ほとんど 売れないので
こまかく ちぎって
鳥たちに くれてやる
ごくまれに 心に
翼をもつひとが 買いにくる
2007/03/22 22.58
お鍋の底から
ちゃかちゃかと
お皿の水が
騒がしく
茶褐色
飲む水はないと
カルピスを差し出され
ぐいと一息
白い吐息をついて ....
姫は
囚われていた
そこは彼女の牢獄
大切なものをなくした彼女は
まるで生きた死人
自分の道を見失うほどの苦痛
他へ転移できない心の病
それを見つめる少女
考えなんて使い捨てな ....
眩しい路上の中心に
倒れこんだ青い服の少女は
かつて僕の姉であった
(記憶)黒い鉄格子の向こう側に
姉の通っていた巣鴨小学校があり
僕は毎日、黒いアスファルトから
柵越しに姉の姿を探し ....
恋人ラルフとの再開に胸を時めかせるジェニファー。
親友ブリンダとのランチを楽しむジェニファー。
家族団欒を{ルビ寛=くつろ}ぐジェニファー。
すかしっぺのジェニファー。
モーニングうんこを ....
気がつけば
自分の周りには敵だらけになった
嫌な人間は一人もいない
今の自分にはもっていない
自分の憧れをすでにもっている
そういう人たちに囲まれている
絶えず比べられ
常に上か下かを強 ....
カランコロン口の中
全ての言葉を甘く変える
いいのよ
全て
トロントロン甘い味
私の頭は薄桃色
幼い頃見た
絵本の世界のハッピーエンドしか知らない
ディズニーのように
夢 ....
ココロから曇天が去って
次に来るのは雷雨か晴天か
分からないけれど君が好きだと唄うよ
取るに足らないこの命
ひとつきり懸けて唄うよ
ナミダから哀しみが去って
次に溢れるのは憐情か愛情か ....
餓え 餓え エンゲル係数高鳴る
餓え 餓え 腹出る 贅肉留まる
咀嚼←歯軋り 嚥下! 嚥下!!
粗食←愛入り 麺だ! 麺だ!!
{ルビ椀=ONE}{ルビ汁=TWO}{ルビ啜 ....
{ルビ鈍色=にびいろ}の鉄を見ている
あくまで照り返しでしかない光が
滑って離されて放たれる
今目の前にぎっしりと詰まった木々を越えた
越えてうんざりする
体温よ ....
ゆっくりと雪は溶けていくのだから
膝を抱えて待っていればいいんだよ
君のこぼした涙は墨の味がしたんだ
あの黒い雨のような黒い枝のような
君は何か悲しかったんだろうか心が
だから涙を沢山沢山こ ....
柔らかな木漏れ日の中
二人歩く夢を見た
遅い雪が赤い花を覆う夜
冷たい指先
首筋にふれ
一枚の毛布にくるまってじゃれついた時
不規則な鼓動が
胸の痛みが
....
席をさがすような顔をして
きょうもなんだかさ迷っていた
金さえあれば街は
24時間やっているバイキング
じぶんのちいさな心たちを
このからだコクピットにして
操縦し ....
自分の弱さを嫌うあなたには
この言葉は届かないのだろうか
幾度祈っただろう
何回叫んだだろう
明日が壊れてしまうほどに
ワタシはあなたへと続いているのに
悪魔の手口を知るよしもない ....
浜辺で貝殻を拾い
よみがえる思い出
右側を見ると貴方
壊れかけたベンチ
打ち寄せる波の音
しょっぱい波飛沫
灯台の光が眩しい
大きな背中フワリ
輝いていたあの時
カラオケ行っ ....
夕立が降って
黄砂まじりの雨が
洗濯物をよごしてしまいそうだ
電話が鳴って
声にならない声が
今日もボクをいらだたせる
帰りの電車は
女性専用車両のとなりの
男性専用車両のよう ....
おたがい 歳の差は縮められないのだから
甘えるのもいい
うらやましがるのもいい
おたがい えにしはカルマなのだから
あきらめるのもいい
くやむの ....
安らぎのソファー
キミとのお喋りはメロディアス
枯れることをしらない泉のように
ほとばしり噴出する言葉のオーケストラ
キミの香りとキミの言葉とキミの感触と
感じるキミの温もり
....
足がつった
魚を釣った
痛さにのたうつ小指が
餌に見えたのか
少なくとも自分の足の小指くらいは
何をも傷つけないと思っていたのに
魚は同じようにのたうってる
口をこじ開け
引っ掛かって ....
山高帽
トレンチコート
マスクから漏れる
チェックメイト
春のフェアリーサークル
新緑生い茂る丘
(世界)の中心で
足許にチェス盤
黒 白 茶色い声と温い風
私達の為のオペ
木陰の ....
古書店 まわりなどして・・・
『現代詩文庫』を幾十冊 読む
難しい詩論など いい
重々しく重層な 文体
軽妙でウィットのきいた詩
感性を逆なでして目覚めを促す 檄文
そこには ....
1.核時代の終焉
新宿上空を、二台のヘリコプターに吊るされている。
モニュメント、蒸気、モニュメント。
「あれも一種の知性改善論だな」
「えっ」
「だから、スピノザだよ」
そう言い残す ....
石ころを蹴飛ばした。
何年振りだろうか。
懐かしかった。
ころころ、ころころ。
転がった。
真っ直ぐ行かずに、
右往左往。
止まったところは、
どぶの中 ....
見えるかな
透明な絆の糸 意図
見えないな
ほらもう
あんなに細い糸でしか繋がってないよ
リンクした
ただそれだけで
同じ場所に行く
ただそれだけで
何を喜ぶのでしょう
....
傾くギターに手を伸ばし
{ルビAm=エーマイナー}を鳴らしたら
なんだか「破戒」を思い出す
もうすぐおやつのじかんでしょうか
白いお空はまぶしさをみせて
痛いな気分は丑三つ時だよ
....
濡れた逢瀬の
赤い林檎を拾った
こぼれた赤ワイン
仄かに染み色めく
背筋のほむらを冷やす
残照
去りた時計が奪う
くちづけ色は
おもいでがよく冷えた
葡萄酒の夕暮れ
....
一夜、一言で多くのことを知る。
愛とはレンコンの挟み揚げである
記号とはロックである
余計な付加イメージを与えた素敵な言葉だけの辞書
今朝、私が住む四畳半の庭に吸い殻が残さ ....
ジャージは恋をしていた
一目見たそのときから
そのサッカーボールにときめいた
本当は光沢のある白と黒の
単純な色をした丸い球体だけれど
大勢の人から蹴られて
その傷口からは土が染み込み
....
‥¢‥ ‥£..∪.. ..£‥∪ ‥★....‥ ▽ ... ‥ ‥‥* .....▼‥ ‥◆... ‥ ‥▽‥▼‥→
ランタン、℃-,ep・タンジェント 或るbeeノ琥珀の緋'mィツ、hon ....
【a,芽-e'ル 塔ur-アffィ区、ラ椅子/t-One,暖炉ゥ..Lu!bee 愛'n-雑to雨-lip/Ou!】
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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