軽はずみに始まった関係が追いかけっこをする
慎重に厳選して始まった恋など聞いたことがない
お見合いか処女の発想
ハッとしてぐっときてやむにやまれずしてしまう
相手の気持ちもわか ....
そのヘッドフォンは
わがままな存在と言われながらも
誰からの耳も貸さなかった
自分に流れてくる音楽に酔いしれ
他人には一切聴かせることはさせずに
自分だけの世界に閉じこもっていた
誰よりも ....
大きな森に私は迷い込んだ。
出口のない深い深い森。
叫んでもダレモイナイ
上を見ても空は見えない。
前を向いてもなにも見えな ....
行ったり戻ったりしながら、雲のような感覚に耳を貸す
触ろうとしてもさわれない
いま自分が人間であるなら見つめることしか出来ない雲
雲はふわふわと空に浮かび、なんでもない人たちが見つめ ....
やさしさもみんな抜け落ちて
そいつはセーヌの流れに消えた
キリストマリアを引っかいて
破れた爪で十字を切った
....
何かがあって離れた距離より
何もないのに自然と離れた距離の方が
ずっと埋めるのが難しいんだよ
君の声が、
笑顔が、
未だに 僕を
水が流れ、小さな波形を象りながら、水が流れ、流動し、常に変化し、透明は透明を反射し、波は闇の中に動き廻り
川は流れ、光を包み込みながら川は流れ、あるべき方向へと流れ、何も変わることはなく、静かに ....
安っぽい香水と
死にかけたお前の体臭が混ざり合い
扉の隙間から流れてくるよ
生きているうちに
陽の当たる場所で見せてくれ
ストッキングで包んで
ベッドの下に隠しているんだろう?
お前 ....
無数の雪片の一つが僕の熱を帯びた唇に溶けていく
綿雪が降りしきる夜 綿雪が降るさんさんさん…という音だけ聞こえる 暗黒の幽冥
外灯が一本向こうに立っているだけだ
ここがどこだか分からない ....
傷だらけのMDウォークマンは充電中美味しそうに電気をどくどくと飲みます
僕に今はもういない君の声を聞かせる為に全エネルギーを使ってしまったようだね
少し軽くなったような気がするぞ??
君 ....
隣の部屋からヒュー ヒュー ハー と星の荒い呼吸が聞こえてくる
丘で傷ついた星を偶然見つけて家まで運んできたのだ
この時間だと病院は開いていないので 家で看病することにした
手当を済ませ ....
凍える身震い
何に凍えるか
それはそれは、素敵な小箱、あ、小箱は
無かった、その中にね、素敵な、氷がある、といいナ、
種を蒔くわたし、芽が出てくるわたし、生まれ変わるみ ....
ここが自分の居場所だと
胸を張って言える場所
安らぎと温もりと
他人にはあまりにも無力な私だけど
ここに居てもいいと言ってくれるから
心地いい空気に
肩までどっぷり浸かって ....
ポエムみたいな花畑で
ちいさな子どもたちが
でたらめな歌を歌いながら
シロツメクサで花輪を編んでいる
リアルとは血が流れることに非ず
地雷の敷き詰められた地面に
ハチミツの ....
じゃがいも
ゆでたいな
じゃがいもに
バターたっぷりつけてたべたいな
かわがついたまま
たべたいな
じゃがいも
たべたいな
じゃがいも
だいすき
あした
やおやさんにいって
....
ブルーのラズベリーを頬張って
青い汁を垂らす
それを見た老婆が
あんた青い血だ
人間じゃないのかいって
そう言ったんだ
あんたは言い返した
そうさ、俺は人間じゃねえ
....
トキメキを運ぶ春風
心の桜が色めく
幾億回も繰り返して
今年も僕達に
儚い気持ちを思い出させる
着信拒否され
深い川の底に沈む
鍵が架けられた心の扉よ
いつか開け ....
2007/03/24
まあいいかと言いながら
バイクのエンジンを吹かす
アクセルを吹かすというのが
普通の言い方だと思うのだけと
アクセルは制御のための付属物だ
....
今日は君の誕生日だから
ワインを買って
薔薇の花束持って
会いに行くよ
いつもの様に君は扉を開け
僕もいつもの様に部屋に入る
花束に感激している君を横目 ....
初めてこの部屋に来る彼女は
僕の本棚を見て
どんな本を読むのだろうか、と
思うのだろうか
僕の机を見て
何に興味があるのか、と
思うのだろうか
壁に立て掛けているギ ....
記憶の奥底、光が届く事なき場所
誰の手も触れられなく汚れる事なき思い出
耳を澄ませば、僕の名を呼ぶ声が
微かに日付が変わった日に雨に混ざり
聴こえてくる
忘れかけの言葉と記憶と ....
今ではもう通い慣れたこの坂道を
少しだけそれて のぼっていく
平凡な昼下がり
不意に現われた
ガードレールの向こうに広がる空の街
青の画用紙いっぱいに広がる白い雲
....
今なら素晴らしい詩が書けそうな気がしてる
空が木々が街がこんなに輝いて見える今なら
今なら優しい詩が書ける気がしてる
周りのひとがこんなにあたたかい今なら
今なら熱い詩が書ける気が ....
散らさなくとも
散りゆくもののそのままだから
浜辺
知らせ
島を生んで
同じ高さが
同じ高さのままで違うから
猛り
迎え
....
今日は風の強い日です
多少雨の混じった風は、今日に限って向かい風で
僕の行く手を遮るのです
僕がくるりと後ろを向くだけで
風は僕の背中を押してくれるのです
あなたが涙を流す理由が ....
三月も残り僅かとなり
ほころびかけていた桜の花も
一輪また一輪と開き始めてきました
桜の花が満開となり
その花が散り始めると
思いだす事があります
由美子姉さんとは実家も近所で ....
白い光りが広がる河原沿いの道を
原チャリ転がし深呼吸
さらば 凍てついた季節
こんにちは 優しい季節
いろんな魔法の言葉を探す旅路
出会ってありがとう 奇跡の人よ
ま ....
少し、自分を誤魔化した帰りに、暮れる一日に目を背けるような影の中。
で、立ちつくしている
少年は、笑わない。
少し、丸くなりかけている背中の、その脊椎の奥の奥の、奥。
で、未だ垂直を保ち ....
消防車と救急車とパトカー およそすべてのサイレンの付いた乗り
物が ひどくゆっくりと南に向かって走っていく ぼくはそのあと
を野良犬のように追いかけながら交差点に差し掛かるたびマラソン
のゴール ....
なんでだろぅ
足らない
足らない
満たされない
表情筋は凍りついて
言葉は捨てられたものから
拾い出して
薬を飲んでも
お酒を飲んでも
誰かと寝ていても
足らない
....
4753 4754 4755 4756 4757 4758 4759 4760 4761 4762 4763 4764 4765 4766 4767 4768 4769 4770 4771 4772 4773 4774 4775 4776 4777 4778 4779 4780 4781 4782 4783 4784 4785 4786 4787 4788 4789 4790 4791 4792 4793
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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