折れた枯れ枝に添ったまま
消えていく水時計を持つ土色の葉
陽射しを後にした地の床への風くぐり
通りの方から聴こえる小声
渓谷は乾き こぼれた石
切れた羽に 埋め込まれ
飛ぶ ....
すくわれた
一匹の蜜蜂の羽音
渇いた微風にそよいだ
草木の乱れ
鋭い鎌をたずさえた
物を乞う義足の少年
まちかまえる
一頭の蝶の不確実な飛翔
その美しい軌道
転々と巡礼を続ける修行僧 ....
取り扱い注意。
傷みやすいですから。
腐りやすいですから。
そんな注意書き
勝手にするな。
反撃出来る強さくらい
外に出さないだけで
みんな、持ってる。
ああ、泣かないでください
ごめんなさい
ありがとう
さようならは言わないで
涙が出てしまうよ
強さを持っていないわけじゃないから
弱いところばかり見せたくはない
泣きそう ....
心って
呼ばれてるものの大きさ
物差しで
図ってみたい
きっと、それは
頭の中にいるんだと思う
それなら
最高でも10センチくらい
頭蓋骨とか
神経とか
邪魔なもの取っ ....
僕らは互いを求め合うけど
決して互いを愛しているわけじゃあない。
こんなふうに肌を合わせるのだって
互いの綻びを見つけようとする「手段」に他ならない。
愛している、なんて君がうそぶくか ....
「人間は結局は孤独だ」なんて
豪語していた私は、
君と出逢って
一人じゃ生きられなくなった。
ほんの少し、
ほんの少しでも
君も私無しでは生きられなくなってたらいいのに。
トランプをめくると
そこに{ルビ現在=いま}が在った。
誰も知らない
僕の{ルビ現在=いま}が在った。
驚愕している僕を
置いてけぼりにして
そのトランプは飛んで行ってしまった。
僕は又 ....
きこえるよ きこえるよ
君の声 君の鼓動 君の体温
どんなに遠くの場所にいても
目を閉じれば すぐそこに
君を感じる
日常はあくまでも 日常で
スクリーンの中のようにロマンシチ ....
哀し君の月光 静まりかえった青黒い水面をてらすには よほどに哀し
未だめぐり逢わず探し求める君を想うなら こころふるえる
嫌いな物の名前を
3回続けて言ってみる。
なんだかちょっぴり
勝った気分になって
あと3回言ってみる。
コウモリの口 z
511グラム
無効
....
ケータイから流れる音楽は、
どこか淋しげで、
うつろで。
いつしか、このまま、
消えてしまいそうで、
握り締めた。
軋む音は、かき消されて。
涙の零れる音も、飲みこまれて。
....
深い森に一人たたずむ彼は
僕の十倍は生きてるだろう
それでもまだ僕と同じはずだ
まだなにかの途中のはずだ
・
成長したなんて自覚はないけど
ただ背は伸びて
歩幅は大きくなった
それだけ ....
(0時の) 「たっ」 (崩) ?
「た」 (た、は明るい赤)
↑
....
喉が渇いたので
駅のホームのキオスクで買った
「苺ミルク」の蓋にストローを差し
口に{ルビ銜=くわ}えて吸っていると
隣に座る
野球帽にジャージ姿のおじさんが
じぃ〜っとこ ....
はだかんぼうのうたうたい。
寒々しく、背骨は軋むよ。
あたしがね、君の手を握るたびに
(思ったよりもね、きみの手は小さい)
守るべきは自尊心なのか、という自問自答が。
小さな手で守りきれ ....
夜空を指す
背の高い木の枝先に引っかかった
宛先の無い
青い封筒
何処にも届けられぬまま
あやうく風に揺れている
( 無闇な言葉ばかり、{ルビ零=こぼ}れ落ちていた。
( ....
遠い記憶の片隅に
桜の花が咲き誇り
淡く染めゆくその色に
時の流れを知りつつも
時の流れの哀れさも
歳を重ねて見えてくる
はかなきものは美しく
美しきものは泡となり
消えゆくものは夢と ....
いつまでもわすれられない
関係は
ちぐはぐ
縁がめぐる
輪郭がでこぼこの
わたしの愛は
どこにいても居心地悪そうにする
ふしぎな一体感をいつも求めて
わすれられないあなたへ
....
月がね
切った爪みたいでね
汚れた爪
置かれてた
夜空に貼り付いた枝の隙間に
どこまで歩いても
消えなかった
もうどこにいけばいいのか
わからないはるが白すぎて
どこから ....
命は必ず駆除される
やり残しはない
そのくせ
仕事は増える一方
「もう、俺が死にたいよ。」
大胆不敵な夏に
まっかでアモーレな大輪の花を咲かす為に
春は薄紅色の風を巻き起こすのだろうか
季節はちょっとばかり懺悔の告白をする
春のそよ風にそそのかされて
一足早く終日のたり ....
買ってもらった白い傘
とってもとっても大きな傘
いろんな雨が降り落ちる
青い涙のしょっぱい雨
赤い雨は水玉を作り
鉄の香りを漂わせる
傘とおそろいのワンピースにも ....
実感
いつまで経ってもこの指には絡まない
終わる素振りを見せない工事現場が
点滅する、光を放って街の一部になる
もう、戻れないところまで来ているらしい
この指には何も、絡まないけれど
....
カワイイあの子のハートに GUNGUN☆キュンキュン
触りたい 口説きたい 頭ン中BOMBBOMB煩悩まみれ
[MySun]or[MyHoney] ベッドの中で毎夜舞舞したァい☆
....
思い通りに進む人生じゃない
だから立ち止まることを否定したりはしないよ
いつも駆け足で進まなくたっていいから
自分のペースで歩けたらいいんだよ
もしも ....
夜明け前 高速バスは世界の果てを追いかける
霧に囲まれた箱庭の上
君の現れる街まで
冷たい風に転がる くしゃくしゃの新聞紙
大きな流れに 少しだけ 寄り添って
帳が降り 狭い階段を抜 ....
春になりましたねぇ
と叫んだら
おまえっていつもじゃん
と言われてしまった
それって何なの
グラデュエーション
今の季節
はっきりとした区切りのようなものを感じる
北の国よ ....
夕暮れ時の、
金色の窓
息を吹き掛けて
拭いて
うっすら汚れた
そのガーゼを
....
4756 4757 4758 4759 4760 4761 4762 4763 4764 4765 4766 4767 4768 4769 4770 4771 4772 4773 4774 4775 4776 4777 4778 4779 4780 4781 4782 4783 4784 4785 4786 4787 4788 4789 4790 4791 4792 4793 4794 4795 4796
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