耳鳴りの海に身を漂わせて
僕はコーラルグリーンの空を眺めながら椰子の木だけがなった小島を離れていく
ブルシアンブルーの鯨が潮を吹いて巨大な虹が出来上がった 僕はその鯨の隣を通り過ぎていく
....
朝起きて夢の続きを完成させるのが僕 夢師(ドリーム・クリエーター)の仕事だ
僕は気まぐれな夢を見る為に一日中寝る 夢を見て起きてはその夢を完成させる
夢師には特別な力を持っているのだ だから ....
君が奪われたもの
取り戻せないもの
奮い震える
君が失ったもの
見つからないもの
震えて奮う
君がかわりに求めるもの
僕がもっていないもの
ふるえてふる ....
ただ 触れていたい
ただ 繋いでいたい
その手 あなたの手
簡単そうで
簡単じゃないんだよね
ただ寄り添ってるだけでいいのに
時々わからなくなるよ
君が 今 なにを想い
どんな夢を描いているのか
揺らぐ想 ....
楽しい時間は
いつも あっという間で
「またね」と 言ったあと
寂しさこみ上げてくる。
「このままずっと」
そんな言葉を
涙と一緒に飲み込んで。
....
世界中にはいろいろな辞書があるけれど
私の名前はどこにも載っていない
類語辞典には
似たもの同士が集まっているけれど
私はひとり
ひとりぼっち
机の上でページめくっている
他の誰にも ....
手段問うてる場合かい。
苦難乞うてる場合だい。
至難極める状況に、立ち向かえ。
不平不満並べ立て
FUCK環境! FUCK周囲! FUCK身分!!
FUCK母親! FUCK先 ....
ファッション雑誌
いくらめくってみたって
同じこと
高い保湿液使ってみたけど
夜更かしと
チョコレートの食べ過ぎで
台無し
努力はした
と、呟いてみた
が、何一つ変わる気 ....
貴方は狂っている
私は狂っている
何かがおかしい
世界がおかしい
彼女の笑顔も
鳥の囀りも
風の音も
桜の花びら
私の左足
目に映るもの
耳に聴こえるもの ....
大丈夫みんなわかってる君は優しい人
ささいなことで心を痛めて誰かのために泣ける人
きっとその瞬間にもう善悪の判断を超えている
超えているそれくらい素直な人宇宙人
がんばって救えないけど ....
恋をすると いつもと違う
そんな私を 見つけるようになる
恋をするたび
何かがかわっていく
どこかが成長していく
腐っていく
腐敗臭の中で
あなたの顔を見つける
愛しさと吐き気 ....
柔らかい襞に隔離されたこの場所で
あなたの本音は大きく響く
時折波打つ羊水は
あなたの悲鳴に呼応している
あなたを愛したはずの男は
小さな自分の分身が犯した
罪が証明された ....
宇宙旅行にでてみよう
銀河なんて小さなもんだよ
彼女はきっと映画のような
景色を期待しているはずだ
天の川には人はいないぜ
神話の世界は現実逃避
月がきれいだ君は衛星
それでも地 ....
昨日から降り続く雨に
貴方に会えない
不安が孤独に変わる
夢で見たあの場所を
探し求めて
深い森に迷い込んだ
貴方へのこの想い
いつ止むか分からない雨 ....
「春待ち」
春を待っています
もうずいぶん長いこと
幸せとか よろこびだとか
そうゆう精神的な春じゃなくて、
もう今年は十一月から待っています
つまり、去年からずっと
暖冬と ....
泣きたいんだ
娘は人前では泣かないんだ
卒業式も家に帰ってから泣いた
つまづいて転んで
膝から血が滲むのを見ても
すっくと立ち上がって
水道で洗う
恐いお化け屋敷も
恐 ....
傘のほね
しずく垂れるさきっぽ
ぼうっと煙るような空を
みていた
置き忘れた想い
片手いっぱい
こぼさないように抱えたまま
見つからない答えを
いつまで待つの
むらさきの花が ....
午前十時
午前十時過ぎの
屋上でひとり 夢を見てる
螺旋階段を
上るきみ
をそっ と見つめていた
代わるがわる色を映す
水 たまりの空みたいに
流れているようで
留まって ....
女の顔は美しく
女の顔は醜く
女の皮はつるつるし
女の皮はたるみ
女の年は若く
女の年は老い
それは女であり
それは女であり
いくつもの顔を持ち
刻まれる皺にか ....
なんてことだ、今頃気付くなんて!
悪いが僕は鈍感なんだ。
だから見せてよ、「処世術」ってやつを。
「強さ」「誠実」「優しさ」「素直」
そんなのなけりゃないなりに生きていけるのに。
....
花巻に来ている
宮沢賢治と遠野物語の
風が吹いている
土が匂っている
せつない、ただせつない、
全車両禁煙の新幹線で
もうすぐ
この風と土から離れます
....
極彩色の数珠の{ルビ許=もと}
魍魎たちは
虚無に{ルビ抱=いだ}かれ静かにねむる
混濁した闇のカオスは
連なる数珠の結界を
破ることなくおし黙る
救われたくは ....
仕事の合間や休憩室で言ったり、言わなかったり
体温をはかるようぢゃないか?
揺れ動いたのは水銀か、銀箔か?
言葉がなけりゃ分りはしないのだ。きっと―
「やるせない」と、僕が思っていることを。
....
友達と語る時
相談をする時
恋バナをする時
「海に行って話そう」と海に出かける
心がざわついた時
どうしようもなく悲しい時
寂しい時
海を見たくなり一人で海に出かける ....
かたこと かたこと
僕の心臓が
どれだけ綺麗に
リズムを刻んでも
かたこと かたこと
僕の時間が
いつでも綺麗に
並んでいる訳じゃない
空は鈍い曇りだし
降るはずの雨は降らな ....
春だから
春だから ふと風に乗せて
あなたへと想いを運んでみたくなるのです
ここから少し遠くの街で
きっと勉学に励んでいるあなたに
想いを届けたくなるのです
春だから
春だから ....
白く鮮やかに咲きほこる、
一本のモクレンの木の孤独を、わたしは、
知ろうとしたことがあるだろうか。
たとえば、塞がれた左耳のなかを、
夥しいいのちが通り抜ける、
鎮まりゆく潜在の原野が、かた ....
あなたは ふらり
何の気なしに
立ち寄った旅人のようですね
来訪が嬉しくて 嬉しくて
こころからおもてなしするのですけど
ずっと ここに留まってはくれず
また ふらり
どこかへと ....
まいあさ 鏡を割り
若くして わたしが
老いた まさにその日を
しのぶ よすがに
花鳥に 水をやる
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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