殺人現場のレポーターの後ろ
カメラに向かって必死にピースマークを送る
嗚呼少年よ
この国の平和をそんなにも伝えたいかい
嗚呼少女よ
化粧はちゃんと塗れているさ
なあ笑う ....
一日中違和感があった
下に着てるTシャツが逆向きだったことを
お風呂に入るときにやっと気づいたとき
また生えてくるのを待つか
毛抜きで奇麗に抜こうと思ったら途中で切れたとき
味が ....
オレは天使でいたかった
あの無垢な白とは逆さまに
憎悪の渦巻く黒
何にも染まらない黒
そして
何も映さない黒
何も受け付けない頑ななカラー
それが ....
話します
ロバが旅に出たところで
馬になって帰ってくることはありません
でも僕はそれを望んでいます
かわらないでいて欲しい
ただのエゴ
ただのわがまま
それで ....
みどりいろのなかで迎える早朝は
あんなにもわたしを浄化してくれるのに
錆びたビルやコンクリートに囲まれていると
自分がとても汚れているのだと思い知らされる
だけど全て全てひとが作り出したものだ ....
初めて君を 見つけた日や
僕達の立ち位置が 変わった日と
同じ時に
僕は静かに目覚めて
想像だにしなかった奇跡を 迎えに行く
弁解と謝罪と期待で 胸は一杯になって
あぁもう 君の声 ....
寂しすぎて、まぼろしが見える
愛してる
それは滅びの呪文か
マッチを箱から取りだし
火をつける
使いきりの炎
一回だけの炎
やがて炎は消え去り
残るのは火薬の香りと燃え尽きた棒だけ
それはまるで
命の炎のように
今を全力で生きているが
いつか ....
せかいを 吸いつくそうと
夏の日を 謳歌した
わたしが いっぴき
百科事典の ページのあいだで
つぶれて 死んでいた
あなたは
だれにわらいかけているのですか?
あなたは
だれにやさしくしているのですか?
あなたは
わたしをみるというこういをしているのでしょうか?
あなたは
なんとなくきづい ....
その日はとても寒かった
少し前に降った雪が残る
ある日の日曜日
働きづめの自分にとって
朝から寝ていたかった
そんなことをおかまいなしに
父は車を出せと
何やら急いでいるようだった
....
家に鍵をかけなくなった
怖いものがなくなったのか
もう失うものが何もないのか
祖母は離れの鍵を閉めなくなった
あれほど何かに怯え
家族にさえも恐怖に感じ
この地上のどこにも安全 ....
明け方の空を見てしまった
月がだんだん白んでくる
あぁもう少しで消えてしまう・・・
そう思いながらベッドにもぐりこんで
あぁそうか
眠れないのはキミに逢っていないから
思 ....
皆、ミンナ
居なくなって
どんどん
コトバが邪魔になって
ボクは少しだけ
キレイな涙を零した
嘘をついて別人になれる世界
僕じゃなくて
僕じゃなくてもよくて
匿名性におぼれて夢をみるお姫様ごっこ。
本当に名前を呼んでほしいひとはあなただけ。
だから
僕じゃなきゃ
僕じゃな ....
創造者よ
許してしまったのか
人が腐ってゆくことを
もう厭わないのか
地球まで犠牲にしていることを
何世紀か経てば
瓦礫の山の中で
誰か
....
空飛ぶ風船
しぼんで落ちた
胸がチクリと痛んだ
上がって
上がって
最後は
なにもなかったように
空飛ぶ風船
しぼんで落ちた
今日は
どの ....
君は今、なにをしてるの?
さがしているよ
陽ざしは ぽかぽか
おひるね日和
なんだもの
空をながめて
気づかずにいた
わずかな変化もさがすの
気がつけば
木の芽もふ ....
物語に終わりがあるように人の物語も終わりがある
長さはそれぞれ
話しも人それぞれ
楽しけりゃ悲しいStory
笑ってばっかじゃないてこと皆わかってるよね
太陽が優しく光りをてらして
S ....
じっと手をみる
ここにあるのは私の
手
信じられないけど私の
手
私の手は人間の
手
人間くさい人間の
手
どうして私はニンゲンなのか
もしかしたらあるかも ....
後ろ向きの少女
ただ微笑を残して 愛を夢見たまま
まだ世界を知らな過ぎる子
誰もが彼女に気付かずに通り過ぎていく
皆 未来に向かっているから
....
赤く陽気な風船は
ぷーっと膨らんで
青い空に舞い上がるよう
しょぼくれた風船は
針で貫かれた
尽き ....
お誕生日にも
クリスマスにも
ホワイトデーにも
なーんにもしてくれなかったあなたが
ある日買ってきたのは
室内用のプラネタリウム
わたしは食器洗い器がほしくて
乾燥機がほしくて
全 ....
言葉に溶かした微かな薬
甘く香ってすぐ消えた
だのにどうした訳だろう
僕の胸が痛むのは
――{注三千世界の烏を殺し主と朝寝がしてみたい=高杉晋作が作った都々逸}――
寝物語の睦言に
誰がうとたか{ルビ漫歌=そぞろうた}
熊野の{ルビ牛王=ごおう}を裏返し
....
きみの中に青白い強い炎がある きみがきみ
ひとりで燃やしてきた炎 ほかの誰によっても燃やすことの出来な
い炎 刺すような傷の痛み
再生される記憶 およ ....
{ルビ翠=すい}の{ルビ竹生=たかふ}に月夜影
稲穂に似たる紫は 二目と見れぬ稀有な花
最期の時を飾らんと 今を盛りと咲き満つる
風も無き夜に{ルビ竹葉=たかは}が騒ぎ 月花に浮 ....
”いっぺんの汚れもない”なんて純白が
似合うはずもないことを
よおく よおく 知っていたので
貴方がよこした手紙のはじめが
どろや 食べかす
他の人の存在で 彩られていても
私は
とん ....
{ルビ熟=う}んだ柘榴を ひと齧り
愛しいあの子の味がする
{ルビ魄=たま}に根付いた夜叉の念
如来に帰依せど 忘らりょか
ぷつりと潰れた舌触り
あの子の目玉と瓜二つ ....
なんでもいいから、
理由も
温もりも
微笑みも
なんにもいらないから、
とは言っても
傍にいられるだけでいいよ
とも言えなくて
それは
きっと
ただのわ ....
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