小鳥はもう飛ばないんだ もう死んでしまったんだ
生き返らせてときみが泣くから
小鳥の背をナイフでなぞった
流れる赤い血を見てふたりはせつなくなれたから
青空の下 海へ向かってる
肺が放出 ....
氷の魔法
金と銀に揺れる 鈴鈴なりが
氷の上に 魔法をかける
虹色の氷の上を
くるくる回る 優雅な
妖精のオルゴール
歓声をあび キラキラ光る
氷の上の 女王
黒真珠の煌めきが
スポットラ ....
泥を かわして
かわして また 泥
すきだとか きらいだとか
そんな難しいことは あとからになさい
もっと ずっと あとからになさい
余裕がでるまで 待ちなさい
陽をあびて ....
あなたの話はいつも難しくって
私にはよく解んないけど
とっても楽しそうに話してるから
見てるだけで笑顔になっちゃうんだけど
でもたまには私の話しも聞いてよね
....
「あの子には何を言っても心に響かないんです」
どういうこと?
そんなはずはないでしょ
同じ人間なんだから・・・
心を込めて使えばきっと通じる
分かってもらえる
例え嫌いな人 ....
山下達郎の「クリスマスイヴ」をゲオから借りてきてMDに入れる
僕は街中でウォークマンで聴く
リピートだ
高さのある花壇に腰を下ろし 僕は来るはずもない君をずっと待ち続けている
今日は ....
夜はこんなにも静かだ
僕の知っている人達はみんないない
もっと言えばこの天球の世界に人間はいない気がする
宇宙は球体なのだ
僕は外に出ていつもの草むらで倒れ込んで星を眺める
プラ ....
君に逢うために生まれてきた
夢の中では隣にいるのに
目を覚ますと君はいない
夢の中でしか君に逢えないのだ
だから僕はいつも眠るのを楽しみにしている
眠るのは一瞬だけど夢の世界は永 ....
風強い毎日
桜吹雪のように舞う桃色
自転車で走りぬけ 感じる春
布団にもぐって メールしてるとさ
あなたと二人っきりって感じがするの。
写メにキスしたり
携帯抱きしめたり
涙ながしてみたり。
早く逢いたいな
ずっと一緒にいれたら ....
鎖骨から 肩にかけたライン・・・
顎のラインも好き。
流し目とか 横顔も好き。
まっすぐで 綺麗な 足も好き。
足首もいいよね。
アキレス腱とか。
だめだ ....
日曜日の居酒屋は
子連れのお客さんばかり
親は酒を飲んで
子は宿題をやる
親は酔っ払い
子はゲームに夢中
わたしは居酒屋アルバイト
ビールのにおいも
煙草の煙も
芋焼酎のボト ....
盲目の老紳士が言う
君の声はママの声に似ている
私はそんな彼のために
毎日いろんな本を読み聞かせる
昔話
遠い国で起こった戦争のお話
時には絵画を細かく言葉で表現する
....
移動
犬ぞりのシートで君の内部の事だけ考えてたよ
吹き上がる雪原 重く撓る冷却の彼方で
恐怖の扉を開けろ君の悲鳴が世界を
溶かす全ての化身を振り向かすから
犬は撃ち殺せ!パララパラパ ....
綿棒の花が
やさしく耳を撫でまわす
愛ってこういうことですか
ふっくら る る る
歌を歌おう
たんぽぽの綿毛を
青い空に散らかして、白
今日は風の声も
良く聞こえる
....
午後から雨
そうだね
草丈より少しばかり高いだけだよ
寝転んで空を覗けば
透き通ってくどこまでもずっと
背中がくすぐった痛いね
午後から雨だね
蟻が不器用な列を作って
ゆっくりと夏 ....
詩人がなんだ
詩人はなんだ
詩人は君か
詩人は俺か
詩人はどこぞの大臣でしょうか
詩人は偉いか
詩人は強いか
詩人は国をよくするか
詩人は君を愛しているのか
詩人はごみか
詩人は夢 ....
2000/01/08
素敵なニヒリズム
笙の笛
名も無き馬が
オホーツク海の
放牧場で草を食む
食べ飽きて海を眺める
凪いだ海面は鈍く光り
濃紺の海が見つめ ....
60億人もいるのに
神様は残酷だ
と
嘆いてみる
(もちろん)
返事なんかない
(そもそも)
求めてもいない
4畳半の自分の部屋が
とても広く思える
インス ....
この耳にきこえる
君の声も
すべてまぼろし
君の肌にふれたこともない
君と五分も話したこともない
私の中にあるのは
すべて理想化され再構成された
君
私は自分の宿命を悲しまない ....
桜の蕾が膨らむ今日
髪を結った幼子(あなた)は
子供から少女への
階段をひとつ上る
ちょっぴり生意気で
ちょっぴりおませで
でも
まだまだこども
少 ....
世の中はいろんな難しいことがあるけれど
心を変えるのが
一番難しい
心は 目に見えない
心は さわれない
しかし 耳を澄ませば
きこえてこないか
命の鼓動が
冷えきった宇宙に 今
....
母を想って作った歌を
有線で聞くと心が痛くなる
相変わらずの親不孝で
若いうちに家を出て親など知らぬで
過ごしてきたけれど
親になって
どれだけの愛で子を想うのか
わかるから ....
鏡がふいに斜めを向き
部屋のすみが溶けて明るい
鏡のなかには無色の柱
扉の前には銀の曇
銀はひとり歩き出し
窓を向いては立ちどまる
たたんたたん たたんたたん
素足の ....
別れの朝はなんて適当で
あっさりマグカップなんか洗ってる
もう触らないでって言ったのに
角ばった手は真っ直ぐ頬に触れてた
寝不足な顔してる
あなたの眼はそう言っていて
心配そうな顔 ....
なにげなく息苦しくなる
自由に生きるとわがままで
いい人でいると酬われない
狭苦しい海だね、まるで
しおからいもので満たされて
泳ぐためにも浮くためにも
そして沈むためにも
抵抗や圧力が ....
それはまるで
幼さの残る少女の媚びた笑みようで
みずみずしい色気が匂い立つ
薄いピンクの蕾がほころび
少しグリーンがかった白い花は
もう満開
春はなんだかエロティックだ
そこ ....
僕は泣かない誰に誓うはずもなく
ただ自分自身に誓った
なんの損も得もないのに何でだろうね?
でもスグ誓いは解かれ僕は今この物語を書きながら泣いている
なんで泣いてるかかって?
....
ガングロ真理子は
渋谷の無気力をたくさん抱えて
コングロマリットになったらしい
クロマグロ律子は
海の悩みを代わりに引き受けて
コングロマリットになったらしい
こんがりパリ彦は
....
冴え渡り 裸木連なる砂大路
赤下駄の大小 足跡は縄目模様
指しゃぶり 零れた涙は飴玉
頬拭う唇は 紅汚れ残し
「母様は水底に嫁いで去った」
有明月 呑み込み 囁く
....
4755 4756 4757 4758 4759 4760 4761 4762 4763 4764 4765 4766 4767 4768 4769 4770 4771 4772 4773 4774 4775 4776 4777 4778 4779 4780 4781 4782 4783 4784 4785 4786 4787 4788 4789 4790 4791 4792 4793 4794 4795
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
5.3sec.