発端となったミサイルは
西から?東から?
どこの国から飛んできた?
いずれにせよ戦いの幕は下ろされた
グリーンベレーの大尉様が
司令室から命令を下す
国を守るためと言い聞か ....
眠れる森の君は
あんな華奢な針を指に刺しただけで
永遠に眠り続けるつもりかい?
たとえそれが
邪悪な魔女の強い呪いだったとしても
君はそれに掛かってはいけなかったんだ ....
始まる
始まるよ
パレードが
人を愛し
言葉を生み
血を
絶えることない血を伝い
パレードが始まるよ
笑ってる
笑ってる
いじめられっ子のあの子も
....
憂鬱の影に抱かれた夜は
書物の森へ逃げこもう
迷路のような小道をぬけ
めぐる
めぐる
虚構のトラップ
そっと頬に触れたのは
アリスが捨てた三月うさぎ
逃避の小部屋のカギを開け
....
グラスの底から小さな泡が
いくつもいくつも湧き上がって
水面で弾けたささやかな音
聞こえるはずもないのに
まるで泣いているように
どこか寂しげに消えていく
澄み切ったソーダ水の中を
....
さよならまでは
予期せぬ早さで
うしなった未来たちが
ななめの軌跡で
落下していく
春の湿り
香がする
青が焦げつき
祈りを試す
やり過ごして
生きてゆこうか
迷惑かけない
程度でいいから
春の湿り
香がする
青が焦 ....
うまくいかないのは
ぼくが
うまくいかないことに
支配されているから
そこから抜けだすのが
とてもみじめに思えるから
感情は
移りゆくものに
いつも ....
小さな頃から影踏みが好きだった
だから
今でも雨の日は気分が憂鬱になる
晴れの日は決まって
誰も来ない工場の裏手の空き地に向かった
降り注ぐ陽光の中
僕は自分の影が ....
通りゃんせ 通りゃんせ
ほそ道に咲く梅が香に
思い出づるは幼き日
祖母に引かれて踏み初めし
天神道の梅まつり
通りゃんせ 通りゃんせ
赤き兵児帯祖母が手で
結びて咲かす梅 ....
秩序にならない秩序が
宇宙にこっそりとバランスを与える。
リンゴにならないリンゴが
今日出荷されたリンゴの真っ赤を演出する。
言葉にならない言葉が
涙腺とやけに密接な位置にある。
....
私は影でした
ずっとあなたの側に寄り添い
どんなときもあなたと
歩を共にし
あなたの見るものすべてを見て
あなたの感じる事をすべて知っていました
太陽の ....
春は桜と言ふめれど
梅のにほひはえもいへず
春をおこする花ならば
ともに夢を見 夢咲かむ
いづこに行かむひとひらの
花にたづねど音もせぬ
ただ風のみぞ知りたれば
ともに参らむ 夢飛ば ....
「彼は悲しい」
これは詩の言葉です
「わたしは悲しい」
これとは違って
「彼は悲しそうです」
「彼は悲しがっています」
「彼は悲しいそうです」
「彼は悲しかった」
....
私の理想の形が
あっけなく崩れてしまって
ひどい混乱を隠せない
キミは”こんなもんだよ”と言うけれど
もしキミの尊敬するミュージシャンが
何かの拍子にあっけなく死んだら
そんな淡々とし ....
夜の硝子
朝の氷
はやく溶けるのは
(指)
祭壇の上
振り払われた火
煙の行方は
(川底)
ひとつ
かけらが降る
ふたつめは
(手のひら)
....
昨日までの鬱屈を
雨が洗い流したのか
カーテンを開けると
底抜けの空のあおさが
広がっていた
一週間の汚れを
一緒くたに
洗濯機にぶち込んで
ガラガラ回しながら
....
家出したまま三日も
戻って来なかった日があったね
最近やたらにぼくの背中を傷つけるし
君の綺麗な爪はひどく痛むんだよ
確かに僕は毎日遊んでいるさ
でも誰と遊んで ....
ある日 やしの木の上で
ぼくは きみを見つけたよ
しっぽの ながく かわいい
きみは まるいマンゴーを持ってたよ
きみのすてきなマンゴー (ま〜ん〜ご〜)
ぼくにくれ ....
眼鏡をかけると、とたんに景色は濡れた様に映る。
雨など、降ってはいないのに。
自分の気持ちなど、もう綴ることはないのだと思っていた。
ただなんとなく、幸せだったから。
今私は、幸せじゃ ....
貴方と一緒に居る
ただ、それだけが、“時を刻む”ってこと
同じ時を
同じ場所で
笑いあって・・・
これが一番の宝物。
貴方を失って
一番欲しくなること ....
覚めたときも
あなたが居てくれた。
こんなにながい間隣に居てても
あなたの夢見てたんだ・・・
隙間が無いほど傍に居たのに
あなたの夢見てたんだ・・・
夢でさえも
ずっとあなた ....
広い空の見えない街角
電線に雀が止まってさえずる
地を這いつくばる俺達をどう見ているのだろう
擦り切れて勢いのなくなった魂は
春の暖かな太陽を切望している
透き通るよう ....
ふゆのひかりがくすぶるなか
はいいろのかげをひきずりながら
うすきみわるくちかづいてくる
ひびだらけのそぞう
くぼんだみぎめのおくには
しんじょうもがん ....
歩道の片隅で その猫はさびしく倒れていて
彼女の目は逸らさせたつもりだったのだけれど
うまくいかなかった
あまりにかなしいその光景を
彼女は立ち止まり
不自然すぎるほどに見つめていた
....
東京の道は、入り組んでいて好きじゃない
この街は迷路だ
この町は迷路だ
水分が
のみこんだ片端から身体をとおりぬけていってしまう
知らない猫
知らない道
鼻のあたまを焦 ....
腹立つと言われた
みんなが笑っているときに笑えない私
空気を読めと・
そゆうやつがいると気分が悪いと・
無理に笑えっていうんですか?
楽しくもないのに笑えっていうんですか?
嫌だからと ....
君はあの人が好きだよね
よく知っているよ
あの人が君が好きだってことも
それでも僕は君を諦めない
自ら僕の元に来ないなら
僕 ....
『ゆっくりとしか
伝わらないものもあるんだよ』
教えてくれたひとは
もういない
いまわかりたいの
いま知りたいの
いま愛したいの
いま感じたいの
いまわからないものは
もう ....
煙る午後に
まどろむ陽光が
研磨された鋏刃の隙間
さわさわと開放し行儀良く
沈静し少し乱雑に
定着する
鼓膜を突き抜け
仄暗い床板の軋みに
胡坐を掻いて青い影を落す
女の ....
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