紙ナプキンとソーセージ
煤にくすんだ造花の窓
冷めないスープ
「マルクスか死か」
明るくて清潔なレモンの腐敗
すべて食卓には神話がある
オオカミさんは おなか
いっぱいに なったらしく
ドアノブに 残念ながら
本日は おやすみです
と 札がかかっていた
*関連作品
オオカミさん→http://po-m.com/fo ....
いろんな道があって 歩いたり走ったり
ときにつまずいたり 壁にぶち当たってみたり
障害を乗り越え 体や心が成長していく
考え方や 表現の仕方もそれぞれで
相手のことをもっと知り ....
もし時間に連続性がなかったら
明日の朝は十年後の夜だったり
三日後の晩御飯を昨日思い出したり
そりゃあもうSFだかなんだか
おちおち詩も書いてられないから
やっぱり今日の次は明日 ....
カッコいい別れ方って思った。
いつもどおりの順序で、いつもどおりに・・・。
「僕を忘れないでね。」
って 魔法をかけるように。
ひとりで 声を出して 思いっきり泣くのも ....
冷たい雨はやみかけている
このまま やんでしまうのかな
左手の中指の付け根に 新しいほくろを見つけた
いつのまに・・・
はずしたばっかりのころ 跡がついてて
指 ....
最愛なる彼を亡くした彼女はその悲しみを詩で表した
彼女は詩人だった
絶望感や悲哀感を彼へのストレートな想いで綴った
彼女の詩を読んだ人々は皆涙した
反響が大きくなるにつれ彼女の人気は ....
君に会えることを願って
僕はキーボードを打ち続けるよ
だってそれしか無いんだもん
生命の喜びに包まれた春を越え
君の心の色をした空が輝かしい夏を越え
死と儚さを冷たい雨が叩きつけ ....
夢の波止場に着くと
僕は簡易な船を降りた
空は真っ白で波止場はチャコールグレーだった
やけに落ち着いた人々が行き交い
さっぱりとした潮の香りで満ちていた
この何の変哲もない空は僕 ....
潜水艦
虹色の海を渡る
魚たちを見ていたら
いつまでも
ここに居られる
気がしていた
だけどそこは
ぼくのいない
世界でした
ライラライラライライラ
流れ星も揺れる珊瑚 ....
この苦しみをあなたは知っていますか?
あなたに教えられたこの苦しみから私は未だ抜け出せないでいます。
消せないこの想いと共に私は今も日々をくらしています。
偶然でもい ....
一日だけ、と言って
黒板と呼ばれた
緑色の物体は
たくさんの文字で、化粧
昨日の涙は、嘘じゃ
嘘なんかじゃ
なかったんだよね?
第2ボタンが
ぷらぷらと、揺れる。
....
さあ、出発しよう
ぽっこんぽっこんぽこぽこ
キップを見せていただけますか
この列車の行き先?
知っているのはあなた自身
カタリカタカタ
遠くへと
私は徐々に遠ざかる
赤ん坊の泣 ....
今日は月いっぺんの手作り市
作品たちがそこいらじゅうで自己主張してる
おばあちゃんにおばあちゃんに
おじいちゃんにおばちゃん
小っちゃい子から大っきい子まで
月いっぺんのお楽しみ
そ ....
灰色の壁に囲まれた
音の無い部屋
黒い衣を身に{ルビ纏=まと}い
「死」を決意した病の老女
一点をみつめ
椅子に腰かけている
( 左手の薬指に今も{ルビ鈍=にぶ}く光る
....
桜が咲き始めたなら
趣きある小道を歩こう
そして
桜が散ったらなら
綺麗な景色に向かってドライブしよう
そして
葉が色付き始めたなら
カフェでコーヒーを飲もう
そして ....
唇にルージュを引き
仕上げは濡れ濡れのグロスで
パフュームはPOISON
蕩けそうな目眩い誘って
いつも通うラウンジ・バーは
今夜も密会の花園で
あちこちで手折 ....
彼女は薄い
皮肉の様な衣を纏う
彼女の小さな唇は
早く咲きすぎた椿のように
真っ赤
醜い者はそれを見て
自分は反対にいると知る
そこにあるのは神の本音
彼女が持つの ....
羽のうしろに光がいて
羽が光を振り向いたとき
ひとつの石の眠りのなかに
数千万年の微笑みがあり
光だけが咲く庭の
短い歴史に埋もれたのだと
....
貴方と出会ったのは
偶然なんかじゃない
出会いはどうであれ
貴方を愛したのは私
会えない日は貴方を想い
会えば何度も愛し合い
会わずにはいられなくなる
一度跳びはねた愛は
もう ....
真っ白な紙が、ありました。
ありました。
どこに消えたのかな。
どんどん、どんどん。
汚くなって、見えなくなったのかな。
誰かに、棄てられちゃったのかな。
とりあえ ....
湿った線香花火
火はすぐ消える
そんなのないや
勝手に夏を終わらせた
思い出橋の上で
歌を唄って
お上手ね
彼女は確かにそう言ったのに
ぽとりと落ちた火の玉に ....
あしがいっぽんしかなくなって それでくるくるとおどります
すいそうのひろさは はじめから わからない
ひれにみたてたながいそでのふくは まわると とてもきれい
すそも まわるとまとわ ....
あなたが通り抜けた改札で
何故か
わたしは置いてけぼり
あなたが買えた切符
何故か
わたしには買えなかった
人生には幾つもの
改札があって
選ばれたひとと
そうでは無いひ ....
街で 偶然 君に会っても 大丈夫なように
朝 鏡を見る時間が 長くなりました
どうしていいかわからずに
ただ 夜風にあたって
ただ 気の済むまで
泣いていよう
男でも 泣いて いいじゃないか
泣きたいときくらい あるじゃないか
ただ 今は 気の ....
ずっと
遠くに
行ってしまった
くじらの
足音
どこに
ずっと
北の方に
どうせなら
満天の夜が
いいね
少しずつ
舵をとりながら
長い旅だね
くじら
しっぽ ....
青い空の消えかけた飛行機雲
月日と共に またひとつ 遠くなる夢
青空に 手を伸ばす
虹に 手を伸ばす
星に 手を伸ばす
誰にも 手に出来ないものだから
ひと ....
卵を割ったら
子猫がでてくる
という夢を見た
次の日の朝ご飯の
目玉焼きが
まんまるの目に見えた
子猫は半熟の涙を流していた
それから僕は
目玉焼きを
食べることができな ....
今日はお姉ちゃんの卒業式だ
昔から卒業式はだいたい
今度入学する中学校の制服を
着ることになっている
お姉ちゃんもその一人だ
ぼくはいつものように
朝ごはんを食べている
いつもはみんな一 ....
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