横断歩道を
母に押されて
赤ちゃんがゆく
彼、彼女は
やわらかい指を宙にさす
世界は、波紋する、
ひかりに、注されて、
水いろの、みらい、
横断 ....
もう気が済んだ?
君の愚痴ならいつだって聞いてあげるけど
ホントはね 紡がれる言葉に
たいした意味なんてないんだよ
ただ僕と君がいるから
この時間に意味が生まれるんだ
きっと明 ....
左肩が私の涙で
だらしなく濡れた
襟ぐりの広いシャツを着て
平然と煙草を吸う君を思い出す
例えばこの部屋の匂いを
消し去るものは何だろう
通勤電車の中で見た
風が変わるのを心待ち ....
星降る夜に
一人で散歩
春風に転寝
気持が良い
拍子に乗り
体を動かし
楽しくなる
愛し愛され
流れ星1つ
その輝きは
太陽の様だ
全天を灯す
星は又一つ
産まれ ....
懐かしい場所に帰ってきて 変な夢を見た
ある日 神様がやってきて 好きな未来を選べという
悩んだ末 これにすると決めたとき 目が覚めた
ガラクタ集めて組み立てた秘密基地 怒られた夜
目に映 ....
ひなびた風景写真そっくりな郊外は
春分の昼下がり
ウラノスが四次元を統率してる故か
杖を引きずる猫背のかげも
かげを飲み干す埃っぽい雑木林も
....
君が読みたいって云ふのなら
書かないことはない。
書けないこともない。
愛は 込めておこうか?
ケンちゃんは、かえるに似ている。どこを見ているのか分からない黒目。目と目の間が離れている。真ん丸で、キョトンとして、漠然と正面を見ている。口は真一文字で、ほとんどしゃべらない。ふくらんだほっぺたの右か ....
あなたは今日からマドラーなのよ。
そう言われて随分と時間が経つ。
私は今、無事にマドれているのだろうか。
自分では判然とせぬ部分が多い。
善くも悪くも他のマドラーがいるから
私も自分の立 ....
かなしいものなんて
ボクにはないよ
やわらかいものなんて
ボクにはないよ
空に
一杯に手を広げ
防波堤のひらたい丘で
じりじり
ボクは乾いてく
太陽を
こんなに間近 ....
蛍光灯の灯りが揺れる
人影の途絶えたプラットホーム
いくつも電車を見送って
途方に暮れる無人駅
蛾の浮かび上げる影を目で追い
懐かしき君のの面影を追い
幻は掌をすり抜けてゆ ....
待ち合わせ場所で見た
不確定な幸せは
絶えず言葉を紡ぎながら
鼻歌も絶やさない
空に還る事だけを望みながら
僕は僕を
君は君を
生かし続けて居る
無意味なら無意味で良 ....
好き好き好き好き好き好き
好き好き好き好き好き好き
何個並べたって
僕の気持ちは
変わらないよ
キミを不安にさせること
あるかもしれない
....
終点の駅に着いたので
降りようとしたら
網棚にかばんが置いてある
すでに乗客は誰もいない
きっと忘れ物なのだろう
駅員さんに届けてあげよう
かばんはとても軽かった
何も入っていないのかも ....
大通りがあるでしょう
そうまっすぐのアスファルトの大通り
右側にショッピングセンターのあるあの大通りよ
その大通りをまっすぐ行って
どこもカーブしてないからまっすぐ行って
三つ目の信号を左に ....
それは
本当に薄い膜だけど
私には
とても厚い壁のように思えてしまう
会えない時間が長いから
少しでもあなたの熱を受け止めたいから
その存在を
うざったく感じてしまう
あなたも私と ....
うたのように
春のそらに雲がうかんでいます
うたのように
あのひとの左手がきるきるとうごきます
うたのように
あのひとの右手がたくたくとはじきます
うたいかたを忘れてしまいました
うたえ ....
東京に空なんて
ないじゃんもうやだこんな息苦しいとこ
とあなたは昔とは違い
ストレートにまくしたてます
その興奮によって必ず
主観と客観を微調整するチャンスを失っています
そうだねと相 ....
ここの夕日はきれいだなってよく思う。
けれども東京の夕日だってきっときれいだったんだろうなとも思う。
高いビルやたくさんの電線のせいにして空をあまり見なかったのかなと思う。
人里離れて人 ....
炭素・有機質の分岐また
分岐
お前の手、終着駅の
交錯する軌条に
末期の椿
乳海は
黒曜石を懐胎し ....
太陽の眩しい光に
ユラユラと
風を呼び 柔らかな窓辺を飾る
揺らぎの妖精
風に 開かれた柔らかな
隙間から
雨が土を濡らした
昨夕
雨の描く水彩画
太陽の光に 微笑みながら
水彩の展示 ....
あなたが死んでしまう夢を
頻繁に見る朝がありました。
そんな時は
泣いて目覚めるのでした。
僕はあなたを尊敬していました。
夢の中で朝靄に死んでいきます。
あなたは薄らと消えていきます。
....
待ってれば
そんな事言わず
吹かそうか
今日も世界の何処かで。
手を失う人がいる。
足を失う人がいる。
光を失う人。
音を失う人。
親を
子を
友を
愛すべき者を
何故なのかと考える刹那さえ無く。
恐るべき瞬きの中。
....
肩をよせあって同じ本を読んだ
同じページで笑った
手をつないで歩いた
エスカレーターでは必ず向かいあった
家の前に車を止めても
バイバイを言うまで一時間
多久蘭乱/ ....
三月上旬の日溜まりの中は
時間の経過を感じさせない
桜の花はまだ咲いていない
僕は記憶喪失で
この日溜まりと十二月上旬の日溜まりの違いを見出せない
君は何処に行ったんだろうか
....
彼はネットを流離うネット詩人
立ち寄った場所に掲示板があれば 何処とも構わず詩を書き残す
彼の行き先を知る者はいない 当然本人も分からない
気のままに無限のサイトを回り 足跡を残してい ....
時空を越えて 君とインターネットで会話をしている
君はまだ死ぬ前で 出逢う前の僕と知らず会話している
君は僕と出逢った時 インターネットの中に好きな人がいるって話していたね
それは僕だっ ....
心の格闘から 吐き出された言葉は
ある程度 予想のつくものだった。
涙がでなかったのはなぜだろう。
大丈夫っていう なんか変な自信があったから。
あなたにと ....
「なんか無性に逢いたいんだけど」って言ったら
「いつも逢いたいんだけど」って返ってきた。
あたたかいものが あふれてきて
こぼれないようにするのが 精一杯で
あんま話せな ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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