きなように生きればいい
そんな事言っていられるのは高2まで
社会という荒波に揉まれるうちに
アイデンティティは洗い流されてしまう
例えば非力な羊が
群れから離れて生きて ....
女にふられたので、
まぼろしの、
影を慕って死のうと思った。
もうほんとうにそう思った。
タイムマシーンにお願いしたよ。
ビジネスホテルのエレベーター前の鏡の前さ。
俺は五年後から来たつも ....
いきなり
砂から 立ち上がって
わたしの目の前で
復元する ひと
ああ!
『だいすき』の意味をこめて
ぎゅう
『愛してる』はなにか違う気がしたから
だけど『すき』じゃ足りないから
大きいね
力が強いね
そういえば
あなた、男の子だったね
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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