まるで
 
この世の
全てのものが
寝静まったかのような
 
そんな静寂に
包まれたとある一角
 
 
溝の中で自慢の目を
光らせる野良猫さえも
その混沌とした
闇に溶け込み ....
空気になったんだよ

彼方はそう言った

悲しむべき事ではない

そうも言った

傍らで泣く小鳥達は

夕陽が沈むのと同時に飛んだ

果てしなく高く

空気になったという君 ....
口内炎になった

辛いものや酸っぱいものがしみる

彼女の言葉もやっぱりしみる

だけど

僕自身が多くの事を想像し妄想し

空想する事で分泌される唾液

それが一番しみた
 ....
錯乱した

曇天の

ハーケンクロイツ


だれかの 閃光


白い声をめくり

棲息を

纏いながら廃墟をとじる


かなたの 問答


見えない洞窟

 ....
君がひっそりとやさしい人になる

誰も気づかないうちに

日が射して去っていくように

教室の片隅で

冷えた空気を少し弛ませて



小さな出来事だった

草の芽が最初に ....
諦めた?
かたどった?    ?
                           ?
君が姿見を見た?
                   ?
青みがかった?
白く透き通った?
 ....
あふれて しきりにこぼれる
午睡のゆめの かけらの嵐を
たなごころで つくった
椀にうける 追憶はたちまちに
そこからも  あふれて
青かったノートには

思い出したくもない稚拙な輪

くるくると回る

なんとも不細工な輪


取り繕ったリボンの先

恥をかいてうつむく眼鏡の子

あの給食の匂い

なん ....
綺麗なあなたの
その顔に


小さな二つの吹き出物


なぜだか
とても
いとしくて
うれしくなって
笑ってやった




ふてくされたような
あなたの顔が
また
 ....
見捨てられてしまった夢は
どこにも行く当てもないまま
下を向いて歩いていた
夢は希望を失ってしまったのだ
このまま消え果てゆく
そう思った
本来ならば夢は夢なのに
夢は夢をもてなくなった ....
鳥篭を落とす
田圃、鳥のいない
鳥篭だらけの田圃


渇いた積み藁に火を放ち
積み藁に火を放ち、
冬が勃起する


ふくよかな夕焼け覆う、
冬がゆっくりと
深く揺れ
 ....
やってみたいことはたくさんある けれど、
やっておきたかったことも、たくさんあった

高く、空に流れていった最後の校歌と
旅立ちの、握りしめたら少しだけ痛い
金釦のような歌
それらをいいわ ....
まぼろしなら良かったのに。

それなら私は、あなたを哀しんで泣くこともなかった。

だって、ぬくもりを知らないのだから。
自分だけ
なぜか強烈な違和感
最後まで慣れなかった一年六組

かりそめの友といる
休み時間
授業の方がマシだと思った

ちょっとだけ
おしゃれになった気がした
初めてつけ ....
駐輪場で鳩がむねを撃たれて
仰向けに休んでいる
白い翼をとじ
両足を揃えてたたみ
なにを見ているのか
つめたい檻の外へ
まばたきを急ぎながら

その心臓は重すぎる
あかをはき出し ....
作る楽しみ
喜ぶ楽しみ
笑う楽しみ
話す楽しみ

作る事を愛している
美味しいの一言に生きる
美味しい物を食べる時の快感
愛する者の為に

貴方を愛しているの
皆様を愛しているの ....
  
 

 もうこうなりゃポカスカ日和だ
 立っていると
 足がくらげになってしまうほど
 あったかかった
 午後三時の図書館の屋上は
 どの午後より
 死んじゃってる、と
 お ....
 孤島の廃墟の街
 灰色(新聞紙の色)の街
 破裂して今も水が出ている下水管
 ビル群はほとんど全て崩れ落ちている
 コンクリートの塊がいたるところに転がっている
 烏が集団になって地上を歩 ....
 花吹雪が舞い落ちる
 外国産の漆黒の高級オープンカーに乗って王子様は手を決められた角度で振っている
 群衆は拍手と喝采で歓迎している
 今日は王子様の即位式のパレードだ
 先日王様が亡くなら ....
 ぼくは手を後ろに組みながらいろんな色の額縁にかざられた思い出の絵をながめている
 幼い頃の絵 少年時代の絵 青春まっただ中の絵 青年時代の絵
 ここまでしかない ぼくは死んでしまったからだ
  ....
昨日とは 
違う答えを持って職員室
ぷぷっと笑われ
少し救われ

靴下の長さ限界ひっぱりあげ
ちっちゃな抵抗
ストレス発散

理解してくれぬと
反発していた 先生に ....
風の吹かない店内で プロペラが回る
喫茶店の隅っこ 私を優しく包む 木目の世界
雨漏りの音がする夕暮れ 待ち人来ず
軋む床の下からは ガタンゴトン
地下鉄の音がする
洗い物を洗う
皿を重ね ....
雑木林は沈黙しているが 唖ではない
いつでも木々が 旧友のように
語りかけてくれる

雲は浮かんでいるが 不動ではない
いつでもミルキーウェイのかぜと
同行している

生は死への旅立ち ....
西日の{ルビ紅=くれない}に照らされた
誰もいない部屋の
あの日は永遠に暮れずに
私を傾きつづけて

太陽電池式腕時計の刻みつづける
秒針の先にひっかかっている
スープに影はささないでい ....
せいさん


とある街の一枚の絵

 




にげまどう にげまどう


さされた えぐられた




うたれた やきはらわれた







 ....
今宵
モノクロの鍵盤で
ワルツを奏でる
 

震えて
震えて
とまらないわ
 
きっと
記憶が蘇るのね
 
図部濡れになった
アタシの愛人
 
手に沈めたわ
ずっとそ ....
そらはあんなに晴れているのに
君はないている

なかないで
と肩をだいても

なき止むことはなくて

ただ抱きしめて
おおげさだよ、と笑われて

それでもはなさないん ....
ひと所を見つめ
溜め息をつく
大切な人を傷付け
大切な物を壊した
そしてけだるい時間だけが流れた

貴方はそんな自分を冷酷な人間だと言うけれど
そう言い聞かせてきただけ

夜の闇はい ....
空っぽになったぼくの頭の中は
乾いた風しか吹いていなかった
それでも
どこからか歌が聞こえる
初めて耳にするそのメロディーは
どこか懐かしかった
空っぽの頭の中は
それだけで十分だった
 ....
想像の数だけ未来が存在のだとしたら
実は大して選択肢なんて
多くないのかもしれないね

なんて真顔で言うから
思わず吹き出しちゃたけど

私のたった一つの想像に
あなたとの未来 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
紅柳みつば307/3/3 23:10
15,6℃のレクイエム大城 小町307/3/3 23:03
堕落107/3/3 22:48
ぼくらは宇宙大の吉岡ペペロ207/3/3 22:14
やさしい人になる野火 後里1107/3/3 22:05
クエスチョン[group]ふるる8*07/3/3 22:00
そろもん(花吹雪の話)みつべえ407/3/3 21:52
ブルーポエマー明日葉4*07/3/3 21:31
二人蓮未1*07/3/3 21:23
見捨てられた夢ぽえむ君9*07/3/3 21:21
鳥葬はらだまさる12*07/3/3 21:20
第ニボタンRin K31*07/3/3 21:05
幻影むくげ507/3/3 20:35
ラッキーストライク さよなら私たち  〜高校生の頃 〜[group]さくらほ8*07/3/3 19:48
そめられる鳩soft_m...15*07/3/3 19:38
We love cooking!ペポパンプ4*07/3/3 17:46
右手の甲にそら豆カンチェルス...1107/3/3 17:34
廃墟からの手紙はじめ5*07/3/3 17:32
即位式のパレード1*07/3/3 17:31
思い出の美術館2*07/3/3 17:30
ペパーミント 何かを求めて  〜中学生の頃〜[group]さくらほ7*07/3/3 17:18
待ち合わせ狩心7*07/3/3 16:11
いつでも信天翁507/3/3 15:41
翳り (かげり)こしごえ21*07/3/3 15:26
これを描いたのはあなただ雨露 流0*07/3/3 14:38
ワルツを夢人めーぷる407/3/3 12:12
ひめと8*07/3/3 11:46
とまり木@ショコラ007/3/3 11:26
空っぽの頭の中ぽえむ君11*07/3/3 10:10
未来優飛3*07/3/3 7:38

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