一歩それは一漕ぎかもしれない
一歩それは一掻きかもしれない
一歩それは一射かもしれない
一歩それは一声かもしれない
一歩それは一飲かもしれない
一歩それは一押かもしれない ....
静けさ 揺れる
にわかな雨、
光の空から
降り注ぎ
宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては散開し
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する
静けさ ....
眠れない夜にはねこを洗う
静かにわめいてるドア越し
あけてはいけないと静止する
あけてみてみたいと開始する
それでは、有料、悠々、遊泳
幽霊、みたいではいられない
佇みながら座るため ....
寝返りを打てば
星が消えるような夜
邪魔者になって
夢の中から
光を奪ってやる
暗い部屋には
悪いことばかり
襲ってくる気がして
枕ひとつでは
身体を守れずに
腕を ....
街を越えて
町を越えて
村に辿り着く
山間の静かな場所
湖があり広い心になる
都会の渦に巻き込まれ
狭い心になっても
故郷に戻れば楽になる
都会を離れて村に戻る
全身が喜 ....
その夏、軒先の巣から落下した雛鳥を拾い、かたい土の庭に埋めて
はじめて心の
奥底に──
夏を感じた
(図書館の傘立てから盗んだ傘がわたしの唯一の武器で
傘にはマジックと紙とテープで名 ....
そりゃあそうだろう。
降ってきたんだぜ。
俺には確信を持った過ちにしかおもえなかった。
ひとつやふたつじゃない。
無数といういいかたが正しければ、おそらく無数という表記の仕方になる ....
幼さ
若さ
無鉄砲
向こう見ず
傷痕
教訓
身の丈に合わない服を着てみて
この引きずっている感じが良いんだよ、と
大人ぶってみせた
わたしたちはもういない
スカートを折って丸めないで
シュシュで留めないで
靴下は真っ白で脹脛の半分く ....
君が物語の勇者だったら
まずはじめに何をしただろうか
氷の剣を手に入れただろうか
花の城を目指しただろうか
何でも良いのだけれど
其処に僕がいないことを
心から感謝する
ずっと ずっ ....
寺の庭の隅にある
竹筒から……石の器へ
滴る水がしずかにあふれている
そよ風が、頬を撫でる
温かな抹茶を、啜る
僕は今 幸せなのかもしれない
女のお尻は男よりも丸い
僕に耐えられぬ、痛みをも知るひとよ
あのなかにはもしや
青い小さな惑星が回っているやもしれぬ
ちいさな
ちいさないのち
ちりはて
遠いみ空を
かけてゆく
)境界線を越えたなら
)きっと合図するからと
)しろくはかなくそう言った
)ちいさないのちにあふれる涙
あめがふり ....
朝早くから
点滅の信号を少年が渡る
いつまでもそれを忘れてしまわないように
いまはまだ赤い朝日に向かい
息を弾ませながら
この街で
一番高い白い建物を見上げて
右手を伸ば ....
抉り取られた枝、から
予告もなく傾いていく
網が からめとる とられない
誰かの手紙が捨てられて
落書きばかりにうんざり
ひさかたの果実にうつつをぬかす
転がる、ひかり、分散、なつのひ ....
フレンドリ
できない
しない
孤立
慣
暗闇ではなく空白
一枚の紙の様にも見えるが
裏表が無い
何も無い
何も無いと云う物が一つだけ有る
光源も無いので影も出来ない
そんな空白に
立体感の無い蝉が張り付いている
みんみん ....
手のひらの
生命線をかき切って
自らを
追いこみ生きる
手のひらを
見れば見るほど
自らの手という
奇妙な気持ち
手のひらを見る
その目を信じて
あるはずのない
....
ある日、暗がりで泣いていた
曇りガラスで
隔てられた向こう側
訂正を繰り返したが
少し強く
抱かれただけ
浴槽は少しせまく
触れたそばから、失っていく
外から
配達人の声がするが ....
罪を、宇宙に、棄てた。
何処へも出て行けなかった
足がすくんでしまって。
反省して
謝罪して
許してもらえたから、
罪を、宇宙に、棄てた。
心で、白い、花が、
....
大学時代の知り合いに
硫酸浴びせかけられるのは
誰だってイヤだ
美空ひばりが塩酸をかけられたのは
超有名人の宿命みたいなもんだが
(松田聖子は舞台上で襲われたな
渚のバルコニー歌ってい ....
さよならが
折り目のない小説みたいに
積み重なっていく
その時はきっと
少しの哀しみで
瞳の色と同じくらい
光を受け取れるから
前を向けるように
全てを忘れるわけじゃない
....
綾瀬はるかには
興味がないので
綾瀬はるかの飛沫を浴びて
コロナ感染はしたくない
これが広瀬すずだと
飛沫を含めた
あらゆる体液を浴びることが出来るなら
コロナ感染ぐらい
屁でもないと ....
頭が痛くって
同じこと経験した、と友達してても
例えば同じ色見てても
頭の中に入って、あなたの眼球と視神経を使わなきゃ
本当に同じ色だった、て安心できない
頭が痛くって、たまに熱が出て、
....
僕たちは妄想を充分に知ってしまった
僕たちは世界中の女性に憧れてしまった
僕たちは愛されない苦痛を知っている
僕たちは自分であることにときどき疲れてしまう
自分の番地を持たない君とは友 ....
そのペンは眠っている、と聞いた。なるほど、ノートの上をなぞっ
てみても、言葉や文字はおろかちょっとした線や円すら描くことが
できない。インクが切れているのか、ペン先がつまっているのか。
文具店や ....
魂化
階段出現
昇り?
降り?
昨日は夏期休暇
映画「ドライブマイカー」を観た
村上春樹の映画化はすべてつまらなく、
佐藤泰志の映画化はすべておもしろいのは、
実になぜなのだろう、と思いながら、
「寝ても覚めても」の監督作 ....
神栖の大会のことはよく覚えてねーよ。
一回戦負けした後、風車見ながら
遊んだ思い出しかねーわ。
あの音、
すごかったよな。
あん時に防波堤の上で撮った写真、
まだフォルダにある?
....
思考が蠢く
蟻塚に居るかのよう
思考は生きて息していて
感覚を楽しませるために!生きている
感覚を楽しませるために!生きている
そして抜け落ち墜落していく
そして抜け落ち墜落していく
....
464 465 466 467 468 469 470 471 472 473 474 475 476 477 478 479 480 481 482 483 484 485 486 487 488 489 490 491 492 493 494 495 496 497 498 499 500 501 502 503 504
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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