ひかりが刺す
季節を切り取って
差し出す
ひかりがさす
まぶしいから
細めて
睫に燐光がいくつか
引っかき傷もいくつか
ついて
それできみの輪郭がようやくはっきりした
....
しろ と ちゃいろ
たまご が ふたつ
ぼく は まよわず
しろ を えらんだ
とん とん とん
わったら からっぽ
そこに いのち は なかった
....
あなたの存在を
この両の目で確かめられたとき
見えることの有り難みを
心の底から沸き上がる喜びの泉の中で
感じていたんだよ
あなたはまだ
豆粒みたいに小さくそこにいたけれど
....
「法外なキャベツの値段」
買い物がからみついて
キャベツが吸いこまれた
買い物がからみついて
キャベツが吸いこまれた
青くさい微熱のその隣りに
黄いろい訪問客があった
あるいは台風を ....
星はいつもばらばらで
違う光を届けてくれる
僕はいつも曖昧で
方向性を決めかねる
ある日空を見上げると
オリオン座に気が付いた
星座はいつも同じ形をしてる
導かれるように 何 ....
「正直、正義ってなんなのよ」
クラスメイトの悪戯描きの中の
正義のヒーローがそんなことを言っていた
ちょっぴり悲しくなったから
「わからないなら辞書で調べてみたら?」
って
小さく ....
ベランダの植木鉢を動かそうとして
シクラメンに手をかけると
蚊
あやふやなその飛び方は曖昧で
不確かな何かのようだ
冬に生きる蚊を哀れ蚊と呼ぶ
ならば
冬を過ぎ
春を生きるこの不確 ....
test,
test,
臨機点を失い
許された私たちと共にある
....
はじけたんだよ はじけたんだよ
わかりやすくいうと ぼくの脳内
α系回路にきみの画像がスキャンされて
性興奮反射にはたらきかけたんだよ
抑制(^o^) 冷静(-_-;) 理性(*!*)
....
机は待ってます
春が来るのを
また芽吹く日を
小さな子が
自分の身体に触れるくすぐったさが
その感覚に似ていて
どこかに枝を伸ばしたくなる
少し離れたところで
真新しいランドセルが
....
潔さにも限界がある
よく言う言葉があるっけ
「誰にも迷惑かけていないから」
例えば花
お前は誰にも迷惑はかけない
そう、
その其の侭が美しい
日々に疲れた私がいる
....
一度も神様は
教えてくれなかった
極楽浄土に行けるように
頑張っている人
キリスト教の礼拝は
たったの一度も
欠かしたことのない人
願っても願っても願っても
お墓の中で骨は ....
えがおが さいたよ
そのてのなかのかにといっしょに
まぶしいほどの えがおがさいたよ
きにのぼったよ
やねにのぼったよ
するするおりてきて
とくいげなかおしたよ
えがおは さいた ....
なんとなく
それが君の優しさだったと
君の手が優しかったと
気付いてしまった僕は
どうすべきなのか
それなら動いたらいい
と
僕の隣に居る友人は言うが
君のその優しさは
君にとっ ....
遥か遠い未来
人類は一度滅亡した
放射能に満たされた地球は
再び人類が支配していた
ようやく科学文明が芽生えた頃である
土の中から
直方体をした箱が出土された
その一つの面には上下を赤と ....
他と
見た目が違うからと
除け者に、された
溶かせば
甘くなることや
そのままでも
他と
何ら変わりないことを
誰にも
気付かれずに
元は ....
金魚、金魚
あか き くろ しろ
口呼吸 池の中
金魚、金魚
ぱしゃ ぱしゃ 葉の下
ひれの翳り 波紋ひとつ
金魚、金魚
はなびらのお船 浮かんでる
口に含んで 吐き出した
....
流れている
でも
流している
ねえ、泣かないで
君が泣くと
僕まで泣きたくなる
切なくなる
悲しくなるんだ
君の泣き顔も
どんな顔だって
大好きだよ
けど、それ以上に
僕は君の ....
コンビニのレジの後ろに
「 迷子です 」
と貼り紙のついた
こどもの靴が置かれてた
つまさきをそろえた
寂しげな迷子の靴
なぜかぼくの足にぴったりに思え
後ろ髪を引かれ ....
何年の
月日が経っても
変わるのは
キミへの想いの
輪郭だけ
いつまでも
想いの内は
ペットボトルの
中に入った
ジュースのように
濃さも何も
変わらないん ....
ひとりの部屋で
哀しい唄を聞きながら
歌詞を机にひろげて読んでいると
窓からゆっくり日は射して
机を覆う影は
波のようにひいてゆく
*
窓の外を見ると ....
死んだら人はどうなるのかな
誰もその先を見た事がない
天国や地獄は存在するのかな
僕はどちらへ行けるのかな
まぁそんな事はどうでもいいや
それより夕飯にはカレーを食べよう
....
木々のはざまに見える鉄から
遠のくことのない冬の星から
ひとりはひとりを指さしながら
凍るように降りてくる
潮騒に似た
生きものの音があり
坂の途中にかがやき
のぼる ....
ほかほか陽気の午後
誰かの肩に寄り掛かりたいような
一人きりでぼんやり過ごしたいような
暖かくて穏やかな日曜日
― 夢心地 ―
はたはた揺らめく洗濯物
待ち侘びた春到 ....
今以上の暮らし 恵まれた才能
何で こんなにも無い物ねだりなんだろう
絶対的に埋まらない 心の隙間が僕に語りかける
きっと みんな どこかで救いを求めている
まるで 当てはまらないパズルを ....
何が味方で何が敵でも構わない
幸せであろうが不幸であろうが構わない
傷が増え心が病んでも構わない
偶然であろうが一瞬であろうが構わない
僕が何であっても
ただ君だけには笑っていてもらいた ....
先週
僕らは熱を出し
2人で布団に突っ伏した
「熱いね、風邪かな」
「私もよ」
病院行こうと思ったが
インフルエンザじゃ
ないらしい
「熱いね、何か ....
お前がいまいちばん食べたいものは?
ハーゲンダッツのチョコバー。
なんで?
とりあえずいいお天気だし、
とりあえずおなか空いてないし。
ぱりっとかじりつきたい。
ああ、
ハー ....
あたしが生まれる前のこと
パパとママは恋をした
骨まで溶けてしまうような
そんな激しい愛を見た
そうして生まれたあたしには
誰にも内緒の秘密がある
あたしはとても幸 ....
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