嫌になるときだってあるよ
そう言うと
友だちは笑顔でうなづく
さほど広く無い部屋に
ふたつ机を並べ
四十六時中
お互いの気配に触れ合って過ごす
それでも机と机を隔てる
背の低い ....
その鏡を見ても
その鏡は何も映さなかった
鏡から離れて
鏡が見えなくなるとき
その鏡は映したものを見せるという
しかもそれは映した過去ではなく
今そのものを映し出す
鏡が映した姿を見たも ....
雨ばかり降るこの町では
カーテンはいらない
孤独に悩んだら
さっさと一人で太ってゆけ
緑のソファーは
お尻の形にくぼんでいる
テーブルクロス
は少女のペチコートだったものだ
....
わたしたちも歳をとったね
幼い頃に持ってた可能性なんて大して活かせずに大人になっちゃった
だって昔から
泳ぐのは上手かったんだから
何が欲しい?
酸素と食べ物と寝る場所はもう当たり前 ....
本日は雨であーる
お酒が呼んでいーる
羊の枕でグッスリうーる
快眠快便健康えーる
おーるナイトで遊ぼう、みんな
辞められない止まらないかーる
指切りげんまん約束 ....
新しいお絵描き帳と
クレヨンを持っていった
何も描けなかった
周りの子たちは
鳥も魚も人も
自由に描いた
真っ白く広げられたものの前で
どうしたらよいのか
わからなかった
どうしたの ....
苦しいかい?
光を浴びて生きるのは
罪を重ねた君が
幸せになれるなんて 勘違いしないで
罪は消えないものだよ
罰を重ね受けても 罪は途切れないのだ ....
わたしが「タバコはキライ」って知ってるあなたは
わたしが「タバコ吸う人はスキ」だとは知らない
わたしの傍からあなたが離れてく時は
だいたいタバコタイムで
あの部屋では
....
凪いだ空に
鳥の群れが
海の方角に向かって
泳いでいく、朝
朝ごはんの残りのパン屑を
ほんの少し撒くだけで
海鳥ではない鳥が集まる
手のひらが
くすぐったい
高台の家から望む ....
音符が飛んだ祭り囃子の音が聞こえる
今日は君と初デート
ひょっとこのお面を頭に斜めに付けたおじさんが踊っている
両脇を固めるようにしてずらっと並んでいる色取り取りの出店
電球の入った提 ....
停車中のBMWの鼓動が聞こえる
よく耳を澄ましてみるとR&Bの打ち込みの音だった
人々は行き交い通り過ぎていく
黒張りされてよく分からなかったがBMWのドライバーは留守のようだ
エン ....
好き過ぎて死にそうだ
苦し過ぎて
大好きなRADWIMPSの歌を聴くこともできない
だからこうやって書くよ
心臓が張り裂けて飛び出そうになっても書くよ
胃が荒れているのもそのせい ....
たしかに
心を喰った
俺はそう答えた
涙を呑む灼熱が、そのとき
みずからの渇きと潤いになった
彼氏ができました
毎日がドーパミン全開の日々
ウキウキハイテンション
さて
わたしはふと考えた
今はこんなに彼のこと大好きだけど
よくよく思い出してみれば
前の彼氏のことも本当に好きだっ ....
黄色い世界を
歩きつづけていたら
血が滴り落ち
気づくと
緑の世界へ来ていた
緑の世界で
恋をしてると
恥ずかしくなって
赤い世界へ来ていた
赤い世界の中に
階段をつくって ....
女にふられたけれど、
もうすべて失いついでに失っても、
恥をしのんで生きようと思った。
だから友よ。
きみも死ぬな。
俺はもう歌わない。
もううたううたはない。
夏は終わった。
三年前 ....
警察に殴られた
その眼つきは何なんだと言われて
思い切り殴られた
だから殴り返してやった
煙草を取り返して ついでに拳銃を貰った
白い自転車にまたがって 急な坂を転がる様に下る
ブレー ....
含んで、しまえば
丸くなるよ
抱き締めれば
角は、
取れて行く
そうやって地球は
丸く、なったよ
そうして世界は
愛を、見つけたよ
質問です
「し」と言われて何を思い浮かべますか?
「私」を思い浮かべた人は
自分を大切にしているのですね
簡単な事ではないと思います
あとはもう少し他人の事に
気を配るゆと ....
後ちょっと重力定数が少なかったら
今より体は軽かったのかな?
後ちょっと円周率が多かったら
円はどうなってたのかな?
後ちょっと太陽と地球の距離が近かったら
冬って存在してた ....
ある日からだった
鳥たちがいっせいに地下を飛ぶようになった
空を捨てて森を捨てて
鳥たちは土の中へと潜っていった
地上には鳥の姿は見られなくなった
人間は鳥の居場所を探したが
かなり深くま ....
世界が生まれる少し前
感情を爆発させ
あなたが生まれた
世界が生まれた少し後
関係を破壊し
あなたを傷つけた
僕は
僕らは
あなたを裏切る
裏切り続ける
もう一度
爆 ....
疲れた体に
一杯の酒を
今日も晴れ
花粉症全開
ルンルンと
時間を待ち
バター飴を
ほうばって
疲れた体に
鞭を打って
気合入れて
銭に替える
空に届くぐらい 高く跳んだところで
鳥にはなれない
空を震わすぐらい 騒いだところで
月や星は 落ちてこない
けれど
此処へおいで 此処へおいで
此処は自由の翼を 手に入れる所
....
十一年伸ばした髪も切られ
おかっぱ頭になったことだし
明日から金太郎になります
まさかり 担ぎます
熊に 乗ります
もうハッタリも効かなくなってきたことだし
これからは ....
主婦の知恵
タッパーでお持ち帰りの
応用編
甘い言葉と
うるっとした瞳
肉じゃがが食べたい
愛と呼ばれたものを
箸で丁寧に
一つ一つ詰め込む
君は美食家
良質なも ....
破片
を握り締めると
血は出なかった。
代わりに
宇宙に繋がろうと、もがく
やわらかなてのひらが
緊張と喜びから
深呼吸を繰り返す、
あの暖かい日
お前が何をして過ごしたのかわかる
なぜその足あとが
ところどころ途切れていたのかも
今ならよくわかる
廊下から部屋へ曲がるあたり
眺めて拭く気になれなかった
魚がコ ....
あたしの気持ちが解んないって
あなたいつでもそう言うけど
つないだ手 離さないって事は
あたしの気持ち解ってるって事だよ
ほら あなたの手
こんなにも暖か ....
雨は止まず
降り続き
僕の心に
染み付いた
癒えない痛みが
あなたを苦しめ
藻掻くことも
許されない
いつ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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